「お墓参りが大変になってきたし、子供たちに迷惑をかけたくないから自分の代で墓じまいしたい」と、最近は終活の一環としてこのように考えられる方が増えています。

ですがほとんどの人が初めてのことですから、「墓じまいってどうすればいいの?」「何から手をつけたらいいのかわからない」と悩まれます。

人には聞きにくいしまだお金のやりくりがあるから業者には相談しにくい…わからないまま時間ばかり経って行き、お墓が荒れ果てて、気付けば無縁仏に…なんて事態は絶対避けたいところです。

誰しも一生に一度するかしないかなので複雑に思えますが、手順と方法を知りその通りに進めればいいだけなので、難しいことはなく誰にでも簡単に墓じまいは可能です。

今回はそんな墓じまいの手順や方法をわかりやすく詳細にお伝えしますので、最後まで読めばあなたも手際よくスムーズに墓石を処分し、お墓をたたむことができるようなります。

最後まで読んだら、ご家族・御親戚と相談しながら、実践してみてください。

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墓じまいの9ステップ

墓じまいの9ステップ

墓じまいは9つのステップで進み、全体の所要時間は最短で約1ヵ月半、費用は全ステップあわせて最安で40万~140万円程となります。

それぞれのステップで、「すべきこと・費用・時間」についてわかりやすく説明します。

(1)身内・寺院・霊園に相談し許可を得る│1日~1週間

かかる時間 1日~1週間
費用 0円~寺院・霊園によっては事務手数料数千円
注意点 慎重に話し合い、全員の心からの合意を得ること

スムーズに話が進めば平均で1日~1週間ほどで許可・合意を得られますが、トラブルが起きやすいのであまり時間を気にせずここではじっくり話し合うことが大切です。

特に親族間と寺院との間での話し合いは、相手への気配りが大切なデリケートな話し合いが必要なので、慎重になる必要があります。

親族と話し合う時のポイント 近親者だけで話し合うのではなく、連絡の付くご親族には必ず相談しましょう。総額で見ても費用がかかることですし、事前相談なしでお墓を処分するとトラブルになりかねません。
寺院に墓じまいを伝える時のポイント 寺院に申し出る際は、「(1)お詫びをする(2)感謝を伝える(3)墓石処分の理由を説明する(4)墓じまいについて「相談」する」という流れで話すとスムーズです。可能なら電話ではなく、出向いて直接お話する方が良いでしょう。
霊園に墓じまいの許可をもらう時のポイント 霊園の管理事務所に電話をして、「お墓を閉じようと思います」と伝えます。その際、手続きがスムーズになるよう、「霊園の住所」「お墓のある区画の番地(△□墓地×区…など)」を霊園のホームページや手元の資料などから事前に控えておきましょう。


寺院に墓じまいを伝える時の伝え方の例】

これまで墓参りや日々の手入れをお任せしてしまい、私たち家族でなかなかお墓に参って掃除や拝むことができずにおり、申し訳ありませんでした。長い間、貴院にお墓を管理していただき、お世話をしていただきましたこと、本当にありがとうございます。

子どもも独立して県外に出まして、私も妻も年のせいか、なかなかお参りが難しくなっております。しかし、先祖の供養についてはこれまでのように疎かにしてはいけないという思いがございます。親族で相談した結果、手元供養にすればこれまでできなかった先祖への供養がしっかりできるのではと考えたのです。

そこで心苦しくはありますが、お墓をたたんで…と思っています。ですが、これまでお世話になった貴院のご意見や助言などいただくのが1番ではと親族でも話まして、本日お伺いさせていただきました。

何かよい方法やご意見などございましたら、この度の件に関しまして、お力添えいただけないでしょうか?

(2)次の納骨先・方法の決定│1日~1週間

かかる時間 1日~1週間
注意点 必ず遠縁者も含め親族間で話し合い、意見を1つにまとめる。

※墓じまい専門業者数社から平均を算出

事前にお墓から出したご遺骨を次にどこへ納骨するのか決めておく必要があります。代表的な納骨方法には「納骨堂での永代供養」「樹木葬での永代供養」「手元供養」などがあります。

納骨堂や樹木葬での永代供養

永代供養の方法 内容 費用
納骨堂 遺骨を寺院や霊園などの建物の中に安置し、その寺院・霊園が代わって管理や供養を定期的に行う。
33回忌までは供養を行い、それ以降は合祀(ごうし)といって、寺院・霊園ごとの共同墓地へ移動・埋葬される。
費用:50万円~100万円前後。
※霊園数社から平均を算出
樹木葬 樹木や草花をシンボルにし、その周りを囲むようにシンプルで小さなお墓があり、そこに遺骨が埋葬される。
33年など一定期間を目途に遺骨は取り出され共同墓地へ埋葬されるが、それまでは樹木葬を管理する会社によってキレイに手入れや掃除をしてもらえる。
合祀型※1:10万円~20万円前後
集合型※2:25万円~50万円前後
個別型※3:30万円~80万円前後
※霊園数社から平均を算出

