不要な扇風機の処分方法と費用、不用品回収業者のメリットを解説!

 不要になった扇風機の処分方法にお困りではありませんか?

 扇風機は、広く一般家庭に普及しています。2年前のある民間企業での調査では、扇風機を持っていない家庭はわずか8%で、ほとんどの家庭で扇風機が使われているようです。(参考:マイボイスコム株式会社)ここ最近の暑さでフル稼働させて、家にある扇風機が壊れて不要となった人人もいらっしゃると思います。

 扇風機の寿命は、平均で8年程度と言われています。大事に使えば10年や20年と長く使える場合もありますが、経年劣化は火災事故につながる恐れもあり、扇風機の状態は慎重に見守る必要があります。

 扇風機の寿命が近いと判断できる症状はいくつかあります。例えば、羽が回っていても回転が遅かったり不規則だったり、動きが怪しい場合は注意が必要です。他にも異常な音や振動が発生しているときや、モーター部分が異常に熱いときにも注意が必要です。

 扇風機は通常、粗大ゴミとして処分しますが、細かく分解して不燃ゴミで出せる場合もあります。ただし、モバイルバッテリーが搭載された扇風機は、小型家電リサイクル法に沿って処理する必要があります。このように、扇風機を処分する際に注意すべき項目があります。

 扇風機は大きさも重量もそれほどではないので、いつでも手軽に処分できると思われがちですが、いざ捨てようとしたら、どこに出せばいいのかわからなかったり、モバイルバッテリー内臓のものは小型家電リサイクル法が頭をよぎるなど、処分に戸惑う人も多いことでしょう。

 この記事では、不要になった扇風機の処分方法について詳しく解説し、処分に必要となる費用や、不用品回収業者に依頼するメリット・デメリット、また業者の選定方法について解説します。

 最後まで読んでいただければ、正しい方法やリーズナブルな料金などあなたに合った条件で、不要な扇風機を処分することができると思います。ぜひご活用ください。


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1 不要になった扇風機の処分方法

1 不要になった扇風機の処分方法

1.自治体で処分

 扇風機は、基本的に自分が住んでいる地域の自治体で処分することができます。

 自治体で処分する場合、通常は粗大ゴミとして出しますが、分解して不燃ゴミとして処分する方法、またモバイルバッテリー搭載の場合は小型家電リサイクル法によって回収ボックスに処分する方法があります。

 杉並区の場合、家庭から出る家具・家庭用品などのうち、最大辺がおおむね30cmを超えるもので、220cm以内のものが粗大ごみとなり、それ以下の場合は不燃ゴミ、あるいは回収ボックスでの処分となります。

 参考:杉並区

粗大ごみとして処分

 粗大ゴミとして出す場合には、収集に来てもらう方法と収集施設に持ち込む方法の2つがあります。

収集に来てもらう

 自治体での粗大ごみの出し方は地域によって違いがありますが、多くの場合は、まず粗大ごみ処理券をコンビニなどで購入します。その後、粗大ごみ回収の受付窓口に連絡し、回収を依頼します。収集日は自治体によって様々ですが、多い場合で週に1日、少ないと月に1日程度です。収集日が確定したら、収集場所に処理券を貼付した扇風機を運んで置いておけば回収されます。

収集施設に持ち込む

 粗大ごみの処理を行っているクリーンセンターなどに棚を持ち込みます。持ち込みの場合は施設ごとに事前予約の場合と予約不要の場合があります。受付窓口が開いている時間帯に扇風機を運び、受付で書類に記入し、重量を測って料金を支払います。本人確認書類など、持ち込み時にはしっかりとした準備が必要です。

不燃ごみとして処分

 扇風機を細かく解体し、不燃ゴミとして出す場合は、指定されたごみの日に回収場所に持って行くだけで、廃棄日を予約する手間や処分費用も不要なので、気軽に捨てられるのがメリットです。

 なお、扇風機には金属やプラスチックなどさまざまな素材が使われているため、自治体によっては、解体しても不燃ごみとして出せない(小物金属扱い)場合があるので注意が必要です。下記に川崎市の事例を挙げます。

 参考:川崎市

小型家電リサイクル法に従って処分

 小型家電リサイクル法の対象製品は、各自治体が公共施設に設置した回収ボックスに投入することで処分してもらえます。回収ボックスは投入口のサイズが限られている(*)ため、サイズを確認する必要があります。 (*)大阪市の場合、回収ボックスの投入口は15cm×30cmです。

