自分なりに、家をキレイに掃除しているつもりであっても、どうしても、カビや汚れがたまる場所がありますよね。

自分では掃除がしにくい場所や、掃除方法が分からない部分などに、汚れやカビが増え始めると、その汚れをどうやって取れば良いのかわからなくなり、憂鬱になってしまいます。

特に掃除で困るのは、自分でやってもいいけど掃除がしにくくて困る「エアコン、洗濯槽、浴室」です。

エアコン、洗濯槽、浴槽は、カビが生えやすく、汚れやすい場所です。

いったんカビが生えてしまうと、カビは増え続け、クサイ臭いがするようになり、黒いカスが出るようになります。

しかし、カビが生える場所は、よく見えず手が届かない場所で、掃除方法がわからないで、そのまま使い続けていると、汚れに耐えられなくなるほど汚くなります。

家電ならば『いっそ買い換えてしまおうかしら?』『それともお掃除屋さんに、カビ掃除を頼んだ方がいいのだろうか?』と、悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

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世の中には『プロのお掃除屋さん』がいます。

どんなに汚くて、掃除をしにくい所でも、キレイにしてしまうのがプロの仕事です。

しかし実際、プロのお掃除屋さんに掃除を頼んだという人が、自分の周りにはいなくて、プロの仕事ぶりが想像できないために、依頼するのをためらっている人が多いと思います。

私の実家では、掃除業者に下水パイプの掃除をしてもらったことがあります。

排水があふれてくるようになったため、業者に掃除を依頼したのですが、「プロの掃除はプロ専用の『道具』と『知識』があることで、問題は解決するのだなあ」と思ったものです。

皆さんも、プロに頼むと、『どれぐらいキレイにしてくれるのか』『料金はどれくらいなのか』、知っておくと、心理的に頼みやすくなるのではないでしょうか?

また、プロに頼む前に、自分ではどこまでキレイに掃除ができるのか、知らないという人も、実は多いかもしれません。

カビや汚れで、どんなに悩んでいる場所でも、キレイにする方法があります。

そこで今回は、エアコン、洗濯、お風呂場の掃除を、プロの掃除業者に頼んだ方がいいのか迷っている方のために、『掃除業者に依頼した場合のお掃除効果』と、『素人でもできる丁寧な掃除方法』についてご紹介し、カビの汚れが気になる場所の、悩みを解決するヒント方法を提案します。


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家の中でカビが生えやすい場所とは?

家の中でカビが生えやすい場所は、お風呂場、洗濯機(洗濯槽)、エアコンです。

お風呂場、洗濯槽、エアコンに共通しているのは、水回りであるということです。

「エアコンが水回り?」と驚かれるかもしれません。

もちろん、エアコンには水の蛇口などなく、正確には水回りではないのですが、水が発生するという意味で、水回りに近い環境なのです。

湿度が高いところに、カビは増えやすいのです。

エアコン

エアコンの汚れる原因と、掃除方法、そして、掃除業者による掃除方法について、ご紹介します。

汚れや臭いの原因

エアコンの汚れや臭いの主な原因は、熱交換器と風を送るファン部分に溜まった汚れやカビです。

熱交換器と送風ファンは、エアコンの内部にあるので、分解しなければ掃除ができないため、素人では掃除ができない部分です。

エアコンから冷気を出す時、熱交換器という部分で暖かい空気を冷やし、冷たい空気に変換して、送風ファンで冷たい空気を室内に送っています。

この時、熱交換器には結露します。
冷房運転と、ドライ運転をする時は、熱交換器部分が常に結露をしています。

エアコンを止めた後にも残る、結露した湿気が、カビの原因となります。

エアコンの内部に結露があると、カビだけでなく、埃などの汚れも付着しやすくなります。

エアコンは、部屋の中の空気を吸い込んで、運転しています。

ですから、部屋の空気の汚れ具合や、キッチンの近くに設置してあるなどという状況で、エアコンの汚れ具合が変わってきます。

もし、部屋の空気が埃っぽかったり、キッチンから出る空気で油っぽかったり、タバコ臭かったりすると、エアコンは、より多くの汚れた空気を吸い込んで、内部に多くの汚れを貯めてしまいます。

