自治体か業者に頼んでと…ってアレ?!自治体では処分できないの?しかも、業者の見積もりは思ったより高いなぁ。なるべく安く簡単に捨てる方法はないのかな?

『冷蔵庫・冷凍庫・テレビ・洗濯機・洗濯乾燥機・エアコン』の家電6品目の処分方法は複数あり、料金にもバラつきがあります。

意外と知られていないんですが、1番お得に手間なく処分できるのは小売店に回収してもらう方法なんです。

家電6品目の処分方法3つ

小売店による回収 ・原則希望日に回収。
・大手家電量販店であれば処分のみでも受付てくれる。
・買い替えの場合は新品設置と同時に回収するのが基本。
・リサイクル料金のほか、収集運搬料金がかかる。
・処分のみだと収集運搬料金が高くなる。
市指定の引取業者による回収 ・リサイクル料金のほか、収集運搬料金がかかる。
・指定引取業者は地域の電気店などが多く、予約の空きがないために希望日に捨てられないこともある。
指定引取場所に自分で持ち込む ・リサイクル料金のみで捨てられる。
・予約不要で持ち込める。
・持ち込む際の車両が必要で荷下ろしも自分で行う。

処分費用の一例

リサイクル料金(国内主要メーカー家電の場合) 【冷蔵庫・冷凍庫】
170L以下:3,740円
171L以上:4,730円

【テレビ】
15型以下:1,870円
16型以上:2,970円

【洗濯機・洗濯乾燥機】
2,530円

【エアコン】
990円

リサイクル料金と一緒に支払う諸経費 小売店や市指定の引取業者は、リサイクル料金の他に別途収集運搬料金がかかります。

【大手家電量販店3社の収集運搬料金】
・ヤマダ電機:1品目につき1,650円~
・ヨドバシカメラ:1品目につき550円~
・ケーズ電機:1品目につき1,430円~
※この他にも、回収時の状況によって回収費や出張費がかかることがあります。

※2020年10月6日時点の税込み表記です。

上記の通り、家電6品目の処分料金は高額になりがち…。しかし、それぞれの処分方法の特徴やメリット・デメリット、正しい処分手順を知ることで、なるべく安く自分に合った方法で捨てることができるのです。

そこでこの記事では、リサイクル家電6品目の処分料金のトータル金額目安・引取手順を詳しく解説します。各処分方法の特徴や申込方法、引取場所の調べ方まで分かりやすくまとめました。また、家電6品目と同様に自治体で処分できないパソコンの無料処分方法もしっかり紹介します!

家電6品目・パソコンの処分方法に関する情報をすべて解説するので、最後までしっかり読んで頂くと、正しくすぐに捨てられます。ぜひ最後までお読みください。

※本記事は、以下の方を対象としています。
・47都道府県いずれかに在住する一般家庭の方(事業者は対象外です。)


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自治体で処分できないリサイクル家電品目一覧

『冷蔵庫・冷凍庫・テレビ・洗濯機・洗濯乾燥機・エアコン』の6品目は、リサイクル家電に該当します。また、パソコンはリサイクル家電ではないですが、6品目と同様に自治体で処分できないモノです。

処分方法はいくつかあり、意外と知られていないのですが買取や無料処分といったお得な方法もあります。正しい処分知識を身に付けることで、極力安く簡単に処分できるのです。

以下より『リサイクル家電6品目』と『パソコン』に分けて、詳しく品目一例を紹介します。処分のファーストステップとして、順番にしっかり確認しましょう。

家電リサイクル法で定められた6品目

『冷蔵庫・冷凍庫・テレビ・洗濯機・洗濯乾燥機・エアコン』の6品目と言っても、いくつか種類がありますよね。基本的に家庭で使っているモノはほとんど対象になりますが、判断が難しいモノもあります。

以下の表に詳しくまとめたので、確認しましょう。

冷蔵庫・冷凍庫 【対象品一例】
・電気式冷蔵冷凍庫
・ペルチェ素子方式冷蔵庫
・ワインセラー
・保冷庫や冷温庫(車載用など)
・チェスト型冷凍庫
・アップライト型冷凍庫
・引き出し型冷凍庫

