「雛人形の『正しい』処分方法を知りたい」
「供養って絶対に必要?しないと悪いことが起こる?」
「後悔せずに納得した対応をしたい!」

毎年のひな祭りで、お子様の成長をご両親と一緒に見守ってきた大切な雛人形。引越しや進学など、さまざまな事情で雛人形の処分を考えている方もいらっしゃると思います。

雛人形は、厄除けの意味もある縁起物のため、家電や家具と同じように処分しても大丈夫か迷ってしまいますよね。

雛人形の処分で最も大切なのは『感謝の気持ちを込めて手放すこと』ですので、例え供養せず自治体で回収・処分してもらっても、後ろめたく思う必要はないからです。

雛人形の処分は7つの方法があり、下記の順番で利用される方が多いです。おおよその費用と合わせて紹介しますのでご覧ください。

処分方法 費用
1.自治体で回収してもらう 500~千円
2.お寺で供養やお焚き上げをしてもらう 3千~1万円
3.雛人形の買取業者へ売る (売却相場:5千~10万円)
4.ネットオークションやフリマアプリで売る (売却相場:千円~5千円)
5.寄付する 無料~3千円※
※郵送代がかかる場合の相場
6.回収業者へ依頼 千円~1万円
7.知り合いに譲る 無料

雛人形の処分方法に正解はなく、不法投棄や分別をしないなどでなければ、どの方法を選んだとしても『正しい』処分方法と言えます。

本記事では、雛人形の適切な処分方法の詳細と、手放すタイミングについてご紹介。

選択肢を事前にすべて知ることができ、雛人形をスムーズかつ後悔せずできるようになります。ぜひ最後までお読みください。


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雛人形の『正しい』処分方法7つ

雛人形の処分方法には、さまざまな選択肢があるため、ご自身の環境によって一番後悔しない方法を選びましょう。

【雛人形の処分方法】

処分方法 費用
1.自治体で回収してもらう 500~千円
2.お寺で供養やお焚き上げをしてもらう 3千~1万円
3.雛人形の買取業者へ売る (売却相場:5千~10万円)
4.ネットオークションやフリマアプリで売る (売却相場:千円~5千円)
5.寄付する 無料~3千円※
※郵送代がかかる場合の相場
6.回収業者へ依頼 千円~1万円
7.知り合いに譲る 無料

以下では、具体的な方法とメリット・デメリットについてもくわしくご紹介していきます。

1.自治体で回収してもらう

メリット デメリット
・30センチ以内であれば費用がかからない
・手軽に捨てることができる
・ゴミとして捨てるのは気が引けてしまう
・大きさによっては、費用がかかる

雛人形をお住まいの地域で「普通ゴミ」もしくは「粗大ゴミ」として処分することが可能です。

そのまま一般ゴミとして処分すれば費用はかかりませんが、雛人形の台や付属品が30センチを超える場合は、粗大ゴミとなるため、500~千円の費用がかかります。

また、雛人形をそのまま袋に入れると、見た人が驚いてしまうかも知れないため、紙か新聞紙で包んでから捨てるなど、配慮も忘れないようにしましょう。

2.お寺で供養やお焚き上げをしてもらう

メリット デメリット
・供養してから処分できるので、心残りが少ない
・伝統に則った処分をしてもらえる
・費用がかかる
・お寺を探したり、郵送したりする手間がかかる