※1…1つのシンボル周りに他人と一緒に1カ所に埋葬
※2…1つのシンボル周りに他人と一緒に個別で埋葬
※3…1つのシンボル周りに1個人・家族のみ埋葬

手元供養での永代供養

遺骨を埋葬せず、自宅に置いたり身につけたりする方法です。いつでも手を合わせたり故人を近くに感じられることから、最近人気があがっている供養法です。

手元供養の方法 内容と費用
ミニ骨壺 陶器製:6千円~デザイン性のあるもの6万円前後
ガラス製:3万円前後
遺骨ペンダント 金属製:1万円~防水・湿気加工のもので5万円前後
ステンレス製:8千円~ニッケルフリーのもので2万円前後
チタン製:2.5万円前後
ガラス製:2.5万円前後
ガラス製:2.5万円前後
樹脂(レジン)製:5万円~10万円前後
シルバー製:2万円~デザイン性のあるもの5万円前後
ゴールド製:10万円~30万円前後

(3)業者の決定│1週間~2週間

かかる時間 1週間~2週間
費用 見積もり0円
注意点 悪質業者に依頼しないよう慎重に業者選ぶ

ライフスタイルなどと合わせて、どこまで自分でできそうか、どこから業者に頼むべきか、この時点で決め、依頼しましょう。

やるべきこと 自分でもできること 業者(僧侶)にしか頼めないこと 依頼先
改葬許可申請をする
  • 行政書士
閉眼供養を行う
  • 菩提寺や地域の親交のあるお寺さん
  • 僧侶派遣サービス
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)
遺骨を取り出す
  • 石材店
  • 解体業者
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)
墓石を解体・撤去する
  • 産業廃棄物処理業者
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)
墓石を処分する
  • 産業廃棄物処理業者
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)
墓地管理者に返還するために整地する ×
  • 解体業者
  • 土木業者
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)
遺骨をメンテナンスし最後の納骨を行う ×
  • 洗骨専門業者

(4)市役所に改葬許可申請を行う│1週間~2週間

かかる時間 申請~許可が下りるまでに1週間~2週間
費用※
  • 行政書士への依頼:1骨1人分あたり相場3万円前後
  • 不用品回収業者に依頼:相場1.5万円~2万円前後
  • 自分で手続き:申請代金として相場で千円前後
注意点 書類に不足や不備が無いよう揃える

※行政書士事務所数社と不用品回収業者数社の情報と数県の行政の情報より平均を算出

墓石を処分する場合は、改葬許可申請を行い、許可を得ることが墓地埋葬法によって定められており、この許可が通らなければ墓石の撤去工事もできません。改装許可申請をとるためには以下の5枚の書類を揃えて、市役所に提出しましょう。自力で出来ない場合は「行政書士」に頼むといいです。

