掃除や片付けが苦手だという人は多いと思います。
苦手だけれども、嫌々掃除をしている人もいれば、掃除や片付けがどうしてもできなくて、布団が敷きっ放しだったり、散らかった状態の部屋で暮らしている人もいるでしょう。
散らかった部屋に暮らしている人の中には、できることなら綺麗に片付いた部屋に暮らしたいと思っている人も多いと思います。
分譲地の家を買ったりして、新しい家へ引っ越す予定の人であれば、引越を機会に苦手な掃除を克服して、掃除や整理整頓ができるようになりたいと思っている人もいるかもしれません。
昔から掃除をすると良いことがあるとか、運気が上がるとかよく言われてきましたが、家を掃除したぐらいで良いことがあったり運気が上がったりするなんて信じられない、言い伝えだ、と思っている人も多いと思いのではないでしょうか。
ただの言い伝えだと思っている人の中には、もし掃除をして良いことがあるのであれば、今まで掃除をしてこなかったけれど、これからは運気を上げるために掃除をしていこうかと思っているという人もいるかもしれません。
では本当に掃除をすれば本当に良いことがあるのでしょうか?
もし掃除や片付けをすることで良いことがあるのであれば、掃除や片付けが苦手な人でも部屋をきれいにするやる気にもつながります。
実際、掃除や片付けをするようになったら、様々なことに対してやる気が出てきたとか、気分がすっきりして気持ちが明るくなったという人の話はよく耳にします。
そもそも掃除をすると良い事があると言ういい伝えは、どこから出ているのか、と疑問に思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、家をきれいにすることで、どんな良いことがあるのかについてそう言われる理由、実際に良いことがあった人の紹介と、効率のよい掃除の仕方について紹介します。
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1 必要のないものを処分すると運気が上がるのか?
自分にとって必要のないものを捨てるということは、なぜ運気が上がることにつながるのでしょうか。
それは日々掃除や片付けをして、自分にとって必要なのか必要でないのか判断して、残したり捨てたりしていくということは、毎日自分についての判断をしているということにつながります。
捨てるものを選ぶのも、残すものを選ぶのも、人それぞれ判断に違いがあります。必要であると選ぶということは、『自分にとって必要なものとは何かということを判断する力・見極める力』を身に着けていきます。
捨てるものを選ぶということは、なりたい自分になるために障害となるものや執着、こだわりなどを手放すという決断力を身に付けていきます。ひとつひとつの判断は、自分がどんな自分になりたいのかという意思を作ることにつながっているのです。
毎日判断を繰り返す断捨離をして意思を磨くことで訓練を積み、なりたい自分を作っていくことにつながるのです。掃除、片付け、整理整頓をするということは、自分と向きあうという作業でもあるのです。
2 「運気が上がる」の言い伝えの発信源
2-1 神様が宿るところだから
『掃除』という言葉の由来は神道から来ていると言われます。掃除という字は、手に箒を持っている『掃』と、余すことなくという『除』が入っています。
神道では神様が降りてこられる所をきれいにして清めていました。それが掃除です。神道では万物にも神様が宿ると考えられ、身の回りを掃除することによって、幸運を願ってきたと言われています。
2-2 風水
『掃除をすると運気が上がる』と言われるのは、風水の考え方から来ているとも言えます。
風水とは4,000年前頃の中国が発祥の環境学で、環境が気に影響を与え、運を決めるので、環境をどのように整えて運を呼び込むのかという学問です。
風水の考え方は、地理学、心理学、医学的な統計が基本にあるため、ただの占いではなく学問として考えられています。
人は自分が置かれている環境の影響を受けるため、良い環境を作っていくことで良い気が流れるようになり、あらゆることがうまくいくようになるというのが、風水の考え方です。
2-3 断捨離
断捨離という言葉もよく聞くことがあると思います。断捨離も風水と通じるところがあるため、運気が上がると言われるのです。
断捨離は必要のないものを断ち切るということが大切にされていますが、では実際、断捨離をすると、どのように運気と関わりがあるのでしょうか。
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3 実際に運気が上がった!3つの事例紹介
掃除をすることで成功している人の考え方は、『掃除をすることは人が成長するために大切なことを身につける方法』だと捉えています。
掃除が人の成長に役立つと捉え、毎日掃除をすることによって大きな成功を遂げた3人の有名な人物をご紹介します。
事例1 松下幸之助氏
松下幸之助氏は、パナソニックの前身である松下電器の創業者です。松下幸之助氏は人間としてのあり方や礼儀作法を身に着けるために、社内で掃除をすることを始めました。
『人間としての在り方を、掃除を通して身につけることで、良い仕事ができるようになる』と考えたからでした。
倫理教育や人の育成に力を入れ、経営の神様ともいわれる松下幸之助氏が掃除を大切にしていたということは、注目すべきことです。
事例2 本田宗一郎氏
本田宗一郎氏は、ホンダの創業者です。トイレ掃除に力を入れた本田宗一郎氏は、『掃除や整理整頓が良い製品を産むことにつながる』と考え、掃除や整理整頓に力を入れてきました。
本田宗一郎氏は、掃除で会社を整えることによって心を整え、優れた製品を作ることに通じると考えていました。