掃除業者に頼むメリット

エアコン効率が改善して、エアコンの効きがよくなる

エアコンの熱交換器部分に汚れが溜まってくると、熱交交換器の効率が落ちて、空気が効率よく冷やされなくなってきます。

汚れたままのエアコンを運転し続けると、熱効率が悪くなるだけでなく、エアコンに負担がかかり、寿命も短くなります。

業者にエアコンを分解してキレイにしてもらうことで、エアコンの効率と寿命がアップすることが期待できます。

カビが除菌されて風がキレイになる

業者にエアコンクリーニングを依頼すれば、素人ではできない、『エアコンの分解』をしてクリーニングすることで、エアコン内部のカビなどの汚れを落とすことができます。

クリーニングの最も重要な目的である、『カビ汚れ』を完全に落とせるのは、業者ならではの技術です。

壊れない

素人がエアコンの掃除をすると、電子部品の部分に薬剤やスチームをかけてしまって、エアコンが壊れることがあります。

プロの掃除業者に、エアコンをクリーニングしてもらえば、壊れる心配がないのがメリットです。

掃除業者に頼むデメリット

依頼する業者によって仕上がりに差があるのが心配

エアコンのクリーニング方法は、主に2つあります。

『完全分解クリーニング』と『簡易的な分解クリーニング』です。

実を言うと、エアコンは完全に分解してクリーニングしなければ、完全にはキレイになりません。

簡易的な分解クリーニングでは、汚れが残ったままとなり、掃除の程度によって、クリーニング後も「カビ臭い」などの問題が残る場合があります。

完全分解クリーニングをするは、エアコンを壁から取り外して、オーバーホールしてキレイにします。

機種によっては、壁に取り付けたまま完全分解できるエアコンもあります。

オーバーホールしてクリーニングしてもらうには、エアコン清掃などを専門としている、『空調業者』に依頼する必要があります。

壁に取り付けたままの簡易的な分解クリーニングで、エアコンクリーニングをしてもらう場合は、エアコンの掃除業者に依頼できます。

しかし、壁に取り付けたままのエアコンクリーニングは、クリーニング業者や、作業員の技術レベルなどによって、掃除の仕上がりに差があります。

慎重に業者を選んで掃除を依頼しなければ、「期待していたほどエアコンがキレイにならなかった」「クリーニングしてもらったのにクサイ臭いが取れていない!」と、いうことになる可能性があります。

料金が高い

エアコンを完全にキレイにクリーニングする場合、料金が高くなるのがデメリットです。

エアコンを完全分解クリーニングした場合、3~5万円かかります。
一方で、部分分解クリーニングをした場合は、1~2万円です。

完全分解クリーニングは、10年以上エアコンクリーニングをしていないとか、普段の掃除が少なくて汚れているエアコンなど、汚れが強いエアコンをクリーニングしたい場合に、オススメです。

部分分解クリーニングは、まだそれほど汚れていないエアコンや、定期的に3年に1回程度、定期的にクリーニングをしている人に、オススメです。

完全分解クリーニング3~5万円汚れが強い部分分解クリーニング1~2万円定期クリーニングとして

クリーニングの種類 料金 エアコンの汚れの程度

自分でもここまで掃除ができる!

エアコン内部の掃除は、スチームクリーナーを使うのが、最もおオススメです。

エアコン洗浄スプレーが販売されていますが、洗浄スプレーを使って掃除する場合は、スチームクリーナーで薬剤を洗い流して仕上げるか、洗い流すタイプのスプレーも併用して掃除しましょう。

薬剤がエアコン内部に残っていると、故障の原因になるリスク、薬剤に汚れが付着しやすくなる可能性、薬剤と汚れがエアコン内部に残り、それがホースを詰まらせる危険などがあります。

