不要になった冷凍庫の処分にお困りではないですか?

 コロナ禍での外出自粛により、買い物の頻度が増加するとともに、一般家庭における「セカンド冷凍庫」のニーズが急拡大しています。

 多くの家庭からのニーズが急拡大している冷凍庫。ご自宅にお持ちのご家庭も多い分、古くなったり壊れたりして、今まさに処分が必要となっている方もおられると思います。

 冷凍庫は家電製品に分類され、処分する際には家電リサイクル法に従って処分する必要があるので、よく理解しておく必要があります。家電リサイクル法は、一般家庭や事務所から排出された家電製品(冷凍庫も対象となります)から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。(参考:経済産業省

 この法律を無視して所定の手続きによらず処分すると、犯罪として罰せられる場合があるので注意が必要です。(参考:志木市

 使わなくなった冷凍庫の処分、どうやったらスムーズに捨てられるの?とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

 この記事では、不要になった冷凍庫の処分方法について詳しく解説し、処分に必要となる費用や、回収業者に依頼する際のポイントや、メリット・デメリットについて解説します。

 最後まで読んでいただければ、正しい方法とリーズナブルな料金・条件で、不要な冷凍庫を処分することができると思います。ぜひご活用ください。


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1 冷凍庫は自治体処分が難しい

冷凍庫は自治体処分が難しい

 冷凍庫はリサイクル家電に該当するため、「家電リサイクル法」に沿って処分する必要があります。例えば、杉並区では下記のように説明しています。

 「テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、保冷庫・冷温庫、洗濯機・衣類乾燥機は区では収集できません。これらは、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に基づき、製造業者などの責任により、リサイクルすることになっています。そのため、区では粗大ごみとして収集できません。なお、排出者はリサイクルに必要な費用を負担することになっています。」(参考:杉並区

 自治体の中には、自らは回収しませんが、公共の組合組織などと連携して冷凍庫を回収してくれる場合があります。自宅への回収を希望する場合、家電リサイクル受付センターを通じて自宅まで回収に来てもらう方法(リサイクル料金に加えて収集・運搬料金が必要)と、自分で事業者の指定引取場所に持ち込む方法(家電リサイクル券に必要事項を記入し、窓口やATMでリサイクル料金を払込み後、指定引取場所に自分で持ち込む)があります。(参考:世田谷区

 自治体によっては、家電リサイクル対象となる冷凍庫を回収してくれる場合があります。(参考:倉敷市

 また、小さくても大きくても、業務用の冷凍庫は「産業廃棄物」として処分する必要があります。「SCR-xx」と表示されている品番の製品は、家電リサイクルでは扱うことができません。業務用の扱いとなり、産業廃棄物として処分が必要なので、冷凍庫の裏側に貼ってあるラベルで確認する必要があります。

 なお、産業廃棄物の処理は自治体では対応できず、事業者が自ら、あるいは専門の産業廃棄物処理業者へ依頼して処分することとなります。

 また、業務量冷凍庫の場合、フロン排出抑制法によって正しくフロン回収管理をしないと、処分業者への引渡しや移動ができません。(参照:埼玉県

 冷凍庫はなかなかに処分が複雑そうに感じますよね。

1-1 【体験記】自治体で冷凍庫処分できないか聞いてみた!

 筆者の住む自治体の担当部署に電話で冷凍庫の処分について聞いてみました!

 具体的な回答としては、「家庭で使った冷凍庫は家電リサイクル法の対象となる製品なので、自治体では取り扱えません」と言われました。また、「不燃ごみ」や「粗大ごみ」としても扱えず、「必ず」家電リサイクル法に沿って廃棄処分する必要があるとも言われました。

 なお、単に廃棄処分するだけの場合は、専門の業者に依頼してくださいとのことでした。

 自分で業者を探すのは大変そうですし、どれくらい費用がかかるのかも不安…という思いもありますが、自治体が対応してくれない以上、自力でなんとか業者を見つけるほかないようです。冷凍庫は思った以上にやっかいな不用品のようです。

2 不要になった冷凍庫の処分方法

2 不要になった冷凍庫の処分方法

2-1 フリーマーケットやネットオークションで売却

メリット フリマやネットオークションに出品する場合、自分で自由に冷凍庫の値段を設定できます。また、PCやスマホのアプリで製品の写真や説明をのせれば、簡単に出品できるので、気軽に取り組めます。
デメリット 出品した後、売れるまでに時間がかかったり、設定金額が高すぎた場合は値下げの必要があります。また、送料なども出品者が負担することが多く、マイナスになる可能性もあります。さらに、売れた後に梱包や発送にかかる作業に手間がかかります。特に冷凍庫は容量も大きく、取り扱いを慎重にする必要があるので、こうした手間は大きなデメリットといえます。

2-2 リサイクルショップで売却

メリット リサイクルショップで売却すれば、冷凍庫の状態や性能にもよりますが、思わぬ臨時収入を、フリマやネットオークションと異なり「即時に」得られる可能性もあります。一般的に使用5年以内であれば買い取り可能で、3年以内のものならば高値で買い取ってくれることがあるようです。
デメリット 売却するには、冷凍庫をかなり綺麗な状態で、また問題なく稼動・使用できることを確認した上で搬入する必要があります。持ち込んだ際に状態が悪いと判断された場合は、売却できないどころか、引き取りすら出来ない場合もあるため、リスクを回避する意味でも、事前にショップに冷凍庫のスペック詳細・性能や状態を伝え、持ち込み可能か確認することが重要です。

大手リサイクルショップに電話で確認しました!

