「家具の買い取りをしてほしい」
引越しをするにあたって、このように思われる方は多いのではないでしょうか。
「次に引っ越す部屋が、今住んでいる部屋よりも狭くなる」
「引っ越し先は家具備え付きなので、気に入っている家具を手放さないといけない」
「ブランドものの高値で買った家具だから、捨てるのは惜しい」
忙しいお引っ越し時であるほど、大量の自分には不要な家具を前にして、悩まれているはずです。
「まだ使える家具だから、処分するのはなあ…」
「引っ越しにお金もかかっているし、買い取りしてもらって少しでも足しにしたいな」
壊れていない家具であれば、自分には用途がなくなっても、「どこかの誰かには、使いたいと思ってもらえるはず」「価値があるのではないか」と思いますよね。
「できれば高く買い取って欲しい」
「だけど、あんまり時間がないんだよね…」
この記事で紹介するコツを押さえていただければ、あなたの「少しでも高く手間なく家具を売りたい」という悩みが解決します!
これからご紹介する内容は、「引っ越しするので家具を買い取って欲しい」というお客様を相手にしてきたリサイクルショップ勤めの知人に取材した情報です。
先日友人から「引っ越すんだけど、家具がたくさんあって、売りたいんだよね」と相談を受けました。
ここでお伝えする通りに友人に話してあげたところ、すぐに実行してくれたようで、「すごく自分にメリットのある片付けができた」と喜んでくれましたよ。
今回は、引っ越しに伴い、家具をリサイクルショップに買い取りに出したいという人のために、『家具を少しでも高価買い取りしてもらう方法』を紹介します。
また、買い取り金額がつかなかった場合に備えて、『家具買い取りのリアル』や『引っ越し時に有益に効率よく家具を片付ける方法』をお伝えします。
「少しでも金額的負担を抑えたい」「とにかく早く急いで何とかしたい」という不安も3ステップで解決策をご案内します。
もう、家具の買い取りに悩むことはありません。
「引っ越しでバタバタしている」というあなたも、手間を最小限に抑えられる家具買い取りへのアクションができるようになります。
また、引越し特有の、「退去日までには買い取りか、もしくは処分か、どちらかでとにかく部屋を空にしないといけない!」という心配からも解放されます。
すぐにあなた自身の選択で、最も自分にとってメリットのある判断が下せるようになりますよ。
是非、最後までご覧くださいね。
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家具の買い取りは店側の「仕入れ」にあたる
家具の買い取りとは、『店側にとっての大切な仕入れ作業』にあたります。
リサイクルショップにとっては、『商品の入荷』になるので、できるだけ『高く』『早く』売れる家具を求めています。
もし、無作為に基準なく家具を買い取れば、そのお店は売れない商品の保管場所に、頭を悩ませることになってしまいます。
値段がつきやすいのは「状態のいい家具」や「人気の根強いブランド家具」
在庫過多というリスク回避による仕入れの精査から、値段がつきやすいのは、『状態のいい家具』や『人気の根強いブランド家具』となっています。
あなたの売りたい家具が、店側にとって『再販時のコストを最小限に抑えられる家具かどうか』が、買い取りを左右する大きなポイントになっているんです。
リサイクルショップが危惧するコストには次のようなものがあります。
- 家具の陳列前のメンテナンスにかかるコスト
- 売れずに保管しておく場所にかかるコスト
リサイクル販売としての需要が『店側』『消費者側』のどちらにもあることが、重要なんですね。
買取強化3社の特徴は「ブランド力」にある
特にリサイクルショップが『買取強化』として挙げている家具メーカー3社の特徴は『ブランド力』にあります。
ブランド力は、「中古になっていてもA社の製品なら手に入れたい」という、ブランド名だけで『信頼・品質・価値・評価』を誰もに認められる安定性があることを意味します。
海外製品であることや、知名度の高いブランド名があることを意味するのではありませんので、注意が必要です。
具体的に買取強化となっているブランドは次の3社です。
- カッシーナ