また、お掃除ロボがついているエアコンは、自分で掃除した場合、故障するリスクが高いので、故障するリスクも考えて掃除をしてください。

自分でエアコンを掃除する方法

コンセントを抜く

感電のリスクがあるので、必ずコンセントを抜いてください。

フィルター、エアコン外部をキレイにする

その他、エアコンを外から掃除できるところは、掃除機や水ぶきでキレイにします。

エアコンの周りをビニール袋で養生する

垂れてきた汚水で部屋が汚れないようにするためです。

風向きを変える羽部分を取り外す

羽部分も、取り外した方が掃除しやすくなります。

ファンを洗浄する

羽部分を取り外した状態で、中に見える回る部分が送風ファンです。
送風ファンに向かってスチームクリーナー、または、洗浄スプレーを吹きかけます。
洗浄スプレーを吹きかけた場合は、洗い流し用のスプレー、またはスチームクリーナーで、洗浄スプレーの薬剤を洗い流します。

細かいところをキレイにする

手が届く部分は、細かい部分を、綿棒や歯ブラシなどを使ってキレイにします。

内部を乾燥させる

『内部乾燥モード』か『送風モード』で、エアコンを運転させて、内部を乾燥させます。

汚れやカビを増やさない方法

エアコンのカビや汚れを増やさないようにするポイントは、『掃除』『乾燥』です。

エアコンの掃除

普段のエアコン掃除は、2~3週間に1回のフィルターの掃除と、手が届く範囲内で、アルコールで拭き掃除をすることです。

内部を乾燥させる

エアコン内部にカビや汚れを増やさないようにする、最も重要なポイントは、冷房モードと除湿モードを使用した後は、内部乾燥コースで運転させ、毎回使用後は、内部の結露を取るように心がけましょう。

エアコンに内部乾燥コースがない場合は、送風コースで30分程度運転させます。

部屋の空気もキレイにする

部屋の中の空気をキレイにすることで、エアコンが吸い込む空気がキレイになり、エアコンの汚れ具合も緩やかになります。

エアコンだけでなく、部屋のホコリ掃除やカビ対策を、こまめにしておくとも、エアコンをキレイに保つことにつながります。

買い替えのタイミングは?