 小型家電リサイクル法の対象となる「モバイルバッテリー搭載の扇風機」は、室内に据え置きの電源コンセントがなく、モバイル充電によって持ち運び可能な小型の扇風機を指します。手に持ったり首から提げたり、出先で卓上に置いたりして使えるように設計されています。

 参考:大阪市(小型家電リサイクル回収ボックス関連)

 なお、回収ボックスで回収できない場合、宅配便で回収を行っている自治体もあります。小型家電の宅配回収を行っている自治体の例を下記に挙げます。

 参考:東京都中央区

筆者の体験

 筆者は今回、地元の自治体(杉並区)に、粗大ごみとして処分する手続きについて実際に問い合わせて確認しました。

 まずは区役所の環境部・杉並清掃事務所作業係に電話しました。扇風機を処分したいと伝えたところ、杉並区では30cmを超える場合基本的に粗大ごみとして扱うとのことで、詳細は委託先である「粗大ごみ受付センター(委託業者:公益財団法人東京都環境公社)」に連絡するように言われました。

 次に、粗大ごみ受付センターに問い合わせたところ、現在粗大ごみを出す家庭が非常に多く、引き取り予約は1か月以上も先になるとのことでした。引き取り費用は400円で、近くのコンビニで200円券(シール)を2枚購入し、引き取り希望日時と番号を記入して、扇風機を自分で梱包し、そのシールを貼り付けて玄関先に置いておけば回収に来てくれるとのことです。

 持ち込みの場合は、杉並区民に限って、日曜日だけ自家用車などを利用して指定の場所へ直接持ち込みが可能とのことで、手数料は回収と同じく、1点につき一律400円とのことでした。

 実際に問い合わせてみて、400円という安価な金額で自宅の庭に出すことで、搬入などの手間も省け、コスパもよく簡単に処分できるのがメリットと感じました。一方、デメリットとしては、 1か月も先にならないと処分できないので、非常に時間がかかることから、時間がなかったり急いで処分したい場合には不向きだと感じました。

2.フリーマーケットやネットオークションで売却

 不要となった扇風機(故障などがなく、正常に作動して使えることが大前提です)を、フリーマーケット(フリマ)やネットオークションに出品するという処分方法です。この場合のメリットとデメリットについて解説します。

メリット フリマやネットオークションに出品する場合、自分で自由に扇風機の値段を設定できます。また、PCやスマホのアプリで製品の写真や説明をのせれば、簡単に出品できるので、気軽に取り組めます。
デメリット 出品した後、売れるまでに時間がかかったり、設定金額が高すぎた場合は値下げの必要があります。また、送料なども出品者が負担することが多く、マイナスになる可能性もあります。さらに、扇風機は小型のものでも嵩(かさ)張る製品なので、売れた後に梱包や発送にかかる作業に手間がかかります。

 実際の取引例(メルカリ)を、据え置き型とモバイル型それぞれ挙げておきます。

据え置き型 メーカー名:山善 型番:霧風YMFR-A25ミスト 落札価格:3,500円 2015年にケーズデンキで購入
モバイル型 メーカー名:Joyhouse 型番:ネックファンHP-F6 落札価格:1,700円 1か月ほど前にAmazonで購入

3.リサイクルショップで売却

 リサイクルショップで売却すれば、扇風機の状態や性能にもよりますが、思わぬ臨時収入を、フリマやネットオークションと異なり「即時に」得られる可能性もあります。

 一方、売却するには、扇風機をかなり綺麗な状態で、また問題なく稼動・使用できることを確認した上で搬入する必要があります。持ち込んだ際に状態が悪いと判断された場合は、売却できないどころか、引き取りすら出来ない場合もあるため、リスクを回避する意味でも、事前にショップに扇風機のスペック詳細・性能や状態を伝え、持ち込み可能か確認することが重要です。

実際に問い合わせてみました

 大手リサイクルショップに電話で確認しました。

 扇風機の場合、正確にはメーカー名・年式・型番によって買取条件が決まるとのことですが、年式では4~5年以上前のものだと値段はつかず、1台だけでは無料回収もできないとのことです。有料の場合は2,200円程度必要とのことでした。

 3年以内のものでも、メーカー名・年式・型番を確認した上で、買取可能かどうか判断するとのことです。日立や東芝など、国産の大手メーカー品のほうが海外メーカーのものより有利とのことですが、いずれにせよ個別の査定が必要とのことでした。

4.家電量販店に引き取りを依頼

 家電量販店では、新しく扇風機を買う場合に、これまで使用していた古い扇風機を引き取ってくれることが多いです。新しい扇風機が自宅に届いた時に古いものと交換する形で対応してくれるため、扇風機がなくて困ることはありません。