【対象外一例】
・保冷米びつ
・おしぼりクーラー
・店舗用冷蔵ショーケース

テレビ 【対象品一例】
・プラズマ管式テレビ
・ブラウン管式VTR内蔵テレビ
・液晶・プラズマ式テレビ
・液晶・プラズマ式HDD・DVD内蔵テレビ
・チューナー分離型テレビ

【対象外一例】
・携帯液晶充電式テレビ
・有機ELテレビ
・プロジェクションテレビ

洗濯機・洗濯乾燥機 【対象品一例】
・全自動洗濯機
・2槽式洗濯機
・ガス衣類乾燥機

【対象外一例】
・衣類乾燥機能付き布団乾燥機
・排水機能がない電動バケツ

エアコン 【対象品一例】
・壁掛け型のエアコン
・床置き型のエアコン
・ウインド型エアコン

【対象外一例】
・天井埋め込み型エアコン
・天吊り型エアコン
・冷風機

業務用機器の場合は、家庭で使用していても対象外となるので注意してください。上記の表にない、判断に迷うという場合は「一般財団法人家電製品協会」のホームページを確認するか、コールセンターに電話で聞いてみましょう。

一般財団法人 家電製品協会対象製品確認ページ 【一般財団法人家電製品協会コールセンター】
TEL:0120-319640
月曜日~土曜日:午前9時~午後6時
※日曜日・祝日・年末年始は除く。

家庭で使用していたパソコン

家庭で使用していたパソコンは、資源有効活用促進法という法律により、家電6品目と同様に適切な方法で処分する必要があります。こちらの法律もパーツをリサイクルして資源化や環境保全を行う、という目的があるんです。

家庭用のパソコンとひと口にいっても種類は様々。以下の表に対象となる製品をまとめたので、確認しましょう。

対象製品一覧 ・デスクトップパソコン本体
・液晶ディスプレー
・液晶ディスプレー一体型パソコン
・ノートブックパソコン
・CRTディスプレー
・CRTディスプレー一体型パソコン
・購入時の標準付属品(マウス・キーボード・ケーブル・スピーカー)
対象外となるモノ ・プリンター
・スキャナー
・ワークステーションサーバー
・ワープロ
・CD-ROMなどの記録メディア
・PDA

「これは対象なのかな?」など確認したい場合は、「パソコン3R推進協会内 パソコンリサイクル受付センター」に電話で聞いてみましょう。

パソコン3R推進協会内 パソコンリサイクル受付センター TEL:044-540-0576
月曜日~金曜日:午前9時~午後5時
※土日・祝日・年末年始は除く。

リサイクル家電の処分料金の目安

いざ家電を処分しようとなった時に気になるのは処分料金ですよね。自治体で処分できないとなるとかなり高いんじゃ…と思われるかもしれませんが、安心してください。

リサイクル家電6品目は、品目により990円~4,730円(税込み)が目安となります。また、パソコンは冒頭でもお話したように『PCリサイクルマーク』があれば原則無料です!

品目ごとの料金目安を順番に解説するので、処分したいモノがどれくらいで捨てられるのか確認しましょう。

家電6品目のリサイクル料金目安

家電6品目の処分料金は、品目・メーカー・サイズによって値段が変わります。ただ、日本の大手メーカーのモノであれば、メーカー間の値段はさほど変わりがありません。

以下の表に、一般的なメーカーの品目別の処分料金目安をまとめました。

※冷蔵庫・冷凍庫のサイズ:冷蔵室内等の『定格表示銘板』に表示された全定格内容積を確認。
※テレビのサイズ:裏面に刻印されている『定格表示の型番』で確認。

冷蔵庫・冷凍庫 170L以下:3,740円
171L以上:4,730円
テレビ 15型以下:1,870円
16型以上:2,970円
洗濯機・洗濯乾燥機 2,530円
エアコン 990円