- アルフレックス
- B&B ITALIA
ノーブランドもチャンスはある
ノーブランドの家具でも買い取りのチャンスはあります。リサイクル販売時の『値段の破格さ』が、ノーブランド家具の中古としての1番の魅力です。
「転勤中の少しの間だけだから、安ければそれにこしたことはない」
「状態が良ければ中古でも気にしない」こういった需要層の人たちに、ノーブランド家具は求められています。
家具を高価買取してもらうために「事前」に行うべき2つの行動
事前に2つの行動をしっかり順守すれば、家具を高価買い取りしてもらう可能性を、あなた自身で作り出すことができます。
やみくもに行動に移るのではなく、『前もって家具を買い取りしてもらうための対策』をすることが非常に重要です。
具体的には次の2つの点を押さえましょう。
- 事前に査定時の心証を良くしておく
- 業者選びを慎重に行う
詳しく解説していきますね。
(1)査定時の心証をあげる準備をする
『査定時の心証をあげる準備』をして、自分の手で家具に値段がつくのを邪魔しないようにしましょう。
あなたの売りたい家具を、「この商品を仕入れたい」とリサイクルショップが思う価値基準に、あなた自身で近付けることが、カギになるのです。
具体的には、次の3点について事前に意識づけるようにしましょう。
- 必要な情報を調べて書き出しておく
- お手入れをして見た目をキレイにしておく
- 買い取りに出せるものを複数点用意する
必要な情報を調べて書き出しておく
『買い取り査定に必要な情報』を、事前に調べて書き出し、すぐに提示できる状態にしておきましょう。
家具の買い取りでは、『ブランド名』と『いつ購入したものか』という情報は必須となり、わからない場合は、査定スタッフさんの『推測』となってしまいます。
推測となれば、その分リサイクルショップ側への『手間』を増やしてしまうだけではなく、リスクヘッジのために『低く見積もられる』ことになります。
これでは、買い取ってもらう可能性の芽を、あなた自身が奪ってしまうことになりますね。
しっかりと事前に、売りたい家具の情報を洗い出しておきましょう。
家具買い取りは、受け身でいれば、絶対に良い結果を招きません!
お手入れをして見た目をキレイにしておく
『家具の状態をより良質に近づける』ために、お手入れをして、見た目を少しでもキレイにしておきましょう。
わざわざ「拭いて落とせる汚れかどうか」を、メンテナンスしながら査定することはありませんので、査定時のスタッフが目視で受ける情報が、商品の状態を判断する唯一の判断材料になります。
拭いて落ちる汚れであっても、あるのとないのとでは、家具の状態が良い悪いという『査定時の判断』を確実に変えますよ。
「拭けば落ちる汚れなら拭いてなくても同じでは?」と思うかもしれませんが、その陳列までの一手間が、リサイクルショップ側からすれば、無駄なコストになるんです。
簡単にでも拭いたり、ホコリを払ったり、少しでも事前に家具の状態を良いものにして、査定額を無駄に下げないようにしましょう。
もし、傷の補修や足のぐらつきを直せる技術があるなら、補修しておけば、より良い状態になりますね。
買い取りに出せるものを複数点用意する
『買い取りに出せるものを複数点用意する』ことで、店側のメリットに寄り添いましょう。
複数の家具を1度にまとめて査定に出すことで、買い取り品1つ当たりにかかるコストの削減や手間の簡素化が可能になり、店側にとって『効率』というメリットが生まれます。
「無駄な経費を使わずに商品を仕入れたい!」という店側の欲求を叶えられるため、査定結果もより良くなりますよ。
お引っ越しであれば、片付けたい家具もたくさん出てくるかと思いますので、チャンスです!
(2)業者選びを慎重に行う
『業者選びを慎重に』行い、中古家具の価値を高く評価してくれるリサイクルショップに査定依頼をしましょう。
店によっては「家具は買い取りの対象ではあるけれど、そこまで力を入れている品目ではない」という場合があるからです。
家具の買い取りと販売に力を入れている店は、家具の買い取り価格も、当然高い傾向にあります。
「どこに査定に出しても大体同じくらいでしょう?」と考えていたら、家具買い取りは失敗に終わりますよ!
