ゲームセンターで取りすぎたぬいぐるみがたくさんありすぎて部屋が埋まっている。引越しを機にいらなくなったぬいぐるみを整理したい。今まで集めてきたぬいぐるみを処分したいけど、捨てるのはしのびない…。大切にしてきたぬいぐるみだからこそ、そのまま捨てるとバチが当たりそうで嫌だ…。

今不要になってしまったからといって、ゴミとして処分するのは忍びないですよね。そこで今もっとも注目を浴びている処分方法が「寄付」です。日本では不要になったぬいぐるみでも、発展途上国では喜んで使ってくれる人がいますし、日本国内でも一部の人たちにとっては使い道のあるものです。

とはいえ、ぬいぐるみの寄付が初めての人にとって、どこがオススメなのか?どこにどういう形で送ればいいのか?ぬいぐるみだったら何でもいいのか?と色々と困ってしまうものです。

片付け110番でも一部の地域では、15年以上ぬいぐるみを寄付として頂いています。その中であなたと同じような悩みをお持ちの方をたくさん見てきました。

今回の記事では、15年以上もぬいぐるみを寄付してきた経験から、そもそもぬいぐるみの寄付とはどういう仕組みなのか?という素朴な疑問から、寄付先の選び方、寄付の方法、選んでおけば間違いない寄付先まで、ぬいぐるみの寄付の全情報を記事にしました。

迷うことなく、あなたにとって最適な寄付先が見つかるようになります。ぜひさいごまでお読みください。


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ぬいぐるみの寄付の仕組みとは?

そもそも寄付の仕組みというのは、「寄付という言葉は寄付者の意思で自由に行うもの。強制力がないもの。寄付した人にとって特別な対価をもらわないこと。」という定義づけがあります。

ぬいぐるみの場合は「物資」として寄付しますが、受取先は「現金化して寄付」もしくは「物資として寄付」この2つの方法で各地に届けています。

(1)寄付を受け付ける→販売して現金化→寄付

ぬいぐるみそのものは不要だけれども、現金もしくは現金に換わる物資(例:ワクチンなど)にかえて寄付します。

(2)寄付を受け付ける→そのまま現地に届ける

現金化できないぬいぐるみや、ぬいぐるみそのものを現地に届けることで喜ばれる場合は、ぬいぐるみをそのまま現地に届けます。

寄付で救える世界の国

寄付で救える世界の国

寄付で救える国は主に発展途上国中心です。例えば、アジア(タイ、フィリピン、カンボジアなど)、中東(イラン、イスラエルなど)・北アフリカなど。
※紛争が激化している地域には届けられていない現状があります。

日本では信じられないですが、未だ発展途上国では1日50円の生活費を稼ぐために、学校も行かず1日中働いている子供達がたくさんいるという現実があるわけです。

寄付によって貢献できること

寄付による取り組みで貢献できることはたくさんありますが、「社会貢献」「ワクチン支援」が主な目的となります。

社会貢献

日本人にとっては不要なモノでも、発展途上国の人たちにとっては必要なモノの可能性があります。不要なモノをゴミとして扱うのではなく、リサイクルすることによって、日本のゴミ問題に貢献するどころか、知らないだれかを救うことができます。

国際支援:ワクチン支援

認定NPO法人世界の子どもにワクチンによると、ポリオワクチン(小児まひ予防)はわずか20円/人でまかなえます。

ポリオワクチン(小児まひ) 約20円
MMR(はしか、おたふくかぜ、風疹) 約130円
BCG(結核) 約19円
MR(はしか、風疹) 約68円
DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風) 約25円
五価ワクチン(DPT+B型肝炎+Hib) 約170円
AD(自動無効化)注射器 約6円

寄付先の選び方5つのポイント

寄付先の選び方5つのポイント

あなたの目的や状況にあった寄付先を選ぶことが大切です。寄付先は日本でも複数あります。NPO法人(非営利団体)、NGO(非政府組織)、個人、法人と形態はさまざま。送料のみの団体があれば、送料+寄付金という団体もあります。

もちろん寄付金を募っている団体は寄付先が明確だったりするので、それはそれで安心材料ではあります。しかし、お金をかけずに寄付したい人にとっては、送料以外の寄付金は負担になってしまいますよね。もちろんぬいぐるみ以外にお金も寄付したい!という方もいらっしゃるでしょう。

重要な決めてから大きく「引取り方法」「引取り内容」「寄付先の明確化」「費用負担」「組織形態」の5つの要素を書き出しましたので、ぜひ選ぶ基準にしてください。

(1)引取り方法

引取り方法で選ぶ方法です。引取り方法は主に「郵送」「持込」「訪問回収」この3つ。ほぼすべての団体では「郵送での寄付」は可能です。店舗がある寄付先では「持込みOK」という団体もありますし、「物量があるなら出張で引き取る」という団体もあります。

