不用品なの?不要品なの?読めばハッキリする両者の違い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

このブログを書き出してからというもの、ずっと気になっていることがあります。

「不用品」という言葉と、「不要品」という言葉の使い分けです。

個人的には「必要のない物」という意味で「ふようひん」という言葉をよく使うのですが、キーボードで打ち込んで変換すると、候補に「不用品」と「不要品」の両方が出てきて、その度に「どっちが正しいのだろう?」と思う反面、「どっちも同じ意味だろう」とも思っていました。

しかし先日、こんなことがありました。

ある朝のこと、僕の家の近くを「ふようひん回収」の軽トラックが一台走っていました。

その軽トラックを何気なく見ると、荷台の側面(いわゆる“アオリ”)の外側に、「不要品回収◯◯(◯◯は社名)」と書かれていました。

そしてその日の午後、よく行くバイク屋さんに行ったのですが、その店の近くを走っていた、朝とは違う軽トラックには「不用品回収◯◯」と書かれていました。

僕はそのことを、話していたバイク屋の店長さんに言いました。

僕「店長、『不用品」と『不要品』って違うんですかね?今朝と今とで別々の業者が別々の用語を軽トラックに書いてましたよ」

店長「俺の友人にもそういうことやっている人がいるけど、アレはね、厳密に言うと違うみたいよ」

と言って、「不用品」と「不要品」の2つの言葉の違いについて教えてくれました。

皆さんの中にも

「『不要品』という言葉が正しいのか、『不用品』という言葉が正しいのか?」
「どちらも同じ読み方だし、同じ意味なのでは?」
「そこまで気にならないけど、多少気になる」

という方がいらっしゃるのではないですか?

今回は「不用品」と「不要品」の2つの言葉について疑問をお持ちの方に、様々な切り口2つの言葉について考察します。

なぜ2つの似たような単語があるのか?

なぜ2つの似たような単語があるのか?
「不用品」と「不要品」。

なぜ読み方も同じで、一見すると同じような意味の言葉があるのでしょうか?

それぞれに意味があるから

「言葉や単語には、それぞれに意味がある」と、高校の時の現代文の先生が言っていました。

例えば「元旦」と「元日」。

見た目も読み方も似ているし、意味も同じような意味じゃないかといって、混同して使っているって方がいらっしゃるのでは?

実はこの2つの単語、それぞれに意味が異なります。

まず「元日」は1月1日のことで、「元旦」は「元日(=1月1日)の午前中」という意味です。

だから、元日のお昼を過ぎたら、元旦ではなくなってしまうんですね。

同じように「熱中症」と「熱射病」と「日射病」も意味が異なります。

まず「熱中症」という言葉は、屋外・屋内を問わず高温や多湿等の環境下で身体が適応障害を起こした状態の総称のことです。

そして、熱中症の症状の1つが「熱射病」と「日射病」です。

熱射病は、「高温多湿の作業環境で発症した症状」という意味です。

つまり、「熱中症」という大きな括りの中に、「熱射病」があるということなんです。

使う人達が違う

似たような言葉の意味が少しずつでも違うのであれば、その言葉を使う人達も異なってきます。

例えば、「電柱」と「電信柱」も違う意味なんです。

「電柱」は電力会社の所有物で、「電信柱」は通信会社の所有物なんです。

ということは、電力会社の人達は、あの道端に立っている高い棒のことを「電柱」と呼び、通信会社の人達は、あの道端に立っている高い棒のことを「電信柱」と呼ぶのです。

このように似たような言葉でも、それぞれに意味が異なり、使用する人も変わってくるのです。

字の意味から考える「不用品」と「不要品」の違い

字の意味から考える「不用品」と「不要品」の違い
「不要品」と「不用品」の2つの言葉の唯一の違いは、「要」という字か「用」という字かしかありません。

なので、これら2つの字の意味をグーグルで調べます。

かなめ
【要】
1.
束ねた扇の骨の根もとを貫いてはめ、開閉をつかさどるもの。
2.
最も大切な部分。要点。 「ここが肝心―の所だ」

よう
〖要〗 (要) ヨウ(エウ)・いる・かなめ
1.
「腰」と同じ。物事のしめくくりとなる大切な部分。かなめ。 「要所・要衝・要点・要目・要素・要訣(ようけつ)・要職・切要・重要・枢要・肝要・主要・緊要・法要」
2.
《名・造》物事をしめくくる。大事な点をとる。 「要を得る」