各メーカーによるとエアコンの寿命は10年程度とされています。

使用頻度やお手入れの程度などにより、エアコンの寿命は10年を超える場合もありますが、短くなる場合もあります。

エアコンの効きが悪くなってきた場合、エアコンから変な音がしたり、水が垂れるようになった場合は、エアコンの寿命が来ている可能性があります。

特にエアコンを使っていて、ブレーカーが落ちるようになった場合は、ショートや漏電の可能性があります。

もし、調子が悪くなってきたエアコンが古い場合は、修理代やクリーニング代が高くつきますし、年式が新しい省エネエアコンに買い換えた方が、電気代も安くなります。


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洗濯槽

洗濯機の汚れる原因と、掃除方法、そして、掃除業者による掃除方法について、ご紹介します。

汚れや臭いの原因

洗濯槽の汚れや臭いの原因は、黒カビです。

カビは、湿度が70%以上、温度が20度以上の条件で、カビのエサになるものがあると、とても増えやすくなります。

洗濯機の中は風通しが悪く、湿度と温度の条件を満たしやすい環境です。

さらに黒カビが増える条件である、カビのエサとなるのは、石鹸カスや垢、服についた食べカスなどです。

洗濯機を使っている以上、カビが生えるのは、防ぎようがないのです。

掃除業者に依頼する前にクリーニング方法を決めておく

掃除業者に掃除を依頼する前に、クリーニング方法を決めておくことをオススメします。

クリーニング方法によって、キレイになる程度や値段、かかる日数も違います。

掃除業者による2種類の洗濯槽クリーニング

業者による、洗濯機のクリーニング方法は、『洗濯槽分解クリーニング』と、洗濯槽分解しない『洗濯槽除菌クリーニング』があります。

洗濯槽分解クリーニングとは

洗濯槽分解クリーニングは、洗濯機を分解して洗濯槽を取り出し、ブラシと洗剤や、高圧洗浄などで洗濯槽を完全にキレイにして、また組み立てるクリーニング方法です。

掃除業者によっては、『ドラム式洗濯乾燥機』と『二層式洗濯機』は、分解クリーニングができない場合があります。

洗濯槽除菌クリーニングとは

分解できない洗濯機の場合や、クリーニング料金を抑えたい場合は、洗濯槽除菌クリーニングでクリーニングをします。

洗濯層除菌クリーニングでは、洗濯機のパーツを部分的に取り外して、洗濯槽を外側からブラシで洗浄します。

その後、洗濯槽を薬剤に浸け置きをして、ブラシが届かない部分もキレイにします。

ドラム式洗濯機の場合、薬剤のつけおき時間が長くなるため、クリーニング料金が高くなるか、業者によってはトレーニングを受け付けていない場合もあります。

掃除業者に依頼するメリット

自分で洗濯槽の掃除をする場合、洗濯槽の上の部分など、水につけることができない部分の裏側は、掃除することができません。

掃除業者に洗濯層を掃除してもらう場合は、自分では手が届かない隅の部分まで、掃除してもらえます。

洗濯槽の裏をブラシなどで擦り落としてもらうことで、 自分で薬剤を使って浸け置き除菌をするよりも、はるかにキレイになります。

掃除業者に頼むデメリット

洗濯層を分解して、隅々までキレイに掃除してもらうには、料金が高くなります。

洗濯機の種類 洗濯層分解クリーニングの料金の目安 洗濯槽除菌クリーニングの料金の目安
全自動洗濯機 17,000~25,000円(税別) 10,000~18,000円(税別)
ドラム式洗濯機 25,000~30,000円(税別) 15,000~20,000円(税別)

この他、乾燥機能付き洗濯機の場合は、作業料金が2,000円~アップします。

ドラム式洗濯機の場合、特に乾燥機能付きのドラム式洗濯機は、クリーニングしてもらえない場合があります。

製造から8年以上たった洗濯機も、故障の恐れがあるので、クリーニングを断られる場合もあります。

自分でもここまで掃除ができる!