雛人形を供養してから処分する場合は、お寺や神社で行ってもらうのが一般的です。

事前に受け付けてくれるお寺や神社へ確認し、供養に必要な費用や持ち込み方法を調べてみましょう。

費用は場所によっても異なりますが、「お気持ちだけで結構です」と金額が決まっていないことも多いです。

お包みする金額に迷ったら3千~1万円の範囲でお包みするか、「みなさんどの位、お包みしていますか?」と、遠回しに聞いてみましょう。

お寺や神社の探し方

自宅近くで対応しているお寺や神社を探す場合、「人形供養」「お焚き上げ」などのキーワードでGoogleマップを検索し、該当する場所がないか検索します。

該当したお寺の名前で、さらにWEB検索をすると詳細を確認することが可能です。

小さなお寺や神社でも受付をしていることも多いため、根気よく探してみましょう。

ただしほとんどの場合で、対象は雛人形の本体のみで、ケースやひな壇、付属の飾りはご自身で処分する必要があります。

郵送でも送ることも可能

近隣に無い場合は、郵送で供養してくれるお寺や神社もあり、直接持ち込む手間を省くことができるでしょう。

特にお焚き上げの場合、1年に1回など限定されていることが多いため郵送で受け付けてくれるのは、有難いですね。

ただし、発送する際はガラスケースなどの破損に注意し、適切な梱包が必要になります。

人形供養を郵送で一年中、受け入れてくれる場所2選をご紹介いたします。

長福寺
雛人形・五月人形は1万円(七段飾りのみ2万円)で受付しています。365日受付をしていますので、急ぎの場合でも安心して送付可能です。人形本体だけでなく、付属品も郵送できます。

一般社団法人日本人形協会
一箱につき 5千円で、毎年10月に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養してもらうことができます。供養は10月ですが郵送はいつでも郵送可能です。送る際は、専用の「お人形差出キット」が必要になります。

3.雛人形の買取業者へ売る

メリット デメリット
・専門家が適正価格を調べてくれる
・販売がスムーズ
・一般的な雛人形は買取ってもらえないことが多い
・査定結果が予想よりも低いことがある

雛人形は、日本の伝統工芸品としての価値があるため、雛人形の買取業者を利用する方法もあります。

特に、下記3つの条件のいずれかに当てはまる場合は1~10万円以上の高額で売れる可能性が高いため、処分前に価値を確認しておくと良いですね。

【高額で売れる雛人形の特徴】

1.有名作家が手がけた雛人形 雛屋次郎左衛門・清水久結遊など、名の知れた作家が作った作品
2.有名ブランドの雛人形 ノリタケ・ロイヤルコペンハーゲンなどの有名ブランドが手がけたもの
3.限定生産された雛人形 リカちゃん人形・ペコちゃんなどコラボ商品

また、買取業者を利用する際は、複数の業者から査定を受け最も高い額を提示した業者に依頼する方法もあります。

雛人形 清水久遊作 紫宴
雛人形 清水久遊作 紫宴¥486,900(税込)(Amazon)

雛人形 リカちゃん 久月
雛人形 リカちゃん 久月¥198,799 税込(Amazon)

4.ネットオークションやフリマアプリで売る

メリット デメリット
・買取価格を自由に設定できる
・高額で売れる可能性がある
・発送や梱包が手間
・雛人形を販売することに抵抗がある人もいる

ネットオークションやフリマアプリでは、販売価格を自由に設定できるため納得した金額で手放すことができます。

商品説明を詳細に書き、写真撮影を工夫することで、思わぬ高値で売れる可能性もあるでしょう。

一方で雛人形には「災いの身代わりになってもらう」という意味もあるため、有名な雛人形でなければ、なかなか売れないケースも多いです。

さらに、売れた後も梱包や発送は自己責任で行う必要があるため、手間をかけたくない人にはやや不向きかもしれません。

メルカリで中古の雛人形を検索すると、千円~5千円ほど。有名ブランドの高額な雛人形ですと、2~12万円で購入されていました。

メルカリ
画像引用元:メルカリ

5.寄付する

メリット デメリット
・社会貢献に繋がる
・次に必要とする人の元へ送ることができる
・寄付先が限られる
・発送費用や手数料がかかる

リサイクルやリユースを目的とした寄付も選択肢のひとつです。

雛人形を国内外の施設や個人に寄付することで、さらに多くの人にその価値を享受してもらうことが可能です。

郵送での寄付は、業者やリサイクルショップと連携している団体を調べ、適切な手続きを行いましょう。

例えば「セカンドライフ」でも、雛人形の寄付を募集中です。寄付された雛人形は町おこしのための観光スポットとして活用されるなどしています。

利用する際は、120センチの箱で2,100円。160センチで2,600円必要です。内訳には送料の他、ワクチンや活動費も含まれています。

セカンドライフ
画像引用元:セカンドライフ

下記、「障がい者アート協会」でも「人形供養寄付」を受け付けています。寄付された人形は必要な方へ譲渡され、必要とされている方がいらっしゃらない場合も、供養してもらうことが可能です。