※2020年10月2日時点の税込み表記です。

上記表の処分料金は、シャープ・パナソニック・三菱など日本の大手メーカーの料金です。海外製などは処分料金が異なる場合もあります。「一般財団法人 家電製品協会家電リサイクル料金検索ページ」で、自分が処分したい品目のメーカーの処分料金を確認しましょう。

パソコンは『PCマーク』があるかを確認しよう

パソコンの処分料金は、『PCリサイクルマーク』があれば原則無料です。

PCリサイクルマーク
PCリサイクルマーク(pc_recycle_mark)
※「パソコン3R推進協会 リサイクル手順」より引用。

このマークは2003年10月1日以降に販売されたパソコンに付与されており、パソコン裏面に貼られていたり、購入時にシールが同梱されている場合もあります。しっかり確認しましょう。

DELL公式|PCリサイクルマークの表示例
DELL公式|PCリサイクルマークの表示例
※「DELL公式個人向けコンピューターリサイクルのご案内」より引用。

PCリサイクルマークがない時は『回収再資源化料金』がかかる

自作のパソコンや2003年10月1日以前に購入したパソコンは、回収再資源化料金を支払って処分します。

回収再資源化料金は、以下パソコン3R推進協会に処分を申し込む場合の料金を目安としてください。(メーカーによって多少の差があるので、あらかじめご了承ください。)

各4,400円で処分 ・デスクトップパソコン本体
・ノートパソコン
・液晶ディスプレイ
・液晶ディスプレイ一体型パソコン
各5,500円で処分 ・ブラウン管式ディスプレイ
・ブラウン管式ディスプレイ一体型パソコン

※2020年10月2日時点の税込み表記です。

なお、「2003年10月1日以降に購入したけどPCリサイクルマークのシールをなくしてしまった」などの場合は、メーカー側で購入の確認が取れれば無料処分できる可能性があります。該当する方は「パソコン3R推進協会各メーカーの問い合わせ窓口一覧」より、お使いのメーカーを検索しメーカー窓口に問い合わせてみましょう。


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家電6品目を処分する3つの方法

処分料金の目安の確認ができたら、いよいよ処分です。処分方法として1番簡単なのは、家電6品目を扱う小売店に回収してもらう方法ですね。大手家電量販店であれば処分のみでも対応してもらえます。

ただ、中には近くにめぼしい小売店がないという場合もありますよね。そんな時は市指定の引取業者に回収してもらう・指定引取場所まで自分で持ち込む、という方法で処分できるので安心してください。まとめると、以下3つの方法いずれかで処分できます。

1)家電6品目を扱う小売店による回収
2)市指定の引取業者による回収
3)指定引取場所まで自分で持ち込む

それぞれ処分のステップが異なるので、以下の表で各方法の特徴やポイントを確認したのち、順番に処分ステップを解説します。処分する際の状況や品目に合わせて、正しく処分しましょう。

注:リサイクル家電を自分で分解すると有害な物質が漏れ出る可能性があります。解説する処分方法を確認し、正しく処分してください。

1)家電6品目を扱う小売店による回収 家電6品目を取り扱っている家電量販店・地元の電気店などに回収依頼する処分方法です。買い替え時や近くに電気店がある場合に利用します。

【確認ポイント】
・リサイクル料金のほか、収集運搬料金がかかる。
・大手家電量販店であれば処分のみでも受付てくれる。
・処分のみだと収集運搬料金が高くなる。
・原則希望日に回収。
・買い替えの場合は新品設置と同時に回収するのが基本。