ダンボール10箱あるなど、大量のぬいぐるみがある場合は、郵送で送っていたら相当な労力と費用(送料だけで1万円以上)がかかります。引取り方法の種類は選ぶ要素として重要です。

(2)引取り内容

引取り内容で選ぶ方法です。ぬいぐるみのみ受付けます、という団体があれば、お皿や靴、調理器具、文房具、家電製品にいたるまで寄付を受け付けている団体もあります。

その他のものも一緒に箱に入れていいのか?これは処分効率を考えると重要な要素になるので、引取り内容がどんなものがあるのか?も要素の一つとしていれておきましょう。

(3)寄付先が明確

寄付したい!というのがそもそもの目的であれば、寄付先が明確であることはとても重要な要素のはず。具体的にどこにどのように役立てているか、それがあなたにとって支援したいと思える団体に寄付しましょう。

(4)費用負担

費用負担に選ぶ方法です。原則どの団体も寄付受付には「送料はご負担ください」というのが基本ですが、中には送料以外にも1箱〇〇円(寄付金)~という団体もあります。費用負担はしなくないのであれば、送料のみでおさまる団体を選びましょう。

(5)組織形態

組織形態で選ぶ方法です。寄付を受け付けている団体は、NPO法人(非営利団体)、個人、法人と形態はさまざま。一般的には非営利団体が「非営利」というだけあって選びやすいかもしれませんね。


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寄付の方法

(1)郵送

(1)郵送

ダンボールに詰めて、指定住所に送る方法です。物量が少ない場合であればオススメの方法です。送料や寄付先によっては費用がかかりますが、人に会うことなく寄付することができます。ダンボールを無料でくれる団体もあれば、自分で用意する必要がある団体もありますので、準備前に寄付先のサイトをチェックしておきましょう。

(2)持ち込み

(2)持ち込み

指定された住所に直接持っていく方法です。なるべくお金をかけたくない、大量にぬいぐるみがある方にとってはオススメです。ただし、持ち込み先によっては現地で選別される場合があるので注意しておきましょう。

(3)訪問回収

(3)訪問回収

家に取りに来てもらう方法です。ある程度量がないと取りに来てはくれませんが、量がある、手間をかけたくない方にとっては一番オススメの方法です。

出張には人件費はかかっているので、引取りしてもらう時にはすぐに持って行ってもらえるような気づかいはしてあげましょう(ダンボールに入れておく、ダンボールがなければ袋に入れておくなど)。荷物の整理まで依頼すると別途料金が発生する可能性があります。

寄付の手順4つのステップ

寄付すれば何でもいいんでしょ!というわけではありません。寄付は初めて、という方に向けて、正しい寄付の手順を紹介します。

ステップ1:選別する

まず送る物資を選別します。寄付先によって、ぬいぐるみのみ、服、お皿、靴、おもちゃも入れてOKという団体もあります。寄付だからといって、なんでも入れればいいというものではありません。誰がどう見てもゴミだと思われる物はもらった人も喜びません。

キチンと選別しておきましょう。

寄付NGなもの
  • 穴や手足の欠落あるもの
  • 色あせたもの
  • 破損・汚れ・シミの激しいもの
  • そのほか明らかにリサイクルできないもの

もしも上記の物資を送っていたら、返品されるということはないものの、2回目以降は受け取り拒否される可能性もあります。注意しましょう。

ステップ2:寄付先を探す

あなたが寄付したいな、と思える団体を探します。寄付先は後述「ぬいぐるみの寄付先3選+番外編」で記載していますので、参考にしてください。

ステップ3:できるだけキレイにしておく

寄付する前に、ほこりをとっておくなどキレイにしておいてあげましょう。心のこもった寄付ほど相手に伝わりますし、今までお世話になったぬいぐるみへの最後のご奉仕です。

ステップ4:郵送・持込み・出張依頼する

郵送の場合はダンボールに詰めて、指定の宅配業者に依頼。伝票を書くのを忘れないようにしましょう。持ち込む場合は、持ち込み先に事前連絡を忘れずにしておいた方が良いです。行ったらスタッフが出払っていて二度手間になることもあります。

訪問引取りができる団体に依頼する場合は、「ぬいぐるみの量を把握できる状態(ダンボール〇箱分、45リットル〇袋分など)」を明確にして依頼しましょう。多くの団体では訪問回収可能でも、1個、2個、ダンボール1箱程度では取りに来てはくれません。

ぬいぐるみの寄付先2選+番外編

結論から申し上げますと、寄付先というのはあなたの気持ちや状況次第でどこを選べばいいか決まっています。寄付といっても面倒だからココ、物資寄付以外に寄付金をかけたければココなど、選択肢はさまざま。とはいえ、たくさんありすぎて寄付先に困ってしまいますよね。そこで寄付歴15年の片付け110番が厳選した寄付先を3団体紹介します。