具体的には、次の3点に着目して下さい。
- 家具買取に強い業者を選ぶ
- 最寄りの業者を選ぶ
- 相見積もりを取って比較する
家具買取に強い業者を選ぶ
業者選びでは、『家具の買い取りに強い業者』を選ぶことが、ポイントです。
リサイクル家具の販売に力を入れているお店や、リサイクル家具専門のお店では、買い取る家具の品目や数など、もともとの受付の枠が広いのです。
通常のリサイクルショップと家具買い取りに特化したショップとの違いは、家具の仕入れを見越した『大きな倉庫』や『広い販売経路』があるかどうかです。
家具の買い取りに強いリサイクルショップの中には、『陳列前の家具商品の修復を低コストで解決』している業者もありますよ。
もしそういった業者を見つけて査定依頼を出せたなら、状態の悪い家具であっても、修復できる範囲の多少の傷であれば、値段がつく場合があります。
最寄りの業者を選ぶ
『遠方料金の発生しない最寄りの業者』を選ぶことも、大切です。
出張査定では、店舗と家具のある自宅までの距離が遠ければ遠いほど、査定額から『運搬費・出張費・遠方料金』といった形で、減額されてしまうんです。
あまりに遠ければ、査定額と差し引きしても店側に利益が見込めない場合、査定自体を受けてくれないことすらあります。
遠すぎない、最寄りの業者を選んで、自分でマイナス要因を作らないように気をつけましょう。
出張査定と持ち込み査定どちらがお得?
出張査定と持ち込み査定はどちらがお得なのかは、何をメリットと捉えるかで異なります。持ち込み査定をすることで、『店側の余計なコストを省ける』メリットがある一方、『持ち込んでもすべてを買い取ってもらえるとは限らない』デメリットがあるからです。
少しでも査定額をあげたいのか、手間をかけたくないのか、自分にとって一番有益な結果が何なのか、考えることが大切です。
メリット デメリット 出張査定の場合 家具を運ぶ手間がない
出張料金が無料のお店もある出張料金がかかる分査定額から引かれる 持ち込み査定の場合 出張料金がかからない分査定額から引かれない トラックをレンタルしなければ、運べない場合がある
持ち込んでも、全ての家具を買い取ってもらえるという保証はないお店の営業方法によっては、出張査定をメインに受け付けているという業者もあります。
サービス体制もしっかり確認しておくことが必要ですね。
相見積もりを取って比較する
『相見積もりを取って比較』することは、欠かせません。
1社のみに査定を依頼すると、『高価買い取りを逃がす』ことに繋がりかねないからです。
同列グループの店舗であっても、店ごとに『在庫状況』は異なり、在庫状況によって『店側の需要の高さ』も変わってくるんです。
見積もりは、厳選した業者で、『最大3社』取ることが、最も精神的な負担なく、比較検討する上でベストな情報を得ることができますよ。
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「低い」買い取り価格がついたら「その先」を見よう
『低い』買い取り価格がついたら、「納得できない」とイライラするかもしれませんが、冷静になって『その先』を見てみるようにしましょう。
高価買い取りをしてもらえなくても、『最終的に自分に大きなメリットがもたらされる』結果になっていることがあるからです。
「何万円も出して買った家具なのに」「まだ全然使えるのに」と思うかもしれません。
しかし、本来の目的を見失ってしまうと、「引っ越しで家具を片付けたい」というあなたの一番最初の希望が、全くかなわない結果にもなりかねません。
- 無料回収はマイナスではない
- 差し引きでの少額の支払いは有益
詳しく解説しますね。
無料回収はマイナスではない
目の前の「値段がつかなかった」という数字に囚われ落胆してしまうと、『無料回収はマイナスではない』という正しい判断ができなくなります。
無料回収の先にあるのは、『本来ならば処分料金を払わないと捨てられない家具が、タダで手放せられる』という大きなメリットです。
家具は粗大ごみに分類されますので、処分料金は数千円と高くつきます。