2)市指定の引取業者による回収 自治体が指定する引取業者に回収依頼する処分方法です。

【確認ポイント】
・リサイクル料金のほか、収集運搬料金がかかる。
・指定引取業者は地域の電気店などが多く、予約の空きがないために希望日に捨てられないこともある。

3)指定引取場所まで自分で持ち込む 自分で運搬できる時の処分方法です。

【確認ポイント】
・リサイクル料金のみで捨てられる。
・予約不要で持ち込める。
・持ち込む際の車両が必要。

一般家庭だと買い替えと同時に現品が不要になる、という方がほとんどですよね。その場合は買い替える小売店に申込めば簡単に回収してくれるので、手間なく処分できます。

自分で運搬できる場合は持ち込みがお得です。ただ、車両が必要だったり荷下ろしもすべて自分で行う形なので、かなりの労力が必要なのがデメリットですね。

処分方法の確認ができたところで、各方法の処分ステップを順番に解説していきます。

1)家電6品目を扱う小売店による回収

買い替えるから現品を処分したい、近くに家電6品目を扱う小売店があるという時は、以下のステップで捨てられます。

1)処分を申込み、料金を支払う。
2)予約日に回収に来てもらい処分する。

各ステップの流れを簡単に解説します。

1)処分を申込み、料金を支払う

処分する品目を確認したら店に処分申込をします。基本となるリサイクル料金のほか、だいたいの小売店は収集運搬料金等の別途料金が必要です。店舗によって申込手順・支払い方法が異なるので、まずは電話で確認してみるのが良いでしょう

なお、収集運搬料金等の別途料金は店によって異なります。以下に主要メーカーの家電を処分する際の、大手家電量販店3社の処分料金一例をまとめたので、参考にしてください。(実際に店舗へ電話で問い合わせした2020年10月4日時点の参考料金です。)

ヤマダ電機 買い替える場合の料金一例です。

【冷蔵庫・冷凍庫】
リサイクル料金3,740円(170L以下)
収集運搬料1,650円
合計5,390円

【テレビ】
リサイクル料金1,870円(15型以下)
収集運搬料1,650円
合計3,520円

【洗濯機・洗濯乾燥機】
リサイクル料金2,530円
収集運搬料1,650円
合計4,180円

【エアコン】
リサイクル料金990円
収集運搬料1,650円
合計3,650円
注!『処分のみ』の場合は、上記料金に回収費2,750円/1品目が追加でかかります。

ヨドバシカメラ 同社の場合、収集運搬料が買い替え時と処分のみの場合とで異なります。

【冷蔵庫・冷凍庫】

<買い替える場合>
リサイクル料金3,740円(170L以下)
収集運搬料550円
合計4,290円

<処分のみの場合>
リサイクル料金3,740円(170L以下)
収集運搬料2,750円
合計6,490円

【テレビ】

<買い替える場合>
リサイクル料金1,870円(15型以下)
収集運搬料550円
合計2,420円

<処分のみの場合>
リサイクル料金1,870円(15型以下)
収集運搬料2,750円
合計4,620円

【洗濯機・洗濯乾燥機】

<買い替える場合>
リサイクル料金2,530円
収集運搬料550円
合計3,080円

<処分のみの場合>
リサイクル料金2,530円
収集運搬料2,750円
合計5,280円

【エアコン】

<買い替える場合>
リサイクル料金990円
収集運搬料1,650円
合計1,540円

<処分のみの場合>
リサイクル料金990円
収集運搬料2,750円
合計3,740円

ケーズ電機 同社は地域によって収集運搬料・出張費が異なるのであらかじめご了承ください。以下は東京都内で買い替える場合の料金一例です。

【冷蔵庫・冷凍庫】
リサイクル料金3,740円(170L以下)
収集運搬料1,430円
合計5,170円

【テレビ】
リサイクル料金1,320円(15型以下)
収集運搬料1,430円
合計2,750円

【洗濯機・洗濯乾燥機】
リサイクル料金2,530円
収集運搬料1,430円
合計3,960円

【エアコン】
リサイクル料金990円
収集運搬料1,430円
合計2,420円
注!『処分のみ』の場合は、上記料金に3,300円/1品目の出張費が追加でかかります。

※2020年10月4日時点の税込み表記です。

いずれの会社も、2階からの回収など搬出が難しい状況の場合は、上記とは別に追加料金がかかることがあります。また、テレビなど軽量のモノで直接店舗に持ち込む場合は、反対に収集運搬料金が安くなるという場合もあります。