障がい者アート協会
画像引用元:障がい者アート協会

6.回収業者へ依頼

メリット デメリット
・手間なく安全に処分できる
・他の不用品も一緒に処分できる
・費用がかかる
・信頼できる業者を見つける必要がある

大型のケースや七段飾りなど運び出しの手間がかかる雛人形を処分する際は、回収業者を利用する方法があります。

相場は雛人形のサイズにもよりますが、千円~1万円ほどになることが多いでしょう。

業者が運び出しをしてくれるため、手間が省けますしゴミの回収と違い指定した日時に来てもらえるので非常に便利です。

さらに、お焚き上げでは回収してくれない、台座や飾りもまとめて処分できますし、雛人形に関係のない他の不用品も一緒に依頼することもできます。

回収業者を選ぶ際は、会社情報や見積りの内容をしっかりと確認し、信頼性のある業者を選ぶよう心掛けましょう。

不用品回収業者の相場と業者選びのコツは「不用品回収の相場は千円~2万円!?正しい業者選びのコツと節約方法」の記事でもご紹介しています。

近年、回収費用をめぐったトラブルも増えてきているため、業者選びに失敗したくない方はぜひご一読ください。

7.知り合いに譲る

メリット デメリット
・次に必要とする場所へ渡すことができる
・費用をかけずに処分できる
・雛人形は身代わりの意味もあるため、譲ることに抵抗感を持つ人もいる
・厄払いをする必要がでる可能性もある

知り合いや友人に雛人形を譲る選択肢もありますが、雛人形は「子どもの厄の身代わりになる」とされているため、譲る場合は注意が必要です。

譲る側、譲られる側がどちらもお下がりに抵抗がないのであれば問題ありません。

大切な雛人形が次の世代でも飾られるのは、喜ばしいことでもあるからです。

もし「譲った結果、なにか悪いことが起こるかも…」と心配な方は、神社やお寺での厄払いを検討しましょう。

雛人形の供養は自宅でも可能!

雛人形には特別な意味があるため、「必ず供養してから処分するべき」と考える方も多いです。

しかし、供養しなくても悪いことはおきないとされているため、状況や気持ちに応じてどうするかを決めましょう。

どうしても気になってしまう方は、自宅で供養することもできます。

自宅での供養方法は、雛人形を一度飾り、家族で感謝の言葉を述べるだけでも良いですし、より丁寧に行うのであれば、白い和紙に雛人形を乗せてからお清めの塩を振る方法もあります。

ただし、火を用いる「お焚き上げ」は、火事や近隣とのトラブルになる可能性もあるため、基本的には行わないよう注意が必要です。


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雛人形を処分するタイミングは「お子さんの成長が感じられたとき」がベスト

雛人形を処分するタイミングは、進学や就職、結婚など、お子さんの成長を感じた時が良いでしょう。

雛人形の役割は「子どもを守るお守り」として置かれるものです。そのため、お子さんが自立し、一人前として立派に成長したら、雛人形の役目は終了すると考えることができます。

もちろん、各ご家庭の考えや状況によって時期は異なりますので、お子さんやご家族でどうするかじっくりと話し合ってから決めるのが良いでしょう。

まとめ:雛人形は供養と感謝の気持ちを込めてお別れする

雛人形の処分方法についてまとめました。

雛人形は、下記7つの処分方法がありますが、どの方法であっても間違いということはありません。感謝の気持ちを持って手放すことが大切だからです。

【雛人形の処分方法】

処分方法 費用
1.自治体で回収してもらう 500~千円
2.お寺で供養やお焚き上げをしてもらう 3千~1万円
3.雛人形の買取業者へ売る (売却相場:5千~10万円)
4.ネットオークションやフリマアプリで売る (売却相場:千円~5千円)
5.寄付する 無料~3千円※
※郵送代がかかる場合の相場
6.回収業者へ依頼 千円~1万円
7.知り合いに譲る 無料

処分するタイミングにも決まりはありませんが、雛人形の役割が「子どもを守る」意味があることを考えると、お子様が自立し成長したタイミングがオススメです。

雛人形を供養してから捨てるべきか気にされる方も多いですが、必ずしも必要ではありません。もし気になるようであれば、お寺へお願いするか、自宅で塩を撒いて供養しましょう。

ご自身やお子様の気持ちはもちろん、ご両親や親族など贈ってくれた方の気持ちを尊重し、可能であれば相談しながら進めましょう。

全員が気持ちよく、後悔しない処分方法を選ぶことも重要なポイントになります。本記事が、納得できる最適な処分方法の参考になれば幸いです。

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