「言っても言ってもさあ、聞いてくれないんだよ」

よくツーリングに行くバイク仲間のおじさんが、困った顔でこう言いました。

何でもそのおじさん、自分や家族の今後のことを考えて、自分の実家の片付けを早めにしておこうと思ったのですが、ご両親に反対されたのです。

ご両親曰く、我々がまだ生きているのに片付けるだなんて許せないとのこと。

僕「それで、どうするんですか?」

おじさん「いや、とりあえず自分の部屋だけ片付けたよ。その方が楽だと思って」

おじさん自身が実家に住んでいた時に使っていた部屋にはかなりの量の私物があったため、先にそっちから片付けたようです。

おじさん「でも自分でも思いがけず私物が多くて大変だったよ。まるでゴミ屋敷みたいで、掃除するのが大変だった」

僕「へえ、業者さんを呼んだんですか?」

おじさん「最初は呼ぼうかなと思ったんだけど、結局呼ばなくても自分でできたよ。事前にいろいろ調べていったからね」

僕「本とかインターネットとかで調べたんですか?」

おじさん「そうそう。いろいろ見ながら自分に合うと思うプランを立てて、それを元に片付けたんだ。岡本くんもいずれそういう機会があるかもしれないから、教えてあげるよ」

ということで、そのおじさんが実家の自分の部屋を片付けた方法、また実家や自分の部屋を片付けようと思い至った理由を聞きました。

このブログを読んでいる方の中にも、実家の自分の部屋を片付けたい、本当は実家全部を片付けてしまいたいけど、まずは自分の部屋からと考えている方っていらっしゃるのではないですか?

今回は、とある方が実際に実践して上手くいった、昔使っていた自分の部屋の片付け方について紹介します。


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自分の部屋だけでも片付けておく理由

早い段階で自分の部屋だけでも片付けておけば、その後いろいろと楽になります。

両親を説得するのは困難だから

「終活」というのがブームになって、それに関する様々な書籍やセミナーが増えました。

自らの終わりを考えた時に、周りの人たちに少しでも迷惑がかからないようにと思う人たちが増えているということです。

しかし、だからと言って中高年から高齢者の方たちみんながそれを知って望んでいるというわけではありません。

冒頭で出てきたおじさんの両親や、僕の母方の祖母も、そういった流れに関しては良い印象が無いようです。

終活に良い印象が無かったり、そもそも終活という言葉の意味や内容を知らないような人たちに、「実家の片付けがしたい」「早いうちに整理整頓したい」などと言っても、理解されないどころか、反発を招くと思います。

きっと、説得すれば説得するほど拒否されてしまうのではないでしょうか?

分かり合うまで話し合うことも良いと思いますが、それをして両親の部屋や物の片付けをする前に、まず自分の部屋の部屋から片付けていった方が、後になって両親の物も自分の部屋も片付けるとなるよりも、楽になると思います。

自分の持ち物を見つめ直せる

「自分の部屋には結構私物が多かったんだけどさ、よくよく見てみたら、ほとんどが要らない物だったよ。実家にはちょこちょこ帰っていたけど、自分の部屋までは行かなかったから、全然気づかなかった」

おじさんはそう話してくれました。

かつては「いずれ必要になる」と思って、でも手元に置いておくべきではないと思って実家に置いておいた物が、今となってはそれほど重要ではなかったと気づいたらしいです。

また、自分自身が亡くなった時のことも考えると、自分の物も早めに片付けておこうと思ったそうです。

なので、そのおじさんのたくさんあった私物のほとんどが処分されました。

それに加えて、自分の家に帰ってきたおじさんは、自分の家にある自分の物まで片付けました。

実家の自分の部屋での片付けで要らない物の多さに気づいてしまったらしく、自分の家の自分の物まで見直したようです。

このように自分の部屋を片付けることによって、自分が今持っている物を見つめ直すことができる効果があるようです。

ひょっとしたら両親も触発されるかもしれないから

いくら両親に実家を片付けようと言っても、聞く耳をもってくれないかもしれません。

でも、ひょっとしたら両親があなた自身が自分の部屋を片付けている姿を見て、触発されて片付けをし始めるかもしれません。

実際に冒頭で出てきたおじさんが自分の部屋の部屋を、汗をかきながら片付けている姿をお母さんが見て、自分達やこの家のことを考えてくれているのだと感じ、少しづつですが片付けをし始めたらしいです。

いくら言っても言うことを聞いてくれない人に対しては、行動や態度で示した方が良いかもしれません。

もしもあなたしか片付ける人がいないのなら

実家の自分の部屋には、あなたの思い出の品が多くあるはずです。

そういった思い出の品って、捨てることが難しいと思います。

でも、ずっと実家の自分の部屋に置いていたということは、あまり手に取ってみたり使ったりすることは、これまでほとんど無かったのではないですか?