回収時の状況は1軒ごとに異なるので、事前に電話で問い合わせし、正確な金額を確認するようにしましょう。

2)予約日に回収に来てもらい処分する

処分申込・料金の支払いが住んだら予約日に回収に来てもらいます。以下のポイントを確認のうえ、安全に回収してもらいましょう。

・目立つ汚れは拭いておく。
・リモコンや洗濯カゴなど、純正の付属品がしっかりあるか確認しておく。

2)市指定の引取業者による回収

家電6品目はほとんどの場合、上記の通り小売店で回収してもらえます。ただ、中には近くに店が無い方もいらっしゃいますよね。

こういった時は、お住まいの自治体指定の引取業者に回収を依頼することで、処分できます。以下のステップを確認し、回収にきてもらいましょう。

1)自治体のホームページで引取業者を確認し、連絡する。
2)リサイクル料金の支払い方法・回収日を相談する。
3)予約日に回収に来てもらう。

1)自治体のホームページで引取業者を確認し、連絡する

家電6品目の引取業者は、お住まいの自治体のホームページに掲載されています。掲載場所は自治体によって異なりますが、「市で処分できないもの」といった項目に掲載されていることが多いですね。指定業者の多くは地元に根ざした電気店です。

見つからない!という方は「一般財団法人 家電製品協会全国自治体HP検索」で探すことも可能ですので、ぜひ使ってみましょう。

2)リサイクル料金の支払い方法・回収日を相談する

引取業者の確認ができたら依頼する業者に電話をし、リサイクル料金の支払い手順や回収日の相談をしましょう。なお、運搬料金は業者によって異なります。指定業者が複数ある場合はいくつかに連絡し、1番安いところに依頼するのがオススメですよ。

3)予約日に回収に来てもらう

リサイクル料金の支払いなどが済んだら、予約日に回収に来てもらいます。回収時のポイントは、買い替えのケースと変わりません。付属品や汚れがないかを確認して、安全に回収してもらいましょう。

3)指定引取場所まで自分で持ち込む

自分で運べる!という方は、全国に複数ある指定引取場所まで自分で持ち込むのがオススメです。しかも、持ち込みであれば運搬料金はかからず、自分が好きな日に予約なしで処分できます

以下のステップで持ち込めるので、1つずつ確認し正しく運びましょう。

1)指定引取場所の所在地・受付時間を確認する。
2)郵便局でリサイクル料金を支払う。
3)指定引取場所の受付時間内に車両で持ち込む。

1)指定引取場所の所在地・受付時間を確認する

指定引取場所は1県だけでも複数あります。「家電リサイクル券センター指定引取場所検索ページ」より、自分が住んでいる地域に近い指定引取場所・受付時間を確認しましょう。

2)郵便局でリサイクル料金を支払う

持ち込む指定引取場所を決めたら、郵便局でリサイクル料金を支払います。郵便局に備え付けの専用の振込書に記入のうえ、窓口にて支払い・手続きをしましょう。

記入方法は「一般財団法人 家電製品協会郵便局での手続き」に詳しく記載されているので、合わせて確認してください。

3)指定引取場所の受付時間内に車両で持ち込む

リサイクル料金の支払いが済んだら、支払い済の振込書控えを持参のうえ、指定引取場所に持ち込みます。また、引取場所に到着後の運搬も、基本的には自分で行います。大型のモノの場合は2人以上で行くと良いでしょう。

なお、正午~午後1時・年末年始などはお休みのところが多いです。受付時間を事前に確認のうえ、安全に持ち込んでください

家電6品目処分に関するお問い合わせ先

リサイクル料金や処分方法など、何か迷うことがある場合は「一般財団法人家電製品協会ホームページ」を確認しましょう。

パソコンを処分する4つの方法

パソコンの処分方法は、メーカーに回収依頼をするのが基本で、PCリサイクルマークがあれば無料回収してもらえます

2003年10月1日以前に購入したモノ、自作のパソコンなどの場合も大丈夫。自治体連携の民間業者や、パソコン3R推進協会に回収依頼をすることで処分できるので安心してください。