洗濯機を、自分でどこまでキレイにできるのか、ご紹介します。

掃除業者に依頼する前に、試してみてくださいね。

オススメは過炭酸ナトリウムでの掃除

洗濯槽を自分で、できるだけキレイに掃除したい場合は、『過炭酸ナトリウム』で浸け置き洗いをするのがオススメです。

洗濯槽のカビ掃除に使う漂白剤は、『過炭酸ナトリウム』と『塩素系漂白剤』があります。

塩素系漂白剤は、殺菌力は高いのですが、洗濯槽の裏にこびりついた、汚れを剥がす力が、過炭酸ナトリウム程強くありません。

ドロドロしたワカメのような汚れをはがすには、過炭酸ナトリウムを使った方がキレイに、こびりついた汚れを落とせます。

過炭酸ナトリウムの方が、こびりついた汚れを落とす力が強いのは、過炭酸ナトリウムの特徴にあります。

過炭酸ナトリウムにお湯を加えると発泡する力があるため、その発泡力で汚れを浮かして、はがし落とします。

過炭酸ナトリウムは塩素系漂白剤に比べ、浸け置きによって洗濯槽が傷みにくいのも、炭酸ナトリウムをオススメする理由の1つです。

一方、塩素系漂白剤は、強力な殺菌力で黒カビを分解して、洗濯槽をキレイにします。

洗濯槽裏にこびりついた汚れが少ない場合は、塩素系漂白剤で浸け置き洗いをすると、掃除の時間短縮にもなるので、『定期メンテナンス用』に使用するのがオススメです。

過炭酸ナトリウムを使った洗濯槽の掃除方法

  1. 洗剤投入ケース、ごみ取りネット、フィルターなどを取り外して歯ブラシなどで洗います。
  2. 洗濯層のふちなどを、雑巾で拭き掃除をします。
  3. 60度のお湯10リットルに対して、100グラムの過炭酸ナトリウムを洗濯層に入れ、洗濯機を3分程度回します。そのまま3時間から一晩浸け置きます。ドラム式洗濯機の場合は、時々ドラムを回して、漂白剤をまんべんなく行き渡らせながら浸け置ききます。ドラム式洗濯機の『槽洗浄コース』や『つけおき洗いコース』を選択すると、自動的にドラムを回転させてくれます。ここで『60度のお湯を入れる』ことが、重要なポイントです。過炭酸ナトリウムは、60度のお湯を入れると、発泡の働きが最も活発になるためです。ドラム式洗濯機の場合、機種によっては耐熱温度が50度の洗濯機があるので、説明書に『50度以下のお湯』を使用するようにと記載されている場合は、50度のお湯を入れてください。
  4. 浸け置いて排水した後、洗濯物を入れずに、全自動コースで一回運転させて、洗濯層の掃除は終了です。

漂白剤を使い際の注意点

塩素系の漂白剤と、酸素系の漂白剤である過炭酸ナトリウムを混ぜて使うと、猛毒ガスが発生するので、絶対に一緒に使わないでください。

汚れやカビを増やさない方法

洗濯層のカビを増やさないようにするには、定期的なカビ除菌が必要です。

洗濯槽の掃除頻度

洗剤メーカーによると、月に1回、漂白剤での浸け置き洗いが推奨されています。

少なくとも3ヶ月に1度、漂白剤で浸け置き洗いをすることで、洗濯槽裏の黒カビが増えすぎるのを防ぎます。

60度のお湯で除菌

多くのカビは、60度のお湯で死滅します。

洗濯機に60度のお湯で洗濯できる『除菌コース』がある場合は、月に1回程度、除菌コースで運転をすると、洗濯槽のカビ対策になります。

「乾燥機付洗濯機で乾燥運転をさせれば、カビは死滅するのではないか」という疑問を持つ人もいると思います。

たしかに、乾燥機を運転させると70~90度の高温になります。

しかし空気の場合、カビは60度で死滅しません。

空気の場合は、120度で1~2時間熱を加えなければ、カビは死滅しないのです。

洗濯物は洗濯カゴへ

洗う前の洗濯物は、洗濯機の中に入れないようにすることが、カビ対策となります。

洗濯槽の中に、お風呂上がりで使ったタオルなど、湿気った洗濯物を入れておくと、洗濯槽の中の湿度が上がり、カビがとても生えやすくなります。

洗濯機についている『槽乾燥コース』や、乾燥機付洗濯機の場合は、『乾燥運転』で、洗濯槽を乾燥させておくのもオススメです。

買い替えのタイミングは?

メーカーによると、洗濯機の寿命は、8年程度とされています。

洗濯機が壊れると、『動かなくなる』など、壊れたことが分かりやすい状態になりますが、他にも、モーターの故障により『変な音がする』『ガタガタと振動が大きくなった』とか、『水漏れ』がするようになったら、買い替え時のサインです。

浴室

浴室の汚れる原因と、掃除方法、そして、掃除業者による掃除方法について、ご紹介します。

汚れや臭いの原因

お風呂場の主な汚れは、黒カビです。

温度が20度以上、湿度が60%以上の環境で、カビは増えやすくなります。

お風呂場はまさに、カビが生えやすい環境で、さらに、カビの餌となる垢などがあるので、カビにとっては、増えるのに好条件な場所なのです。

浴室内はカビが増えやすい上に、構造上掃除がしにくい部分が多く、汚れがたまりやすい場所です。

汚れの中にある菌やカビを放っておけば、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、シックハウス症候群、過敏性肺炎など、健康を害するような事態になりかねません。

掃除業者はどんなクリーニングをしてくれるのか?

掃除業者にではどんなお風呂掃除をしてくれるのか、気になりますよね。

キレイにしなければならないのに、掃除の方法が分からなくて困っている人は、お掃除業者にお風呂のクリーニングを依頼すれば、お風呂場の悩みが一気に解決できます。

掃除業者では、お風呂掃除はいくつかのコースを用意しています。

基本的な掃除コースは、浴室の壁、天井、床、浴槽、鏡、蛇口、扉、窓の内側、排水口、換気扇などが、セットになっています。

基本掃除コースの場合、浴槽のエプロン内の掃除や、換気扇の掃除は、簡易的な掃除となります。

基本コースの他に、キレイにしてもらいたい場所がある場合は、オプションクリーニングを組み合わして依頼します。

お風呂掃除のオプションクリーニング

浴槽エプロン内部クリーニング、浴室乾燥機・換気扇クリーニング、追いだき配管内クリーニング、ジェットバス配管内クリーニング、などが、オプションクリーニングとして用意されています。

エプロン内部の掃除とは?