  1. 埋葬証明書
  2. 永代使用許可権利書
  3. 改葬許可申請書
  4. 改葬受入承諾書
  5. 火葬許可証

手順

1.まず現在埋葬されている墓地の管理者に、「埋葬証明書」を発行してもらいます。

埋葬証明書※クリックで拡大できます。
※埋葬証明書の様式は霊園・寺院ごとに異なります。

2.「永代使用許可権利書」を用意します。

永代使用許可権利書

※クリックで拡大できます。
※永代使用許可権利書の様式は霊園・寺院ごとに異なります。

永代使用許可権利書はお墓を立てた際に墓地管理者からもらっているはずですが、紛失している場合は墓地管理者に再発行をお願いすることができます。

3.「改葬許可申請書」を作成します。

改葬許可申請書はお住いの自治体のホームページからダウンロードできます。改葬許可申請書※クリックで拡大できます。
※画像引用:豊島区ホームページより

※改葬許可申請書の様式は自治体ごとに異なります。

手元供養にする場合は、改葬の理由欄に「自宅で手元供養するため」と記入しましょう。

4.「改葬受入承諾書」を用意します。

次に埋葬する先の納骨堂・霊園などから発行してもらいます。

改葬受入承諾書※クリックで拡大できます。
※改葬受入承諾書の様式は霊園・寺院ごとに異なります。

手元供養にする場合は次の改葬先が自宅となるため、改葬受入承諾書の代わりに、遺骨の身分証明ができる「火葬許可証」を用意して提出しましょう。

火葬許可証

※火葬許可証の様式は自治体ごとに異なります。

火葬許可証は、故人の死後に市役所で受け取っています。紛失している場合は、死亡届を行った市区町村役所で再発行してもらいましょう。

5.揃えた書類を持って市区町村役所へ行き提出します。
6.完成した改葬許可証を受け取ります。

1週間~2週間で許可が通った際に連絡(もしくは窓口で〇日頃お越しくださいと案内)があります。

(5)お坊さんに依頼し閉眼供養(魂抜き)を行う│2週間~1ヵ月

閉眼供養

墓石の撤去工事に入る前に、墓石に宿っているご先祖さまの魂を墓石から抜く、閉眼供養(魂抜き)の儀式を行います。

閉眼供養とは?

閉眼供養とは、ご先祖様へ感謝を伝え墓石に宿った魂を抜く儀式で、お坊さんも推奨される大切な儀式です。詳しくは『仏壇に魂抜きは絶対必要?お坊さんに聞いた供養の目的と全国のお布施相場』をあわせてご確認ください。

本来閉眼供養は「気持ちの問題」で必須ではありませんが、解体・撤去工事や処分などを業者に依頼する場合や私有地ではなく墓地・霊園に墓を構えていた場合は、「必須で閉眼供養をすること」を求められます。

依頼先 かかる時間 お布施費用相場
  • 檀家先の菩提寺
  • 近所のお寺
僧侶のスケジュール確保~儀式まで2週間~1ヵ月 読経料:3万円~5万円前後
御車料(交通費):1万円前後
  • 僧侶派遣サービス
最短即日~儀式まで2週間~1ヵ月 読経料:3万円~3.5万円前後
御車料(交通費):不要

(6)遺骨を取り出して墓石を解体・撤去する│1日~3日

(6)遺骨を取り出して墓石を解体・撤去する│1日~3日

遺骨の取り出しから墓石の解体・撤去までは、「どのような墓石か?」によって自分で対応できるか業者に頼むべきかが異なります。

依頼先 かかる時間 おおよその費用
石材店 1日~3日
  • 遺骨のカロート(納骨棺)からの取り出し:3万円~5万円
  • 当日の遺骨取り出しスタッフへの心付け:5千円/1人当たり
  • 墓石の解体・撤去費用:墓地面積1平米あたり5万円前後
解体業者 総額相場40万円前後
※1平米あたり10万円前後
便利屋
  • 車両費5千円前後、重機出動費2.5万円前後
  • 人件費1名5千円前後/1日あたり
  • 作業費:10万円前後

※石材店・解体業者・便利屋数社の情報より平均を算出

自分で対応できる可能性のある墓石

自分で対応できる可能性のある墓石

昔ながらの簡易な墓石で、サイズもコンパクトなもの、両隣の墓石との距離も離れ、遺骨の取り出しも簡単にできる場合は、自分でも墓石を撤去することができる可能性があります。

業者にしか撤去できない墓石

業者にしか撤去できない墓石

遺骨を取り出すにも、石材店などの手腕が必要で、お墓本体が石やコンクリートで作られている最近のお墓は、クレーンでなど重機での吊り下げ作業も必要となり、業者の力が必要になります。

遺骨の取り出し・墓石の解体・撤去を頼める依頼先
  • 石材店
  • 解体業者

(7)墓石を処分する│1日~2週間

かかる時間 1日~2週間
注意点 処分の相場費用を事前に知っておく

閉眼供養の終わった墓石は、庭石同様の扱いとなり、「産業廃棄物」として扱われます。

自分で処分できるケース
  • 自分で運搬可能なコンパクトなサイズの墓石
  • 近くに墓石の持ち込み可能な産業廃棄物処理業者がいる

自分で撤去できる場合は、産業廃棄物処理業者に持ち込み、処分費を支払います。

地域 産業廃棄物処分費用相場
北海道・東北 150円~500円/10kg単位
関東 300円~800円/10kg単位
中部 200円~800円/10kg単位
近畿 300円~800円/10kg単位
中国・四国 180円~500円/10kg単位
九州・沖縄 300円~1,000円/10kg単位

※各都道府県ホームページ公表情報より地域ごとで平均を算出

持ち込みの場合はその日のうちに持ち込めるケースから、予約から持ち込み日まで2週間は待たなければならないケースなど産業廃棄物処理業者ごとに対応が異なります。

業者にしか処分できないケース
  • 解体・撤去も重機などを使って業者に依頼したような墓石
  • 近くに個人からの持ち込みを受け付ける産業廃棄物処理業者がいない