まとめると、以下4つの方法いずれかで捨てることができます。

1)メーカーによる回収
2)市連携の民間業者による回収
3)市が設置している小型家電回収ボックスに入れる
4)パソコン3R推進協会による回収

各方法の特徴を以下の表で紹介したのち、それぞれの処分手順を順番に詳しく解説します。

1)メーカーによる回収 処分するパソコン製造メーカーに回収してもらう方法です。

【処分料金】
原則無料

【確認ポイント】
・2003年10月1日以前に購入したモノは有料。(料金はメーカーごとに異なる。)
・回収手順はメーカーにより異なる。
・自分で梱包の必要がある。

2)市連携の民間業者による回収 環境省認定業者「リネットジャパン」に回収してもらう方法です。

【処分料金】
無料

【確認ポイント】
・連携している自治体に住んでいる場合のみ使える。
・PCリサイクルマークがないモノも無料回収。
・パソコンと他の小型家電を同梱できる。
・自分で梱包の必要がある。

3)市が設置している小型家電回収ボックスに入れる 自治体が独自に設置している小型家電回収ボックスに自分で捨てに行く方法です。

【処分料金】
無料

【確認ポイント】
・設置している自治体にお住まいの場合のみ使える。
・回収ボックスに入る大きさのモノに限る。
・他の小型家電も一緒に捨てられる。
・梱包せずそのまま捨てられる。

2)パソコン3R推進協会による回収 自作パソコン、製造メーカーが倒産した場合などに使う方法です。

【処分料金】
有料(4,400円または5,500円/品目による)

【確認ポイント】
・回収再資源化料金を郵便局で支払う。
・自分で梱包の必要がある。

製造メーカーが分かるケースがほとんどだと思うので、PCリサイクルマークさえ確認すれば無料で簡単に捨てられるのが嬉しいですね。基本的には処分するパソコンに合わせて、上記の表1番~4番の順番通りに処分方法を確認していく、と考えれば良いでしょう

処分方法を選んだら、処分手順を確認します。以下より順番に解説していくので、選んだ処分方法の手順をしっかり確認しましょう。

1)メーカーによる回収

処分したいパソコンの製造メーカーが分かる場合は、各メーカーに回収の申込をします。

パソコン3R推進協会各メーカー回収方法検索ページ」より該当社名を選択することで、メーカーの回収申込ページに移動することができます。回収の手順や梱包方法はメーカーごとに異なるので、各ページを確認してください。

なお、PCリサイクルマークがなくても製造メーカーが分かっていれば、有料ではありますが、メーカー回収が可能です。申込の際にその旨を申し出て、支払い方法などを確認しましょう

2)市連携の民間業者による回収

製造メーカーが分からないという場合は、「リネットジャパン」と、お住まいの自治体が連携しているかを確認し、処分の申込をします。以下の表に申込から処分までの流れと注意点をまとめました。

申込から処分までの流れ 1)「リネットジャパン公式連携市町村一覧」より、お住まいの地域が連携しているか確認する。
2)連携が確認できたら「リネットジャパン公式回収申込ページ」にて必要事項を入力し、申込を送信する。
3)「縦・横・高さの合計が140cm以内かつ重量20kg以内」のダンボールに梱包する。
4)自分で指定した日時に佐川急便が回収にくる。
5)リネットジャパンから完了メールが届く。
注意点 ・CRTモニターは3,000円の処分料金がかかります。
・回収するダンボールが2箱以上になる場合は、2箱目からは1,500円/箱かかります。

※申込時にクレジット決済、または回収時に代引き(手数料198円)で支払います。
・パソコンと小型家電を同梱する場合は「リネットジャパン公式小型家電回収品目一覧」より同梱できるモノか確認してください。

3)市が設置している小型家電回収ボックスに入れる

製造メーカーが分からない、リネットジャパンと提携もしていないという場合は、お住まいの自治体に小型家電回収ボックスがあるかを確認しましょう。

回収ボックスに入る大きさのモノ(ノート型やパソコン本体など)であれば、無料で捨てることができます。また、その他の小型家電(携帯電話やドライヤーなど)も一緒に捨てられるのも嬉しいポイントです。