お風呂の『エプロン』という言葉を、初めて聞いたという人もいると思います。

エプロンとは浴槽の横側のパネルのことで、エプロン内部の掃除というのは、浴槽の横側のパネルを外して、内部を掃除することです。

エプロンを外すと、浴槽の裏側がむき出しに見えるようになります。
エプロン内部は、実は、とてもカビが生えやすい場所です。

ユニットバスでは、エプロンが外れるようになっています。
お風呂によっては、外れないエプロンもあります。

このエプロン内部を、簡易的な掃除ではなく、高圧洗浄機で掃除するクリーニングは、オプション料金を出して掃除してもらうか、エプロン内部クリーニングがセットになったコースを依頼する必要があります。

エプロン内部の掃除は、高圧洗浄機がないと掃除ができません。

素人ではなかなか掃除ができない場所をクリーニングしてもらえるというのが、お掃除業者に依頼するメリットです。

掃除業者に頼むメリット

お風呂場のカビ取り掃除は、手間のかかる箇所がたくさんあります。

浴室乾燥機、換気扇、追い炊き風呂配管内など、どの部分も手間と時間がかかります。

エプロンなど、高圧洗浄機がなければキレイにできない部分もあります。

掃除業者にお風呂掃除を依頼すれば、手間のかかる掃除を、一気に片付けてくれるというのが、プロに依頼するメリットです。

掃除業者に頼むデメリット

ネックはやはり料金

お風呂場の掃除料金は、1時間30分~3時間の基本的な掃除で、13,000~17,000円かかります。

オプションを追加すると、1個所につき、7,000~10,000円料金が上乗せされます。

何箇所かオプションを追加すると、料金が高くなってしまうのがデメリットです。

自分でもここまで掃除ができる!

お風呂掃除の中でも、「掃除方法が分からずに困っている」という人が多い、掃除個所の掃除方法について、ご紹介します。

掃除業者にクリーニングを依頼する前に、自分で掃除をしてみたら、「思ったよりもずっとキレイになったから、クリーニングを依頼しなくてもいいかも」と思う可能性があります。

掃除業者に依頼しなくて済めば、クリーニング代金の節約になります。

もし、「自分で精一杯掃除をしたけれど、もっとキレイにしたい」という場合も、自分で掃除した後なので、掃除業者に依頼した時に、掃除の仕上がりのレベルが高くなっている可能性があります。

掃除業者も、限られた時間の中でクリーニングをしているので、汚れが少ないお風呂場をクリーニングする方が、より丁寧に、細かい部分まで掃除ができるからです。

天井、壁のカビ掃除

ユニットバスの場合、床、壁、天井は、樹脂で作られていることが多いので、カビが生えても、スポンジで擦れば簡単に汚れを落としやすく、掃除は比較的簡単です。

ゴムパッキンに生えた黒カビは、塩素系漂白剤で掃除します。

ユニットバスでない場合、床や壁はタイル、壁や天井はモルタルにペンキが塗ってある場合が多く、カビが生えると、擦っても落としにくくなります。

タイルの目地や、モルタルに塗ったペンキ塗装部分のカビ汚れは、塩素系漂白剤で掃除をします。

壁や天井など高い部分を、塩素系漂白剤で掃除する場合、スプレーを吹きかけると、目や顔などにかかって危険なので、柄のついたスポンジなどに漂白剤をスプレーし、それを塗り込むようにして掃除します。

