植木の処分方法3選！伐採についてや費用・注意点も徹底解説

庭の植木が手に負えなくなったり、景観を変えたいとき、または引っ越しやリフォームなどで植木の処分が必要になった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。植木の処分は、ただ単に切り倒すだけではなく、費用や安全性、周囲への配慮、分別や捨て方など、様々な点に注意が必要です。この記事では、植木の処分方法3選と、処分する際の注意点、放置することによるリスクについて詳しく解説します。植木の処分に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

植木の処分方法3選

植木の処分方法として主に3つの方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。自分の状況に最適な方法を選択することが重要です。

可燃ごみで出す

メリットは、コストがかからないことです。地区のゴミステーションに出せるので非常に簡単で、手続きもありません。デメリットは、処理できるサイズや量に制限があるため、大きな植木や多量の枝葉は対応できないことがあることです。ほとんどの自治体で、15～30㎝以下のサイズまでカットし、縛って排出することが定められており、出せる数にも限りがあるので、自由にいくらでもそのままの状態で排出できる、というわけではありません。

ごみ処理施設に持ち込む

大量の植木や大きなサイズも処理できる可能性があるのがメリットです。デメリットは、持ち込みに予約が必要だったり、自分で運搬する必要があることや、場合によっては処理費用が発生することがある点にあります。

不用品回収業者に依頼する

業者が自宅まで来てくれるため、運搬の手間がかかりません。大量や大きな植木も対応可能で、面倒なら剪定・伐採をするところから対応もしてもらえるのでメリットが多いです。一方でデメリットとしては、他の方法と比べ費用が高いことがあげられます。

植木を処分する時の5つの注意点

植木を処分する際には、安全かつ適切な方法で行うことが重要です。以下の5つの注意点を知っておくことで、トラブルを回避し、スムーズな処分が可能となります。これらの点を理解し、植木の処分を計画的に行いましょう。

伐採する前に供養する

植木を伐採する際に、長年あった植木の場合は、供養をした方がよいと考えられており、供養を行わずに伐採すると、後悔や罪悪感を感じることがあります。これは、特に植木に対する愛着が強い場合に顕著になります。また、地域社会や文化的背景によっては、供養を行わないことが不敬とみなされる場合があります。これにより、近隣住民との関係に影響を与える可能性があります。伐採前に供養するかどうか、必要性を十分に検討しましょう。供養する場合は、お坊さんに読経をあげてもらい、感謝の心をもって、手を合わせましょう。

自力で伐採できるかプロに頼むか見極める

庭木を処分する際に伐採が必要な場合は自力で伐採できるか、プロに頼んだ方が良いか見極めることが大切です。伐採は危険な作業であり、適切な知識、技術、道具がないと、自身や周囲の人、財産に重大な危険を及ぼす可能性があります。プロならば安全な伐採技術を持っています。プロに依頼することで、伐採作業が迅速かつ効率的に行われます。自力で行う場合は、時間と労力がかかる上に、うまくいかないこともあります。伐採した後の木材や枝葉の処分も問題となります。プロに依頼すれば、これらの処分も含めて全てを任せることができます。庭木の伐採を自力で検討している方は、「庭木伐採に必要なものは？自分で伐採する手順と業者の選び方を紹介！」の記事をあわせてご覧ください。

伐根も希望するならプロに任せる

植木の処分において、伐採だけでなく伐根（根の除去）も希望する場合は、プロに依頼することが推奨されます。伐根は伐採よりも技術的に難しい作業です。プロは根の構造や成長パターンを理解しており、効率的かつ安全に根を除去する方法を知っています。大きな植木の根を完全に除去するには、重機や特殊な道具が必要になることがあります。プロの業者はこれらの機器を扱う技術と経験を持っています。また、根の除去は非常に手間と時間がかかる作業です。プロに依頼することで、自分で行うよりもはるかに迅速かつ効率的に作業を完了させることができます。

蜂の巣がないか事前に確認する

植木の処分をする際には、事前に蜂の巣がないか確認することが非常に重要です。蜂の巣がある場合、伐採作業中に蜂が刺激されて攻撃的になる可能性があります。これにより、作業者や周囲の人々が蜂に刺される危険が生じます。事前に確認することで、このようなリスクを避けることができます。