家具の処分料金の相場は、回収業者や自治体では次のようになっています。
処分品 | 回収業者による処分料金 | 自治体による処分料金 |
ベッド(枠のみ) | 3,500~5,500円 | 1,000~1,800円 |
タンス | 3,000円~ | 300~2,500円 |
食器棚 | 3,500円~ | 300~2,500円 |
ソファ | 3,200~7,500円 | 500~1,800円 |
テーブル | 2,000円~ | 300~1,000円 |
『引越しでの家具片付けに伴う自己負担額が0円』だとわかると、メリットが明確になりますよね。
差し引きによる少額の支払いは有益である
買い取り価格と処分費の差し引きで、『少額の支払い』が発生した場合、「支払わないといけないなんて!」という部分にばかり気をやってしまうと、後で後悔します。
その先にある『家具の片付けにかかる費用の総額』で損をする結果に終わるからです。
差し引きで少額の支払いを求められるケースでは、『運搬費や人件費も含めて買取価格から処分費を差し引いた支払い』を求められています。
これを、「査定額を手にしたい」という考えに固執して、処分だけ別で行えば、1度で済んでいた運搬費や人件費が『新たに』必要になるんです。
次の例をみると、わかっていただけるのではないでしょうか。
A社に頼むと | 買い取り費 – 処分費 = 500円支払い |
A社で買い取りしてB社で処分 | A社買い取り費1000円 – B社処分費3000円 = -2000円支払い |
家具買取のリアル!賢い行動を取ろう
家具買い取りのリアルを事前に知って、賢い行動を取りましょう。
相場や現実を知っていれば、引越しの忙しい時期に、『無駄な時間』を費やさずに済みます。
査定価格に満足できず、あちこちのリサイクルショップを回って時間をかけても、必ずしもあなたが求める良い結果にたどり着けるとは限りません。
具体的には、リサイクルショップの家具買い取りの前提知識として、以下について正しく理解しておきましょう。
- イケアやニトリの中古家具の需要
- 中古家具の買い取り価格相場
- 「買い取れない家具」の線引き
- 「買い取り対象から除外される」家具
- 客とのやりとりは利益になることだけを目的にしている
イケアやニトリの中古家具の需要
イケアやニトリの中古家具の買い取りの需要は『低い』です。
新品価格でも手が届きやすいので、中古家具になると、魅力がガクンと減退してしまうのです。
もちろん「リサイクル品でも購入したい」という需要はゼロではありません。
しかし、リサイクルショップ側からすれば、仕入れても利幅が低く、在庫を抱えるリスクも大きいので、積極的には買い取ってくれません。
中古家具の買い取り価格相場
中古家具の買い取り価格『相場』を知っておくことは、とても有益です。
相場がわかっていれば、「もしかしたら高く売れるかもしれない」という根拠のない過大な期待に振り回されて、家具の片付けに無駄な手間をかけることがなくなります。
中古ソファは「ブランド力」が頼り
中古ソファは、『ブランド力』が頼りです。
「新品価格は高値だけど、中古品なら手が届くから欲しい」という人気の根強いブランドソファ以外は、値段がほぼつきません。
高価買い取り価格が付く例としては、イタリアの家具ブランド『カッシーナ』が有名です。
新品購入時に1,530,000円するCassinaカッシーナのソファベンチに、150,000円の買い取り価格がついた例があります。
テーブルは「状態」が命
中古テーブルは、『状態の良さ』が命となります。
使う上で支障がなく、目に見えてわかるほどの使用感がないなら、ノーブランドでも買い取りの可能性があります。
テーブルという特性上、椅子やベッドのように、使用時の心地よさや肌ざわりが、『求められない』ことが大きな要因といえます。
例えば無印良品の家具は、中古でも人気が高い家具です。
高価買い取り価格が付いた例では、新品購入時に55,000円する無印の無垢材テーブルに、12,000円の値段が付いたケースがあります。
タンスは「有名メーカーの新しい物」に限る