追い焚き風呂の配管掃除

追い焚き機能付お風呂の配管内部は、菌がとても繁殖しやすくなっています。

掃除をしないで放っておくと、様々な菌が繁殖する危険があります。

特に怖いのが『レジオネラ菌』です。

レジオネラ菌に感染すると、高熱、咳、下痢などの症状が出て、最悪の場合、死に至ることがある怖い菌です。

他にも、大腸菌、サルモネラ菌、O-157などは、配管内で増えやすいのです。

お風呂が白く濁るようになったり、特に、 黒いドロッとしたものが出るようになったら、配管内が汚れているサインです。

それでは、掃除方法をご紹介します。

追い焚き風呂配管内部の掃除方法

『過炭酸ナトリウム』を使っての、掃除方法をご紹介していますが、もちろん市販の『風呂釜掃除専用』の洗剤を使っても、同じように掃除できます。

ただし、ヒノキ、大理石の浴槽と、24時間風呂は、次に紹介する方法では掃除できません。

専門の業者に依頼してください。

1つ穴の強制循環式風呂釜の掃除方法

  1. 穴より上5cmまで、浴槽内に水を入れる。
  2. 過炭酸ナトリウムを250グラム、水に入れる。
  3. 40~50度に設定して、追い焚きをする。
  4. お風呂のフタをして、3時間~1晩放置する。
  5. もう1度追い焚きをする。
  6. 排水した後、ホースで穴の中に水を勢いよく流し込んで洗う。

2つ穴自然循環式の風呂釜の掃除方法

  1. 下の穴をタオルなどでふさぐ。
  2. 上の穴から、過炭酸ナトリウムを50グラム入れる。
  3. 上の穴から50~60度のお湯を、穴の中ギリギリまで流し入れる。
  4. 2~3時間放置する。
  5. 下の穴をふさいでいたタオルをとる。
  6. 上下の穴から、ホースで穴の中に水を勢いよく流し込んで洗う。