 正確にはメーカー名・年式・型番によって買取条件が決まるとのことですが、例えば日立や東芝など、国産の大手メーカー品であれば、海外メーカーのものより買取価格が高く、年式では3~5年前のものだと無料回収か有料かギリギリのラインとのことです。3年以内であればしっかり有料で買取可能のようです。サイズは一扉の小型で、家庭用の場合でした。

 買ってすぐに冷凍庫を手放すシチュエーションはなかなか稀ですので、4年を超えると買取が難しくなるのは厳しい印象です。例えば引っ越しで、転居先に備え付けがあるので買ったばかりの冷凍庫が不要になるといったケースでは、買取査定を試してみてもいいかもしれません。

 ただし、安さ重視で海外メーカーの冷凍庫を買っていた場合は高額買取や買取自体の可能性が低くなるため、まずは国内メーカーかどうかの確認が必須です。

2-3 家電量販店に引き取りを依頼

 家電量販店では、新しく冷凍庫を買う場合に、これまで使用していた古い冷凍庫を引き取ってくれることが多いです。新しい冷凍庫が自宅に届いた時に古いものと交換する形で対応してくれるため、冷凍庫がなくて困ることはありません。

 また、買い替えでなくても、古い冷凍庫の回収だけを行っている店舗もあります。その際、基本的には引き取り費用がかかりますが(家電リサイクル法により、リサイクル料金の支払いなどが必要となります)、交渉次第では古い冷凍庫を無料で回収してくれる可能性もあるので(店舗が再販の販路を持っている場合など)、個別に確認することが大切です。

2-4 回収業者に依頼

メリット 回収業者を利用する最大のメリットは、手間をかけずに、そして「すぐに」不要となった冷凍庫を処分できることにあります。業者に連絡を取れば、最短即日に回収が可能です。回収を希望する冷凍庫の大きさや重量、状態などを可能な限り詳しく、事前に説明しておけば、スムーズに対応してくれます。日をあらためて処分したい場合は、希望の日時を指定すれば、土日祝日や早朝、夜間でも対応している業者があるので、都合のよいタイミングで処分が可能です。さらに、不要な冷凍庫と一緒に、他に不要となっている日用品なども一緒に処分できます。一度の手間で多くの不用品をまとめて処分できるのは、回収業者に依頼する大きなメリットといえます。
デメリット 冷凍庫の処分を回収業者に依頼する際のデメリットとしては、やはり「良心的な業者かどうかをしっかり見極める」作業の手間が挙げられます。不用品回収トラブルで冷凍庫が不法投棄されないよう、十分注意する必要があります。違法業者は回収したゴミを不法投棄や不適切処理をする可能性が高く、違法行為に加担することになります(不法投棄や不適切処理は、環境汚染・フロンガスの発生・火災の派生などの問題にもつながります)。また、荷物を業者のトラックに積載したとたんに高額な料金を請求され、結局、正規の廃棄料金よりも高額な料金を負担することになる恐れがあります。

2-4-1 回収業者を選ぶ3つのポイント

 回収業者の選び方について重要となる3つのポイントを解説します。

価格

 業者による取扱い価格には一定の相場があるので、料金相場よりも明らかに高い料金を求めてくる業者は、悪徳業者である可能性が高いです。一方、値段が安すぎる業者も後々のトラブルなどが心配なので、危険です。信頼できる良心的な業者は明確な料金体系を示しますが、料金設定がはっきりしない業者は注意が必要です。

信頼性

 回収業者を見極めるポイントとして、その業者の取扱い実績が豊富にあるかどうかが大きな判断材料となります。また、各種サイトに投稿されている口コミや評判を確認することで、信頼性が確認できます。実績などから業者の品質を確認できます。顧客に対する真摯な姿勢を見極めましょう。

賠償責任保険加入の有無

 せっかく依頼したのに、回収業者が回収品引き取りの際に床や壁などに傷や汚れをつけてしまった場合、業者の責任で修理費用を負担することになります。こうした観点から、賠償責任保険にしっかり加入していることがポイントです。

2-4-2 悪質で危険な業者を見極めるポイント

1.「無料で回収する」と喧伝する
 全て無料で回収できる訳はなく、後々運搬料や出張料金など、別の名目で高額な請求をしてくるケースがあります。

2.近所をトラックで巡回している
 街を巡回する業者には正式な不用品回収業の免許を持っていないケースが多く、危険です。

3.会社の住所や連絡先が確認できない
 何か問題が発生した時に連絡すら取れないのでは話になりません。

4.突然訪問してくる
 アポなしで突然自宅にやってくる業者も、悪質な業者であるケースが多いので注意が必要です。


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3 冷凍庫の処分費用相場

3 冷凍庫の処分費用相場

リサイクルショップ・家電量販店 (*)170リットル以下の冷凍庫 約3,600~6,500円
   171リットル以上の冷凍庫 約4,600~7,500円
回収業者 家庭用:平均10,000円~15,000円
業務用:平均14,000円~30,000円

※公開された5社の家電量販店、回収業者から平均を算出(独自調べ)
※業務用はフロンガス抜き作業なども必要で、別途料金が発生する可能性があります。

まとめ

5 まとめ
 不要となった冷凍庫の処分方法について、処分方法や費用相場、また回収業者の選び方や、メリット・デメリットなどを中心に解説しました。

 冷凍庫は家電リサイクル法によって処分の方法が厳しく定められているので、法律に違反することないよう適切に捨てることが大切です。自分では難しいと感じたら、回収業者の手を借りるのも手段の一つです。

 この記事を参考としていただき、スムーズに満足して冷凍庫を処理できるよう祈っています。

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