業者に処分してもらう場合は、再利用するか、完全に廃棄処分するかのいずれかの手段が取られます。再利用する場合は墓石の破砕を行い、産業廃棄物処理業者が「鉱さい」として道路の舗装(ほそう)を行う際にコンクリートの下に敷き詰めたり、セメントの原料として使われたりします。

墓石の処分を頼める依頼先
  • 産業廃棄物処理業者
  • 不用品回収業者(片付け屋・便利屋)

不用品回収業者の墓石処分費

墓石の処分費 1kgあたり40円程

墓石の処分方法やおおよその費用感については『墓石の処分方法2選~40万円以上安くするために知っておきたい3つのポイント』でまとめております。墓石処分業者については『墓石処分前に必読!スムーズな処分の進め方とオススメ優良業者3選』でまとめております。合わせてお読みください。

(8)整地して墓地管理者に返還する│1日~2日

かかる時間 1日~2日
費用 1.5万円~2万円前後
※土木業者・石材店数社の情報より平均を算出
整地方法 粗整地※1
単価:1平方メートルあたり5,000円前後※2
注意点 専門的な技術が必要になるため、必ず業者へ依頼する

※1…工事後の墓石の破片や石、ゴミなどを取り払い、土を入れて重機で踏み固める
※2…解体工事~整地まで一括して任せる場合は、通常解体工事の費用のうち約3%~5%

墓地の整地を頼める依頼先
  • 解体業者
  • 土木業者

(9)遺骨をメンテナンスして最後の納骨を行う│2週間~1ヵ月

(9)遺骨をメンテナンスして最後の納骨を行う│2週間~1ヵ月

お墓の中に長期間あった遺骨は、湿気ていたりカビが生えていたり、菌が繁殖していたりすることがあり、次の納骨先に移す前には、専門業者に依頼してメンテナンスをすることが重要です。

次の納骨先をどこにするかによって、必要なメンテナンスの度合いも変わってきますが、手元供養で身近に置く場合は特に入念なメンテナンスが必要になります。

遺骨のメンテナンスを頼める依頼先
  • 洗骨専門業者

洗骨専門業者の中には郵送対応してくれる業者も多いので、近くで業者が見つからない場合は利用してみるといいでしょう。

納骨堂・樹木葬での永代供養の場合に必要なメンテナンスと日数、費用

必要なメンテナンスの流れと日数
  1. 洗骨する…2日
  2. 乾燥させる…1週間~3週間
  3. 殺菌する…(乾燥と同時進行)
  4. 骨壺の洗浄と乾燥…1日
  5. 再納骨(=納骨式)…(お坊さんの手配に)2週間程度
費用相場 手順1~4まで:2万円~3.5万円前後
手順5(納骨式)…お坊さんへのお布施:3万円~5万円

※洗骨専門業者の情報より平均を算出しています。

手元供養の場合に必要なメンテナンスと日数、費用

必要なメンテナンス
  1. 洗骨する…2日
  2. .乾燥させる…1週間~3週間
  3. 殺菌する…(乾燥と同時進行)
  4. 粉骨して真空パックする…1日
  5. 手元供養用のミニ骨壺やペンダントなどの取り寄せ…注文から手元に届くまで約1週間
  6. 希望に応じて手元供養時に納骨式…(お坊さんの手配に)2週間程度
費用相場 手順1~4:3万円~5万円前後
手順5(購入費):1万円~30万円
手順6(納骨式)…お坊さんへのお布施:3万円~5万円

※洗骨専門業者の情報より平均を算出しています。

墓じまいでかかる費用のまとめ

おおよそではありますが、墓じまいにかかる費用をまとめました。以下の表でまとめておりますが、費用はおよそ「17万円~31万円程度(墓石処分費、再納骨費用のぞく」です。ご自身でされる場合はさらに費用を抑えることが可能です。

改葬許可申請の代行 1.5万円~3万円程
お墓の閉眼供養のお布施 3万円~6万円程
遺骨を取り出して墓石を解体・撤去 1平米あたり5万円~10万円程
墓石の処分 1kgあたり40円程
墓地管理者に返還するための整地 1.5万円~2万円程
遺骨をメンテナンス 3.5万円~5万円程
再納骨
  • 納骨堂での永代供養:50万円~100万円程
  • 樹木葬での永代供養:10万円~80万円程
  • 手元供養:6千円~30万円程
再納骨での納骨式お布施 3万円~5万円