中古タンスは、『有名メーカーの新しい物』に買い取りの対象が限られています。
引き出しの開け閉めがしづらくなるなど、タンスは、もともとの耐久年数の設定が低く、使用に支障が出やすいため、ノーブランドや使用年数の経つものは、仕入れるには信頼性にかけるのです。
販売後に、「すぐ壊れたんだけど!」というクレームを避ける上では、非常に『新しさ』は重視されてしかるべきポイントなんですね。
積極的に買い取りとなるタンスの有名メーカーには、『カリモク』があります。
高価買い取り価格が付いた例では、新品購入時に140,000円したカリモクの4段タンスに、26,000円の買い取り査定が付いています。
「買い取れない家具」の状態の線引き
そもそも『買い取れない家具の状態の線引き』があるという認識を持つことが大切です。
リサイクルショップは慈善事業ではありませんので、家具買い取りには明確な『買い取りの基準』があるんです。
基準をクリアしない家具は、残念ながら、店側からすれば、価値を見出せないただのゴミになってしまいます。
家電は、例え壊れても、部品の一部に価値が見出され、ジャンク品としての市場がありますが、家具には「壊れていてもその一部だけを使いたい」という需要は一切存在しません。
買い取りの線引きとして、次の2点について当てはまる状態の家具は買い取れません。
- 購入から7~10年以上経っている家具
- 傷、汚れ、臭いがある家具
- 壊れている家具
「買い取り対象から除外される」家具
『買い取り対象から除外される』家具が存在することも、知っておくことが大切です。
引越しで時間がない中、買い取りの対象として受け付けてくれるリサイクルショップ先を『探す時間』がどこまで取れるかは、事前に計算に入れておくべきです。
買取り対象外となる、最大の要因に『サイズ』があります。
具体的には、『幅150cm以上の大型家具』は次の4つの理由から、買い取り対象となりません。
- 運搬にコストがかかり過ぎて採算が合わない
- 陳列に場所を取り過ぎる
- 売れるまでに時間がかかり過ぎる
- 売れるまでのメンテナンスにコストがかかり過ぎる
買い取ってもらえないのには、査定する店員さんの気分等ではなく、『店側の利益が見込めないから』という根本的な店舗運営上の理由があるんですね。
客とのやりとりは利益になることだけを目的にしている
リサイクルショップの家具買い取りでは、客とのやりとりは『利益になることだけを目的にしている』スタンスの店がほとんどです。
買い取りラインを下回っている家具は、店にとって商品にもならず、有料処分でも手間が増えるばかりで利益にならないため、引き取りすらしてくれません。
厳選した見積もり先の全てに、口を揃えたように「買い取りできません」と断られたのなら、リサイクルショップ相手の買い取りは絶望的と考えてください。
後は、オークションに自分で出品するという手段が残りますが、売れるかどうかもわからないため、引越しでは手段の一つとして含むことをオススメはできません。
急遽一から始める家具処分は非常に大変
「きっとすべて買い取りでなんとかなる」と根拠なく決め込んで、「買取ってもらえる家具がなかった」と査定結果が出た時、急遽一から家具処分を始めることになると、非常に大変です。
家具の処分のために新たに業者を探す『タイムロス』になってしまうからです。
買い取りを当てにして計画立てると、「退去日に処分が間に合わない!」という事態にもなりかねず、家具の片付けができないばかりに引っ越しに失敗しては、元も子もありません。
事前に家具買い取りの『リアル』がわかったあなたは、もうお気付きですよね。
効率よく、有益に家具を片付けていくには、『あなたの家具の価値をあなたで理解してから』実行に移すことが大切なんです。
引越し時に最も効率よく不要な家具を売って片付ける7ステップ
引越し時に最も効率よく不要な家具を売って片付けるために、『7つのステップ』を踏みましょう。
7つのステップを順番通りに押さえることで、損をすることなく、「家具を買い取って欲しい」という気持ちと、「引っ越しまでに家具を片付けたい」という不安の両方を同時にすっきり解消できます!