土の処分は自治体では対応不可

自治体では、土の引き取りに対応していません。事前に自治体の対応を知っておくことで、植木の処分計画を立てやすくなります。土の処分方法をあらかじめ考えておくことができます。土の処分方法については、「土の処分マスターになろう！基本から事例別方法まで」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

植木を放置すると起きる3つのリスク

植木を適切に管理しないことで、倒木の危険、害虫の発生、枝の過剰な伸長による近所トラブルなど、さまざまなリスクが生じる可能性があります。これらのリスクを避けるためには、定期的な手入れと適切な処分が重要です。

倒木の危険がある

植木を放置することで、倒木の危険が高まります。これは、特に強風や台風、大雨などの悪天候時に深刻な問題を引き起こす可能性があります。倒木によって、通行人や住宅の住民が怪我をする危険性があります。大きな木が倒れると、その下敷きになる可能性があるため、非常に危険です。人身事故や物的損害、交通の妨げなど、さまざまな問題が発生する可能性があります。そのため、定期的な植木の管理と適切な処分が重要です。これにより、倒木のリスクを減らし、安全な環境を維持することができます。

害虫が発生する

植木を放置すると、枝葉が過密になり、日光や風通しが悪くなることがあります。これは、害虫が繁殖しやすい環境を作り出すため、害虫の発生リスクが高まります。植木にハチやシロアリなどの害虫が発生すると、住んでいる人にデメリットが生じる可能性があります。ハチに刺されると、痛みや腫れ、アレルギー反応を引き起こすことがあります。シロアリは直接人に害を及ぼすことはありませんが、シロアリのアレルゲンがアレルギー反応を引き起こすことがあります。ロアリは木材を食べるため、家屋の構造に深刻な損害を与えることがあります。これにより、修理や補強に多額の費用がかかることがあります。植木に害虫が発生すると、健康リスクや家屋への損害、生活の快適性の低下など、さまざまなデメリットが生じる可能性があります。そのため、定期的な植木の手入れもしくは処分が必要です。

枝が伸びすぎて近所トラブルに発展

植木を放置すると、枝が伸びすぎて近所トラブルに発展する可能性があります。枝が伸びすぎると、隣家の窓やバルコニーの視界を遮ることがあります。これにより、日照権や風通しの問題が発生する可能性があります。また、強風などで伸びすぎた枝が折れると、隣家の建物や車に損害を与えることがあります。これにより、修理費用の負担や損害賠償の問題が発生する可能性があります。近所トラブルを避けるためには、定期的な植木の剪定もしくは、不要な植木の早めの処分が重要です。また、近隣住民とのコミュニケーションを大切にし、植木の管理について相談することも、トラブルを避けるための重要な対策です。

植木の処分費用相場

植木の処分費用は、軽トラック1台あたり20,000円程度です。

伐採費用は高さごとに異なりますが、1.5ｍほどの高さの場合に別途8,000円～15,000円ほど費用が必要になります。

伐根には重機が必要となり、重機費用が30,000～100,000円ほど、作業費用が最低10,000円～直径の太さによってはさらにかかるケースもあります。

事前にしっかり見積もりを取り、数社比較することが大切です。

まとめ：植木の処分は安全に確実に行おう

植木の処分は、庭の景観を変えたり、引っ越しやリフォームなどで必要になった場合に行われます。処分方法としては、可燃ごみとして出す、ごみ処理施設に持ち込む、不用品回収業者に依頼するの3つがありますが、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分の状況に合わせて選択することが重要です。

植木の処分には、供養の検討、伐採の方法の選択、伐根の必要性の判断、蜂の巣の確認、土の処分方法の確認といった5つの注意点があります。また、植木を放置すると、倒木の危険、害虫の発生、枝の伸びすぎによる近所トラブルなどのリスクがあるため、定期的な手入れや適切な処分が重要です。

費用については、植木の処分には軽トラック1台あたり20,000円程度、伐採費用は高さによって異なりますが、1.5m程度の場合は8,000円～15,000円程度、伐根には重機費用として30,000～100,000円ほどが必要になることがあります。

まとめると、植木の処分は安全かつ確実に行うことが重要であり、処分方法の選択や注意点の把握、費用の見積もりが必要です。植木の処分に悩んでいる方は、これらのポイントを参考にして、適切な対処を行いましょう。

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