墓石処分費用相場については『【墓石処分費用は最安40万】安くするコツからトラブル回避まで完全ガイド』で詳しく書いております。合わせてお読みください。

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スムーズに墓じまいを終える3つのポイント

よりスムーズに墓じまいを終える為には、

  1. 行政手続きなど全てを一括して行ってくれる業者を選ぶ
  2. 親族間でトラブルのないよう事前によく話し合う
  3. 檀家に入っている場合は「離檀料」の有無と金額を確認する

の3つのポイントを押さえておくことがとても大切です。ポイントについて1つずつ説明します。

ポイント(1)行政手続きなど全てを一括して行ってくれる業者を選ぶ

日々の生活のなかで行政手続きから複数の業者とのやり取りまで行うのは、「忙しくてできない」「なかなか進まない」と悩まれる方が多いので、行政手続きから墓石の処分まで一括して行ってくれる業者を選ぶと、手間なくスムーズです。

墓じまいを一括して頼める業者
  • 墓じまい専門業者
  • 一部の石材店
  • 僧侶派遣サービス
  • 一部の不用品回収業者(片付け屋・便利屋)

ポイント(2)親族間でトラブルのないよう事前によく話し合う

ある調査では6人に1人は、墓石処分にあたって親族間でトラブルに発展しているということが明らかになっています。

お墓に対しての想い入れは人それぞれ重さが違いデリケートな問題ですから、個人や家族・近親者のみで話し合うのではなく、親族皆に声をかけて全員の同意を得てから処分を進めるようにしましょう。

また「誰がどれくらいの費用を負担するのか」「次の納骨方法はどうするか」についても詰めて話し合い、後になって意見が分かれて揉めないように注意しましょう。

ポイント(3)檀家に入っている場合は「離檀料」の有無と金額を確認する

檀家に入っている人が墓石を処分するということは、檀家を抜けること=離檀(りだん)することを意味し、4人に1人がお寺と揉めて高額な離檀料を請求されるトラブルにあっています。

離檀料とは?

檀家を抜ける際に、これまでお世話になった菩提寺に納めるお布施のことを、「離檀料」といいます。

お布施同様、離檀料には支払いの義務が法的にあるものではありませんが、これまでお世話になったお寺に誠意を示し、揉めることなく円満に檀家を抜けるためにも慎重になるべき点です。お寺ごとで明確に離檀料を決めている場合もあるので、まずは次のように離檀料について確認してみましょう。

これまで大変お世話になりました。

この度の墓じまいにあたりまして、貴院にお納めさせていただきます離檀料についてお伺いしたくご連絡致しました。貴院で金額等お決まりがございましたら、教えていただけますでしょうか。

または、皆さんどのくらいされていらっしゃるかなど、教えて頂けますと助かるのですが…。

もし離檀料は「お気持ちで」「不要です」といわれたなら、次の相場金額をお渡ししましょう。

離檀料相場金額 10万円~15万円

※葬儀社、霊園運営会社の情報より平均を算出しています。

包み方

墓じまいお布施包み方

離檀料は、「白い封筒」に濃い墨の筆ペンで「御布施」と表書きし、下段に「〇〇(苗字)家」と書き、新札で福沢諭吉が表面・最後に来るように包みます。

まとめ

墓じまいは、事前に知識を持ち計画的に進めなければ、かなりの時間がかかってしまいます。

  1. 身内・寺院・霊園に相談し許可を得る
  2. 次の納骨先・方法を決める
  3. 業者を決める
  4. 市役所に改葬許可申請を行う
  5. お坊さんに依頼し閉眼供養(魂抜き)を行う
  6. 遺骨を取り出して墓石を解体・撤去する
  7. 墓石を処分する
  8. 整地して墓地管理者に返還する
  9. 遺骨をメンテナンスして最後の納骨を行う

これら9ステップをスムーズに進める為にも、この記事でお伝えした通り早め早めに準備するか、ステップ3~8までを業者に一括で頼むなどして時間短縮できるよう心掛けましょう。

よりスムーズにトラブルなく墓じまいを終えられるよう、

  • 行政手続きなど全てを一括して行ってくれる業者を選ぶ
  • 親族間でトラブルのないよう事前によく話し合う
  • 檀家に入っている場合は「離檀料」の有無と金額を確認する

ことも忘れないようにしてください。

墓じまいは誰にとっても区切りとなる重大な決断です。心残りのないように、お坊さんによる閉眼供養・納骨式での読経も行い、悔いの残らないようにすることが大切です。

この記事が、墓じまいについて悩むあなたの役に立てば幸いです。