続いて「用」という字です。

よう
〖用〗 ヨウ・もちいる
1.
つかう。働かせる。役立てる。もちいる。 「愛用・活用・援用・起用・通用・適用・使用・採用・任用・挙用・徴用・運用・濫用・応用・利用・服用・悪用・用心・用例・用法・用途・用意」
2.
《名・造》役に立つ。はたらきがある。はたらき。 「用にたつ」

こう考えると、全然意味が違いますね。

「要」は大事とか大切という意味ですが、「用」は使うとか役立てるという意味のようです。

漢文の用法を使うと、「不要品」が「大切ではない物」という意味で、「不用品」の方が「使わない・使えない物」という意味になりそうです。

少しずつ「不用品」と「不要品」の違いがわかってきたような気がします。

具体例で示す、2つの単語の違い

具体例で示す、2つの単語の違い
それでもまだ違いが完全にわかったわけではないので、いろいろな言葉と一緒に検索していきます。

リサイクルショップ

まず「リサイクルショップ 不要品」と検索してみると、なんと驚くことにそのリサイクルショップさんのサイトにも「不用品」の方が使われています。

どんなリサイクルショップのサイトにも「不用品を買取ます」と書いてあります。

「不用になったゴルフバッグ一式を買い取ります」とか、「安い費用で不用品を回収します」というようなことが書かれています。

つまり、リサイクルショップは「使わない・使えない物」をお客さんから買って扱っているということになります。

その他、「便利屋」や「業者」といったキーワードで検索をしてみましたが、そういったところのサイトも全て「不用品」という言葉を使っていました。

家電

「家電 不要品」と調べてみると、こちらも「不用品」という言葉の方が目立ちます。

「不用になった冷蔵庫や洗濯機を買い取ります」と、家電専門の業者サイトが目立ちます。

その他いろいろな言葉で検索したものの…

様々なサイトを見てみたのですが、感覚として「不用」という言葉を使っているサイトの方が多く、「不要」という言葉を使っているサイトは少なかったようです。

ということは、「不用」という言葉の方が正しくて、「不要」という言葉は誤った使い方なのでしょうか?

「不用」と「不要」で調べる

「不用」と「不要」で調べる
「不用」と「不要」の2つの言葉についてグーグルで調べました。

ふよう
1.
【不用】 《名ノナ》使わないこと。「―になった品」。役に立たず、いらないこと。 「―の人物」

ふよう
2.
【不要】 《名ノナ》必要がなく、いらないこと。 「―不急の品」

これらの意味を見てみると、大きな考え方の括りとして「不用」という「用いない」、つまり「使わない」物があり、この「不用」の概念の中に「不要」つまり「必要でない」物があるということです。

結論

「不要」は「必要でない物」、「不用」は「無くても別に構わない物」という捉え方が適切だと思われます。

リサイクルショップや回収業者がどちらを使うかという観点で言えば、正直「どちらでも良い」のだと思います。

しかし、「必要でない物を回収します」と「無くても別に構わない物を回収します」という言葉を比べると、物を回収される側(ユーザー)からしてみれば、「無くても別に構わない物を回収します」と言われた方が、イメージはしやすいかもしれません。とっつきやすいイメージなのだと思います。

そして物を回収する側(業者)からしてみても、「必要でない物」だけを回収するよりも、「無くても別に構わない物」まで回収できた方が、より多くの物を回収でき、多くのお金が得られるイメージなのだと思います。

僕からしてみれば、「不要品」という言葉が正しいのか、「不用品」という言葉が正しいのかずっと疑問に思っていましたが、「不要」よりも「不用」という言葉を使った方が、回収できる間口が広がって良いということがわかりました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*