回収ボックスがあるかどうかは自治体のホームページを見るのが1番早い確認方法ですが、「環境省 小型家電リサイクル回収ポータルサイト」にて検索することも可能です。

回収ボックスがあることが確認できたら、自治体のルールに沿って正しく捨てましょう。

4)パソコン3R推進協会による回収

製造メーカーが分からない、リネットジャパンと提携していない、小型家電回収ボックスがない(または入らない)といった場合は、パソコン3R推進協会に有料回収してもらいます。

いわばパソコン処分の最終手段ではありますが、手順は意外と簡単なので安心してください。以下の表に申込から処分までの流れ・注意点をまとめました。手順に沿って正しく処分しましょう。

申込から処分までの流れ 1)「パソコン3R推進協会公式回収申込ページ」にアクセスし、必要事項を入力し、送信。
2)2~3日後に送られる払い込み用紙を使って、郵便局で処分料金を支払う。
3)支払い確認後に送られるゆうパック伝票を使って段ボールまたは二重のビニール袋に梱包し、郵便局で配送手続きをしたら完了。

【処分料金一覧(2020年10月2日時点の税込み表記)】

<各4,400円で処分>
・デスクトップパソコン本体
・ノートパソコン
・液晶ディスプレイ
・液晶ディスプレイ一体型パソコン

<各5,500円で処分>
・ブラウン管式ディスプレイ
・ブラウン管式ディスプレイ一体型パソコン

注意点 ・梱包は『縦×横×高さ』の合計サイズが1.7m以内・重さ30kg以内になるようにしてください。
・純正の付属品はパソコンと同梱してください。
・複数台をまとめて処分する場合は、1台ずつ梱包しそれぞれにエコパック伝票を貼ってください。

パソコン処分に関するお問い合わせ先

パソコン処分にあたって何か困ったことや迷うことがある場合は「パソコン3R推進協会内 パソコンリサイクル受付センター」に電話で聞いてみましょう。

パソコン3R推進協会内 パソコンリサイクル受付センター TEL:044-540-0576
月曜日~金曜日:午前9時~午後5時
※土日・祝日・年末年始は除く。

リサイクル家電をまとめて簡単に処分する方法

リサイクル家電6品目・パソコンは、手順の確認や処分料金の支払いさえ済ませれば意外と簡単に処分できます。

とは言っても、忙しかったり処分を急いでいる場合は、手順の確認などが面倒ですよね。それに家電6品目とパソコンに限らず、不要家電が大量にあるという方もいらっしゃると思います。

そんな時にぜひ検討して頂きたいのが、以下4つの処分方法です。

1)欲しい人に無料でゆずる
2)フリマアプリやリサイクルショップで売る
3)民間業者に買取してもらう
4)買取が難しいモノはまとめて処分してもらう

それぞれのメリット・デメリットをまとめたので、使えそう!という方法があればぜひ利用してみましょう。

1)欲しい人に無料でゆずる

処分を急いでいない・綺麗で故障もしてないものを処分したいという場合は、中古でも欲しい!と言ってくれる友人・知人にあげたり、「ジモティ」を利用して近所の人にゆずることで無料で処分することができます。

メリット ・処分費用が無料。
・捨てるにはもったいないものを使ってもらえる。
デメリット ・ゆずり先が見つからないと処分できない。
・ゆずり先が見つかるのに時間がかかる場合がある。

2)フリマアプリやリサイクルショップで売る

綺麗で故障もなく状態がいいモノであれば、「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」などのフリマアプリや、リサイクルショップを利用して売りに出すことで、無料処分できなおかつお金に換えることができます

メリット ・自分が希望した金額で売れることもある。
・リサイクルショップは持ち込めば原則すぐに処分できる。
・リサイクルショップによっては出張買取に来てくれる。
デメリット ・値段がつかないこともある。
・フリマアプリやリサイクルショップ持ち込みの場合は、梱包しなければならない。
・フリマアプリは需要がなければ売れ残る。
・リサイクルショップに持ち込んでも、状態によっては引取りしてくれないこともある。