事例3 鍵山秀三郎氏
鍵山秀三郎氏は、イエローハット創業者です。イエローハットでは、鍵山秀三郎氏が始めた掃除習慣を、社員も同じように続けるようになりました。
会社だけでなく、毎日地域の掃除をするようになったというイエローハットでは、『掃除をするようになってから会社が絶大な信頼を得るようになった』と言います。鍵山氏は、トイレ掃除は次のような効果があると言っています。
- 謙虚な人になれる
- 気づく人になれる
- 感動の心を育む
- 感謝の心が芽生える
- 心を磨く
4 運気上昇のために試したい効率の良い掃除法5つのポイント
部屋を掃除すると脳や心がすっきりしたり、集中力を養うことにつながります。また、掃除で身体を動かすことや清潔な環境を保つことで、健康維持にもつながります。
効率のよい掃除をするために、押さえておきたいポイントを5つご紹介します。
ポイント1 掃除の順番に気を付ける
効率よく掃除をするには、掃除を始める前にまずは必要のないものは捨てる所からはじめ、次に必要なものは片付けます。
物が床に落ちていたり机の上が散らかっていたりすると、効率よく掃除することができません。
ものをある程度片付けてから掃除を始めます。掃除は上から下へ、外から内へと向かって掃除するのが基本です。
上の方の掃除をしているとほこりが落ちてきてしまうためです。最後に掃除機をかけて、上から落ちてきたほこりも吸い取って掃除を仕上げます。
ポイント2 道具をそろえる
効率の良い掃除をするためには便利な掃除道具を揃えることが大切です。掃除機、はたき、雑巾、ブラシ、タワシ、歯ブラシなどは基本的な掃除道具ですが、その他にも便利な掃除道具が売られています。
ファブリック家具などのほこりを取るためには、粘着ローラーを使用したり、布を巻き込まないヘッドを掃除機につけたりすると効率が良いですし、細かい所のほこりを取るためには、ブラシがついたノズルや細いノズルを掃除機につけることで、隅々まで掃除機をかけることができます。
水回りの掃除には、水垢や汚れを落しやすいスポンジやスチールウールなどを使うと汚れが効率よく落ちますし、家具類の上のほこりを取るためには、ほこりを吸着しやすいクロスを使うと便利です。
ポイント3 洗剤を使い分ける
汚れを取るには、汚れの種類によって洗剤を使い分けることで、効率よく汚れを取ることができます。
洗剤は、酸性・弱酸性・中性・弱アルカリ性・アルカリ性がありますが、この『液性』を汚れによって使い分けると、効率よく汚れ落とすことができます。
アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤は酸性の汚れを落とします。皮脂汚れ、油汚れ、タバコのヤニなどは酸性の汚れなので、アルカリ性の洗剤を使うと汚れがよく落ちます。
酸性洗剤
酸性洗剤はアルカリ性の汚れを落とします。水垢、尿石などのアルカリ性の汚れは、酸性の洗剤を使うと汚れがよく落ちます。
中性洗剤
中性洗剤は、軽い汚れを落とすのに向いています。このほか漂白剤やクレンザーでは、しつこい汚れをとるのに向いています。
赤ちゃんなどがいて、洗剤の強い刺激が気になるという人には、天然素材の重曹、酢、クエン酸、セスキ炭酸ソーダなどを普段使いにするとよいでしょう。
ポイント4 3種類の掃除を組み合わせる
日常の掃除は、汚い場所に気がついたらその場でついでに掃除をしてしまう『ついでの掃除』と『普段の掃除』を組み合わせるのがおすすめです。
ついでの掃除
『ついでの掃除』では、その場所を使ったついでに掃除することで綺麗な状態を保つことができます。良く使う所、トイレ、洗面所、台所、お風呂など、特に水周りは気軽に掃除がしやすいように掃除道具を側に置いておくとよいでしょう。
普段の掃除
『普段の掃除』というのは、掃除機がけ、コンロ周りの掃除、トイレ掃除など、しっかり掃除して汚れを取る掃除のことです。ついでの掃除と普段の掃除以外にも、念入りに掃除をする場所のスケジュールを立てることをおすすめします。
換気扇や、お風呂のカビ、窓などの大きな掃除は、順に集中して掃除をすることで、普段はあまり掃除をしない場所も手間を分散して綺麗にすることができます。
掃除をしやすいインテリアにする
インテリアによって、掃除の労力がずいぶん変わります。じゅうたんよりも畳、畳よりもフローリングの床の方が掃除がしやすいです。
フローリングの床であれば、フローリングモップなどで気軽に掃除がしやすいので、掃除機をかける回数を減らすことができます。床に置く物を減らすだけでも、掃除機をかけるのがずいぶん楽になります。
キッチン周りの道具や食器は、出して並べて置くよりも、引き出しや扉付きの食器棚に収納しておく方が、掃除の手間がかなり違ってきます。ダイニングテーブルの上には物を置きっ放しにしておきがちですが、物は置かないような工夫をするだけでも掃除がしやすく、見た目にもずいぶんすっきりした印象になります。
まとめ
掃除をすると本当に良いことがあるのかと思っていた皆さんも掃除や片付けをすることは良いことがあると思ったでしょうか。掃除してもまたすぐに汚れて散らかってしまいますが、それでも掃除や片付けをし続けることによって自分自身を磨くことにつながります。
とは言っても、掃除そのものが生活の目的ではなくて、掃除を通して自分や自分の生活を豊かにしていための方法であると捉えるのが良いのではないでしょうか。
良い道具を揃えたり、掃除のコツをつかむことで、掃除へのストレスも減らすことができるので、効率の良い掃除方法も参考にしてみてくださいね。
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