仏壇の処分はしたいけれどどれくらいの費用がかかるのかは、事前に知っておきたいですよね。費用は処分の時期や処分方法を考えるときにも、大きな基準・指標になります。

仏壇の処分費用は、捨て方によって1,000円未満で済むこともあれば、10万円以上かかることもあります。また、処分する際には単に本体を廃棄するだけでなく、事前に魂抜きという供養が必要になり、その費用もかかります。

今回は、仏壇の処分費用の相場を自力で捨てる場合・業者で捨てる場合の両方で紹介するとともに、魂抜きのお布施料金の相場や、少しでも安く手放すコツまで全てまとめています。ぜひ参考にしてください。


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1 仏壇の処分費は「廃棄処分費用」「魂抜き(閉眼供養)のお布施料金」で決まる

処分費は、大きく分けると『仏壇本体を捨てるのにかかる金額』と『仏壇を捨てる前に行う魂抜きにかかる金額』の2つで構成されています。

廃棄処分とは

仏壇の廃棄処分とは、ご本尊(掛け軸や仏像)を入れている木製の箱(=仏壇本体)や仏具を文字通り処分することを指します。最近では「大きなお仏壇は引っ越しの時に捨てて、コンパクトな小さいお仏壇に変える」という人も多く、その場合も魂の入れ物である本体部分を供養後に処分します。

魂抜き(閉眼供養)とは

魂抜きとは閉眼供養とも言われている供養のことで、お仏壇を処分する際にお経をあげてもらうことでお仏壇に宿る魂を抜き、感謝とお礼を伝えてお仏壇を魂の器から家具・木の箱へと戻す供養の儀式を指します。別名で、御霊抜き(みたまぬき)、御性根抜き(おしょうねぬき)とも呼びます。

処分方法も自力でやる場合、業者に頼む場合、そして魂抜きは「合同供養」「個別供養」によっても料金が大きく変動します。

2 【自力~業者】仏壇処分費用・閉眼供養お布施料金相場

自力で処分する場合は、自治体の粗大ゴミに出すようになります。業者に処分を依頼する場合は、不用品回収業者に予約することになります。いずれの場合も、大きさによって金額に変動があります。

仏壇の測り方

費用相場は次の通りです。

高さ・幅・奥行きの合計 仏壇本体の全国の処分費用相場
180cm未満
(幅60cm未満)
【自力】粗大ゴミ自己搬入 800円程
【業者】25,000円程
180cm以上250cm未満
(幅80cm未満)
【自力】粗大ゴミ自己搬入 1,500円程
【業者】40,000円程
250cm以上
(幅100cm未満)
【自力】粗大ゴミ自己搬入 2,000円程
【業者】100,000円程

※ただし、自治体によっては、仏壇を回収の対象としていない場合があります。自力で処分したい場合は、まずお住いの自治体ホームページを確認し、粗大ゴミの回収品目に含まれているかチェックしましょう。

魂抜き(閉眼供養)のお布施費用

魂抜きのお布施費用

魂抜きには、個人的にお願いをするお寺さんや業者のプランにもよりますが、他の家の仏壇とまとめて供養する『合同供養』と、1点のみを個別で供養する『個別供養』とがあります。

仏壇本体の処分費とは別でかかってくる魂抜きのお布施費用相場は次の通りです。

合同供養:10,000円~15,000円程
個別供養:30,000円~50,000円程

※魂抜きは、閉眼供養、御霊抜き、御性根抜きと呼ばれることもあります。

片付け110番で実際にご依頼いただいたお仏壇の回収例は次の通りです。

仏壇施工事例

  • 大きさ…幅80cm未満
  • 車両…軽トラック
  • 人員…作業員2名
  • 1階からの運び出しで特殊搬出作業はなし
  • 魂抜き…合同供養
【処分費用総額】税込36,720円

もし、「自治体が処分に対応しておらず業者を利用したい」と思ったら、『絶対後悔しない遺品整理のための業者選びのポイントとオススメ業者5選』でオススメの業者を紹介していますので参考にしてみてください。


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3 少しでも安く処分できるコツ3選

生前整理や遺品整理、お引越しなど、お仏壇を処分するきっかけは、出費の多いシチュエーションであることが多いものです。少しでも費用を抑えて仏壇を手放したい、と思われたら次に紹介する3つのコツを実践してみてください。

  1. 金仏壇や仏画・仏像は買取査定に出してみる
  2. バラバラに解体して可燃ごみ不燃ごみで出す
  3. 仏具店で買い替えと同時に引き取りを依頼する

(1)金仏壇や仏画・仏像は買取査定に出してみる

(1)金仏壇や仏画・仏像は買取査定に出してみる

浄土真宗で用いられる『金仏壇』は、伝統工芸品としての価値が高いため、骨董品の買い取りを行う業者に査定に出すと、買い取ってもらえることがあります。

もし、「本体は買い取れない」という場合も、あしらわれた金箔の純度が高ければ金としての価値を見出してもらえます。また、代々受け継いできた古い仏壇の場合は、仏壇の中に飾っている『仏像』や『仏画』が骨董品として価値が高く高額査定が期待できます。

査定に出す時のオススメ業者については、『2018年度最新!遺品整理オススメ買取業者4選と高く売る2つのポイント』で解説していますのであわせてご確認ください。

(2)バラバラに解体して可燃ごみ不燃ごみで出す

仏壇は、木の板と金具でできているものがほとんどです。自治体指定の可燃ごみ・不燃ごみのゴミ袋に入るまで細かくばらばらに解体してしまえば、地区の収集で出せれば0円、自治体に持ち込みする場合でも、1袋あたり200~500円程で引き取りしてもらえます。

  • 仏壇の解体作業に抵抗がない
  • ばらばらに解体する労力や必要な工具など問題なくある

そういった人は、魂抜きのあと解体してゴミに出してしまうといいでしょう。

(3)仏具店で買い替えと同時に引き取りを依頼する

買い替えに伴っての処分の場合は、仏具店に古い仏壇の引き取りを同時に依頼することがオススメです。本来の引き取り費用よりも、相場で8,000円~15,000円程安く引き取りしてもらうことができます。

4 まとめ

仏壇の処分費用は、自力で粗大ごみに出した場合で800円~2,000円程、業者に頼んだ場合で25,000円~100,000円程です。

処分の際は、魂抜きという供養で仏壇を礼拝の対象から単なる木の箱へ戻すため、お坊さんにお経をあげてもらいます。魂抜きの費用は、合同供養で10,000円程、個別供養で30,000円~50,000円程です。

少しでも安く処分をしたいなら、お仏壇の価値を査定してもらうか、解体してバラバラにしてゴミに出すか、仏壇の買い替えと同時に処分を仏具店に依頼しましょう。

この記事が、仏壇処分の費用がわからず悩むあなたの役に立ち、自分の希望する処分方法に必要な予算を立てて、計画的に失敗なく仏壇を手放す力になれば幸いです。

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