エプロン内部の掃除方法

浴槽のエプロンは取り外せるタイプと、取り外せない構造になっているものがあります。

エプロンの下の方に手を入れて、持ち上げながら手前に引くと、エプロンは取り外せます。

メーカーによってはネジで固定してある場合や、取り外し方が多少違う場合があるので、詳しくは取扱説明書を読んで、確認してください。

エプロン内部のカビは、塩素系漂白剤で掃除をします。

なかなか落ちない汚れは、スポンジなどでこすって落とします。

手が届かない部分の汚れは、もし自宅に持っていれば、高圧洗浄機で掃除をします。

どうしても手が届かない部分は、掃除はできません。

よく乾燥させた後、取り外した時と逆の手順で、エプロンを取り付けてください。

エプロン内部の掃除をした後は、カビの胞子が浴室内に飛び散っている場合があるので、浴室掃除を念入りにしておきましょう。

汚れやカビを増やさない方法

お風呂場のカビを増やさないようにするには、定期的に除菌し、常に換気しておくことがポイントです。

風呂場全体のカビ予防

お風呂場の汚れやカビを増やさないコツは、『換気』と『こまめな掃除』です。

常に換気扇を回しておくと、お風呂場のカビ予防になります。
換気扇がない場合は、いつも窓を開けておきましょう。

週1回は掃除をすることが、カビ予防の1番のポイントです。

カビのエサとなる皮脂汚れや、見えないカビの菌などを落とすためにも、週に1回はお風呂用洗剤で掃除をすると、お風呂場のカビや汚れが増えるのを防ぎます。

カビの増殖に効果的なのは、週に1度は、アルコールや60度以上のお湯を、天井、壁、床などにかけて、除菌することです。

そして、月に1度は、塩素系漂白剤を使って、念入りに除菌しましょう。

追い焚き風呂の配管の汚れ予防

追い焚き風呂の配管掃除は、月に1回、少なくとも2~3か月に1回掃除するというのが、洗剤メーカーによって推奨されています。

定期的に掃除をしておくことで、菌が大量に増えるのを防ぎます。

『自動配管洗浄機能』などがついている場合は、クリーニング機能を使いましょう。

ただし、給湯器についているクリーニング機能だけでは、配管の掃除は不十分なので、必ず薬剤を使って除菌してください。

掃除業者に掃除を賢く頼むために知っておきたいこと

いざ掃除業者に掃除を頼むといっても初めての方は不安だと思います。

そこで、掃除業者に掃除を賢く頼むために知っておきたいことを伝えておきます。

掃除業者との様々なトラブル

実は、掃除業者とのトラブルが数多く寄せられています。

トラブルがあることを知った上で、慎重に掃除業者に依頼しましょう。

国民生活センターの報告によると、『掃除業者との様々なトラブル』について、多くの相談が寄せられているといいます。

事前にどのようなトラブルがあるのか知った上で、掃除業者に依頼することで、トラブルを防ぐことにつながります。

『掃除業者との契約の際の注意点』『掃除業者を選ぶ時のポイント』についても、ご紹介します。

トラブル事例

  • 『作業時間が少なかった』『作業内容が雑だった』など、見積もりと違ったけれど、正規の料金が請求された。
  • 作業により、床や壁、家具などに変質や変色、破損があった。
  • 作業日当日、現場を見た後に「作業はできない」と言って、作業をしないで作業員が帰ったのに、料金を請求された。
  • おためし金額で掃除をしてもらった後、高額な契約を迫られた。

掃除業者との契約の際の注意点

国民生活センターによると、『依頼する側への注意点』として以下の4点を挙げています。

  1. 複数社から見積もりを取り、納得した上でサービスを依頼しましょう。
  2. 破損や紛失等があった場合の補償等について、事前に十分確認しておきましょう。
  3. 自宅で掃除サービスの契約を締結した場合、原則としてクーリング・オフができます。
  4. 事業者とトラブルになった場合には、消費生活センターに相談しましょう。

(独立行政法人国民生活センター資料より)

契約内容をよく理解して依頼しましょう

一言に『〇〇クリーニング』といっても、様々なコースが用意されています。

契約するコースによって、掃除してもらえる部分や掃除方法が違います。

掃除内容をよく理解した上で、『自分が掃除してもらいたい部分』がどれくらい掃除してもらえるのか、契約内容を確認することが重要です。

クリーニングが終わった後に「一番掃除してもらいたかった箇所が、キレイになっていない!」などという、後悔をしないようにしましょう。

掃除業者選びは慎重に

飛び込みで勧誘をしている掃除業者は極力避け、信頼がおける業者に、複数見積もりを取って依頼するのがオススメです。

『おそうじ本舗』『ダスキン』など、が大手の掃除業者では有名ですね。

ハウスクリーニングでもクリーニングしてもらえる

エアコン、洗濯機、浴室、などの掃除を専門としている掃除業者の他に、家事代行をしているハウスクリーニングにも、エアコン、洗濯機、浴室、のクリーニングを依頼することができます。

ハウスクリーニング業者にクリーニングを依頼した場合、掃除業者よりも、クリーニング料金が安くなる場合もあるので、チェックしてみるのもいいですね。

まとめ

今回は、『掃除業者に依頼した場合のお掃除効果』と『素人でもできる丁寧な掃除方法』についてご紹介しました。

プロがする掃除は効率が良く、高い料金のクリーニングコースで掃除してもらうほど、自分ではとてもできない程キレイに掃除してもらえます。

掃除業者の料金表と掃除内容を見比べて、「この条件で、この程度掃除してもらえるなら」と納得がいけば、掃除業者に依頼してみましょう。

特に、体力的な理由や時間的な理由で、「自分ではとても掃除ができない」という、お年寄りや共働きの人には、プロに依頼すると便利です。

エアコン、洗濯機、お風呂場に増えたカビは、健康に深刻な問題を引き起こす可能性があるので、どうしても自分で掃除できない場合は、プロに任せてしまいましょう。

高い料金が気になるかもしれませんが、『健康には代えられない』と割り切ることも大切です。

エアコン、洗濯機、お風呂場のカビが増えないようにするには、とにかくマメに掃除するしかありません。

効率の良い除菌方法についてもご紹介しましたので、カビ汚れに悩んでいる皆さんの助けになれば幸いです。