組織形態で選ぶ: NPO法人

紹介する2団体は、どちらもNPO法人で、かつ豊富な引取り内容です。ぬいぐるみはもちろんのこと、ランドセル、カバン、文房具など幅の広い物資を受け入れています。

特定非営利活動法人:国際子ども友好協会

2008年の任意団体開設以来、発展途上国の子供達に直接手渡しの支援を行っている特定非営利活動(NPO)法人。非営利団体として営利目的の活動を行わず、メンバーは無給・無報酬での活動のため皆個々に職を持ち、休日や業務終了後にボランティア活動として事業を行っています。(該当サイトより抜粋)

引取り方法 郵送
引取り内容 ぬいぐるみ、ランドセル、カバン、リュック、文房具、幼児遊具、ブロック、おもちゃ、乳児遊具など。

詳細はご寄付のお願いをご覧ください。

寄付先が明確 決算報告をご覧ください。
費用負担 送料のみ
組織形態 NPO法人
連絡先 043-464-3555

NPO法人もったいないジャパン

「もったいない」の心を活動の軸とし、まだ食べられるのに廃棄される食品や、使用できる日用品などを広く集め、それを必要としている国内外の福祉団体や個人等に寄贈し、また「もったいない精神」を普及することにより、明るく健康で笑顔の絶えない社会の実現に貢献します。(該当サイトより抜粋)

引取り方法 郵送、持ち込み
持ち込み先:〒253-0071 神奈川県茅ヶ崎市萩園1642-2
TEL:0467-38-7222
NPO法人もったいないジャパン
引取り内容 ぬいぐるみ、書き損じの年賀状・切手、衣類、日用品類、メディカル用品、OA機器、インテリア、ベビー用品、おもちゃなど。
寄付先が明確 ミャンマー、ベトナム、カンボジア、ウガンダなど。

寄付先一覧をご覧ください。

費用負担 送料のみ
組織形態 NPO法人
連絡先 0467-38-7222

番外編:ペットショップ

ぬいぐるみは動物にとっては格好のおもちゃです。数が多すぎる場合や、汚れがひどい場合などは断られる場合がありますが、ペットショップに引取り可能か聞いてみるのも一つの手です。

近所にペットショップはたくさんあると思いますので、一度聞いてみましょう。

※ペットショップのオーナーさまの運営方針により、引取り不可能な場合があります。必ず事前に確認するようにしてみてください。

ここはNG

保育園や養護施設などは、新品であれば一部受け入れ可能な施設がありますが、中古などは衛生上の問題から寄付NGが多いです。

寄付以外の方法

寄付だとなんだかなぁ、、、と思われましたら、寄付以外でぬいぐるみを手放す方法があります。売る、供養、ゴミとして処分、この3つの方法をやってみましょう。

売る

新品・人気のものであれば売れる可能性大。リサイクルショップで値段がつかなければ、フリーマーケットで売ってみる、ヤフオク、フリマアプリ、ジモティなどで売ってみましょう。

神社で供養してもらう

長年愛用していたぬいぐるみだと、寄付するのも売るのもただであげるのも忍びなくなりますよね。それだけではなく、ぬいぐるみもあなたを守ってくれていたかもしれません。感謝の気持ちを込めて閉眼供養をしてあげると、ぬいぐるみも安心してこの場から離れられるかもしれません。

不用品として処分する

最終手段です。売れない、無料でも引き取ってくれない、供養にもお金をかけたくないのであれば、遺憾ながらでもゴミとして処分するしかありません。せめてお世話になったぬいぐるみたちに「ありがとう」と一言そえて袋詰めしてあげてください。

可燃ごみになるのか、不燃ごみになるのかは自治体によって変わる可能性があるので、「全国各地域別の粗大ごみの出し方」をお読みください。各自治体の粗大ごみの出し方から連絡先をまとめています。合わせて参考にしてみてください

まとめ

インターネット検索で検索すれば、ぬいぐるみの寄付先はたくさんあります。どの団体もそれぞれに「想い」があり、その想いをホームページに記載しています。正直申し上げますと、どこに寄付しても世界の人を救うことに変わりはありません。

大切なのは、「不要な物資を必要な人に届けたい」という気持ちと、「寄付する人の状況次第」ということ。なるべくお金をかけたくないのか、たくさん物資があるのか、手間をかけたくないのか…。書けばキリがありませんが、今回の記事を参考にして頂ければスッキリ解決できるでしょう。

寄付先を選ぶのは、引取り方法、引取り内容、寄付先が明確、費用負担、組織形態これら5つの基準のみ。あなたにとって最適な寄付先が見つかることを願っています。