3)民間業者に買取してもらう

一般的なリサイクルショップでは引き取りが難しいモノは、不用品回収業者を利用することで買取してくれる可能性があります。

メリット ・状態が悪くても有用な部品を使っていれば買取してくれる可能性がある。
・リサイクル家電に限らず、大量の不用品をまとめて査定してくれる。
・出張買取に来てくれる業者が多い。
デメリット ・買取金額は安いことが多い。
・査定額を高くするにはコツが必要。

「これは無理かも…?」というようなモノまで時として買取してくれますが、反面査定額が低いというデメリットもあります。安くてもお金になるなら!という場合は利用するのも1つの手ですね。

【暴露】リサイクルショップの買取はタダ同然?査定基準~高く売る方法」では、査定額を少しでも高くするコツなどを詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。

4)買取が難しいモノはまとめて処分してもらう

とにかく状態がひどすぎて買取が難しいモノは、民間の処理業者や家電6品目を扱う小売店に依頼することでまとめて処分してもらえます。

メリット ・面倒な運び出しもしてくれる。
・民間業者はリサイクル家電に限らず、色々なゴミがゴチャゴチャになっていても回収・処分してくれる。
・民間業者は複数種類処分すると、料金が安くなる可能性がある。
・大手家電量販店は『大手』という安心感がある。
デメリット ・大手家電量販店は複数種類処分すると、その分処分料金が高くなる。
・大手家電量販店は機器取り外し作業などは別途料金がかかる可能性がある。
・民間業者の場合、中には悪質業者もいるのでしっかり見極める必要がある。

民間業者・大手家電量販店ともに、冷蔵庫などの重いモノでも室内から運び出してくれる点がメリットですね。また、民間業者の場合はそのほかの不用品もまとめて処分してくれるのが嬉しいポイントです。

しかし、依頼する業者をしっかり見極めないと、後々高額な料金を請求されるなんてことにもなりかねません。「粗大ゴミ回収業者は結局どこがいいのか?選ぶ基準から料金相場の全情報」では、安心安全な業者を選ぶポイントや、回収処理業者の料金相場を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

自治体で処分できないリサイクル家電6品目・パソコンの処分方法をまとめました。

  • 『冷蔵庫・冷凍庫・テレビ・洗濯機・洗濯乾燥機・エアコン』の家電6品目とパソコンは、法律で定められた方法で正しく捨てる必要がある。
  • 家電6品目はリサイクル料金(品目により990円~4,730円/1個)を支払いのうえ、『電気店に回収してもらう』『市指定の業者に回収してもらう』『指定引取場所に持ち込む』いずれかの方法で処分する。
  • パソコンはPCリサイクルマークがあれば無料処分が可能で、『メーカーに回収してもらう』『市連携のリネットジャパンに回収してもらう』『市の小型家電回収ボックスに捨てに行く』『パソコン3R推進協会に回収してもらう』いずれかの方法で処分する。
  • リサイクル家電をまとめて捨てたい、ほかにも不用品が色々とあるという場合は『ゆずる・売る・買取してもらう・処分依頼をする』いずれかの方法で簡単に捨てられる。
  • 民間業者に買取や処分を依頼する時は、しっかり見極める必要がある。

家電6品目は『購入店に回収してもらう』、パソコンは『メーカーに回収してもらう』のが基本の処分方法です。本記事で解説した処分申込の手順に沿えば、正しくなるべく手間のない形で捨てられます。

簡単に処分できるとはいえ、やはり自治体でサクっと捨てる!とはいかないのがリサイクル家電の面倒な部分ではあります。

仕事が忙しかったり、引っ越しの日程がギリギリという方もいらっしゃいますよね。こういった場合は、正しく捨てないととは思いつつ、ついつい目先の楽さを優先してしまって悪徳業者に引っかかる…なんてことも。

リサイクル家電は法律にのっとった方法で処分することで、適切な施設・作業によりリサイクルされます。正直面倒だなと思っても、正しい方法を選ぶことがとっても大事なんです。

資源保護・環境保全をするために、この記事で紹介した方法で適切に捨てるようにしましょう。