 また、買い替えでなくても、古い扇風機の回収だけを行っている店舗もあります。その際、基本的には引き取り費用がかかりますが、交渉次第では古い扇風機を無料で回収してくれることもあるので、個別に確認することが大切です。

 なお、モバイルバッテリー搭載の扇風機は、家電リサイクル法により、リサイクル料金の支払いが必要となります。

 また、引き取りをすべての家電量販店で行っているとは限りません。このため、事前に家電量販店に連絡し、処分したい扇風機が引き取りの対象となるか、引き取りのサービスを受けられる店舗かどうか確認しましょう。

5.不用品回収業者に依頼

 不要となった扇風機を不用品回収業者に依頼し、回収・処分してもらう方法もあります。不用品回収業者は、ほぼ間違いなく不要な扇風機を回収してくれますし、製品が傷んでいて状態が悪くても引き取ります。引き取りの際も自分で出かける必要はなく、自宅に取りにきてくれます。

 不用品回収業者は、扇風機を処分したい時に最短即日対応や、また夜間対応などにも対応しているケースもあり、急な引越しなど、早期に処分したい時や、日中に処分が行えない場合などに便利です。

2 扇風機処分の費用相場

2 扇風機処分の費用相場

自治体粗大ゴミ おおよそ300円
家電量販店(回収依頼)
※購入せず引取り依頼のみの場合
おおよそ3,000円
不用品回収業者 おおよそ6,000円

※公開された5の自治体、5社の不用品回収業者から平均を算出(独自調べ)


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3 不用品回収業者のメリット・デメリット

3 不用品回収業者のメリット・デメリット

メリット ・壊れた扇風機でも処分が可能
・処分の手間が少ない
・電話一本で手間なく依頼できる
・他のものとまとめて処分ができる
・最短即日対応が可能
・業者によっては買取対応がある
デメリット ・他の処分方法と比べてコストがかかる
・中には悪質な不用品回収業者もいる

4 不用品回収業者の選び方

4 不用品回収業者の選び方

 不用品回収業者の質を見極めるためには、複数の業者をピックアップして見積依頼を行い、比較検討することをおすすめします。

 見積依頼をする際には、実績や経験が豊富な業者や、実際の回収事例を公開している業者を選択し、絞り込むのが良いでしょう。また、口コミなどの評判も確認しておくと安心です。一方、町中をトラックで巡回し回収を行っている業者など、会社の実態がつかめない業者は避けておく方が無難です。

 見積りを取る際は、見積無料・見積後のキャンセルも無料であることを確認しておきましょう。見積が手元に揃ったら、相場感が掴めると思います。

 見積り内容の明細は、基本料金・回収・運搬料金・オプション料金など、きちんと納得できるような料金体系になっているかを確認しましょう。一括料金しか提示されていない場合、後から見積外のオプション料金を上乗せされるトラブルも有り得るため、不透明な点を感じたら必ず問い合わせることが肝心です。

 こうしたやりとりを通じて、スタッフの対応に好感が持てるかどうかも業者選びのポイントとなります。選定にあたってポイントとなる大きな3項目について、改めて下記に整理しておきます。

価格  業者による取扱い価格には、上述したとおり一定の相場があるので、料金相場よりも明らかに高い料金を求めてくる業者は、悪徳業者である可能性が高いです。信頼できる良心的な業者は明確な料金体系を示しますが、料金設定がはっきりしない業者は注意が必要です。
信頼性  不用品回収業者を見極めるポイントとして、当該業者のホームページなどで公開されている実績や施工事例など、公開実績が多ければ、信頼性が確認できます。こうした参照情報からサービスの内容や品質を確認できます。顧客に対する真摯な姿勢を見極めましょう。
賠償責任保険加入の有無  せっかく依頼したのに、搬出の際に不用品回収業者が家の床や壁に傷や汚れをつけてしまった場合、賠償責任保険加入済の業者なら、責任をもって傷や汚れをつけた部分の修理費用を負担してもらえます。一方、未加入の業者の場合、トラブルに発展したり泣き寝入りしたりする可能性があります。こうした観点から、賠償責任保険にしっかり加入していることがポイントです。

5 まとめ

5 まとめ

 不要となった扇風機の処分方法について、処分方法や費用相場、また不用品回収業者のメリット・デメリットや、選び方を中心に解説しました。この記事を参考としていただき、スムースに満足して処理できるよう祈っています。

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