そして、来るべき「両親がいなくなった後の片付け」の時に、自分の部屋の思い出の品まで一緒に片付けるとなったら、時間もかかってしまいますよね?

ましてや、あなたの家と実家が離れている場合だと、旅費や時間が余計にかかってしまいます。

また、両親云々の前に、あなた自身が亡くなったり動けなくなったりという場合があるかもしれません。

あなた自身が動けている間に、あなた自身の物だけは最低限片付けておきましょう。

自分の部屋の思い出の品は、どうしても残しておきたい物は自分の家に持って帰って、それ以外は処分することを勧めます。


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将来少しでも楽になる、片付けの方法

さて、それでは実際に自分の部屋の片付けをしていきます。

物の捨て方や捨てる順番ですが、大きく分けてカテゴリーごとに捨てる方法と、場所を決めて捨てる方法の2つあります。

「ときめきお片づけ」を著した「こんまりさん」こと近藤麻理恵さん曰く、カテゴリーごとだと、衣類→本→書類→小物→思い出の品という順番が良いとのことです。

なぜなら衣類や本の片付けは想像以上に体力を使い、最後の思い出の品は体力以上に頭を悩ませるからです。

服・本・書類の片付けのコツ

恐らく実家に置いてある衣類は、新しい物や洗濯物は無く、あなたが実家に泊まりに来た時に着る着替えが置いてあるくらいで、そうでない物はゴミなのではないでしょうか?

そういった物は処分しましょう。

服の片付け・処分に関しては「衣類の片付けに悩んでいる人にうってつけの4つのコツとetc」や。「他の物とは違う、服の片付けと収納の5つのステップ」で詳しく説明をしています。

本や書類も、ずっと置いてある本や書類は、もう使うことはないのではないでしょうか?

服の場合もですが、本や書類は量があるとすごく重たいので、自分で処分するとなると大変かもしれません。

しかも物によっては価値があるかもしれないので、捨てる前に出張買取サービスを利用してみましょう。

価値がある物は買い取ってくれますし、価値が無い(=値段が付かない)本に関しても頼めば持って帰ってくれます。

おじさんは部屋に本が大量にあったらしく、とても自分じゃ運べないと思ったため、出張買取サービスを利用しました。

すると、思いがけずいいお金になったようで、嬉しかったと話していました。

その他、本や書類の片付けに関しては、「片付けで出た3つの「捨てづらい物」をカンタンに処分するコツ」を参照してみてください。

思い出の物について

自分の部屋の片付けの中でもここが一番難しかったと、おじさんは言いました。

しかし事前に、「思い出の物は『ときめく』か『ときめかない』かで判断する」という処分の仕方を頭に入れておいて、その通りに処分していったら、かなりの物が捨てられたそうです。

子供の頃に使っていた机やイス、卒業アルバムや文集など、どの思い出の品ももう何十年も経っているので、くすんだり色落ちしたり虫に食われていたりしたので、あまりときめかなかったらしく、ポイポイ捨てられたと言っていました。

場所を決めて捨てる方法

場所を決めて捨てる方法とは、最初は小さくて狭い場所から片付けをしていき、徐々に大きく広い場所の片付けをしていくということです。

そうすれば、片付けた達成感が早く味わえ、集中力が途切れずに片付けられるからです。

例えば本を片付けるなら、本棚全体を見て片付けをするのではなく、本棚の段の一段一段をひとつずつ片付けていった方が、ひとつ片付けるごとに小さな達成感が味わえ、嬉しくなって集中力を落とすことなく片付けの作業ができるからです。

まとめ

おじさんが実家の片付けをしようと思ったキッカケがもうひとつあります。

実のお兄さんの持病のリウマチが悪化しているからです。

実家にはかなりの物がある上に、兄が動けなくなって自分しか片付けられる人がいないという状況で、自分までも動けなくなってしまったら、誰も実家を片付けられる人がいないと痛感したのです。

それもあって、自分が動けるうちに実家の片付けをしようと思い立ったそうです。

もし仮にあなたが動けなくなったら、あなたの他に実家や自分の部屋を片付けてくれる人がいますか?

もしあなたが一人っ子で、あなた以外に実家の片付けをする人がいなさそうなら、どうしますか?

あなた自身が動くことができて片付けができるうちに、実家や実家の自分の部屋の片付けをしておくことを勧めます。