- 買い取り基準をクリアした家具を洗い出す
- 早い段階で高価買い取りの可能性のある家具だけ査定に出す
- 買い取りと処分を同時に行う不用品回収業者を探す
- 不用品回収業者3社に「2パターン」の見積もりを取る
- 査定と見積もり結果を比較する
- 査定先に売るのか売らないのか決定する
- 自分の状況に合わせて「最安」か「最短」かで処分方法を決める
詳しく解説しますね。
(1)買い取り基準をクリアした家具を洗い出す
まずは、片付けたい家具の中から、『買い取り基準をクリアした家具』だけを洗い出しましょう。
引越しで大量に片付ける家具があるからこそ、見極めて『買い取りの可能性がある家具だけ』を査定に出す準備をすることが、効率化につながります。
早い段階で、『確実に買い取れない家具』がわかっていれば、自分に確実にかかってくる『負担』もはっきりします。
負担には、『金額軸』のものと『時間軸』のものとがありますが、どちらも引越し時の忙しさの中で消化しなければなりません。
買い取りに出す4つの基準
買い取りに出す家具を洗い出す際には、次の『4つの基準』を確実にクリアしたものに絞りましょう。
家具買い取りに強い業者でもリサイクルショップでも『共通』する買い取りの基準になるので、クリアすれば無駄足を最小限に抑えられます。
具体的には次の4つです。
- シミや傷が全くない
- 購入してから5年未満
- 量販店のものではなく、有名なブランドの家具である
- 最大部分で150cm未満の大型家具に当たらないものである
(2)早い段階で買い取りの可能性のある家具だけ査定に出す
『早い段階』で、ステップ1で洗い出した買い取りの可能性のある家具だけを、家具買い取りに強い業者に査定に出しましょう。
リサイクルショップの査定には、事前予約が必要なケースもあり、査定結果が出るまでに、1日~最大で約2週間かかるので、引越しの1ヵ月前に結果が出るよう計画的に動きましょう。
査定は、2~3社程度に留め、もしも「買い取れそうな家具がないかもしれない」という時は無理にステップ2を踏まないで、ステップ3へ進むことが大切です。
査定結果が出たら、1番高く買い取ってくれる業者を金額と一緒に控えましょう。
(3)買い取りと処分を同時に行う不用品回収業者を探す
ステップ2の査定結果が出るのを待たずに、『買い取りと処分を同時に行う不用品回収業者』を探しましょう。
買い取りも処分も行ってくれる業者を探すことで、ステップ2の査定の相見積もりが取れると同時に、値段がつかなかった場合の保険を掛けることもできます。
不用品回収業者を探すは、次の5つのポイントに注意して、優良業者を見つけましょう。
- 買い取りと処分を同時に行ってくれる
- 無料見積もりがある
- 追加料金0円の確約がある
- 賠償責任保険に加入している
- 廃棄物収集運搬許可を持っている
(4)不用品回収業者3社に2パターンの見積もりを取る
ステップ3で厳選して見つけ出した、不用品回収業者3社に『引っ越し1ヵ月前』に『2パターン』の処分の無料見積もりを取りましょう。
『査定中の家具を含む買い取り額と差し引きした処分費』と『査定中の家具を含まない処分費のみ』とで見積もりを取ることで、ステップ2で行った査定の結果を加味した検討ができます。
具体的には次の手順で見積もりを取りましょう。
- 3社に「査定中の家具を含む場合・含まない場合」で見積もりを出してもらう
- 3社の中で、最も自己負担が少なく家具を片付けられる業者はどれなのかピックアップする
(5)査定と見積もり結果を比較する
査定と見積もり結果が出揃ったら、その内容をしっかりと比較しましょう。
買い取りの価格だけに固執せず、自己負担額にも着目し、処分まで見据えた判断をすることが大切です。
具体的には、次の2つの手順を踏んでください。
- 『査定額』から『査定中の家具を含まない処分費』を引き算し、自己負担額を割り出す
- 手順1で出した自己負担額と、『査定中の家具を含む買い取り額と差し引きした処分費』を比較
(6)査定先に売るのか売らないのか決定する
ステップ5の比較結果から、査定先に売るのか売らないのかを決定しましょう。
最終的にお得になる選択をすることが何よりも重要ですので、『大きな利益が得られるのか』『かかる手間が無駄ではないか』を冷静に判断してください。
次の4つの選択肢に分かれるはずですが、選択肢1となれば万々歳、選択肢2~4のどれかであれば、処分について検討するため、ステップ7へ進みましょう。
- 引越しで片付けたい家具のすべてに値段がついたので、すべて買い取りに出して終了
- 引越しで片付けたい家具の一部に値段がつき、査定額がかなり高額で満足したので、『買い取りと処分を別で』行う
- 引越しで片付けたい家具の一部についた査定額は少額なので、手間を避けるため査定先には出さず『全て』で片付ける
- 引越しで片付けたい家具の一切に買い取り価格はつかなかったので、『全て』片付ける
(7)自分の状況に合わせて「最安」か「最短」かで処分方法を決める
自分の状況に合わせて、『最安』か『最短』かで、処分方法を決めましょう。
最も自己負担額を安く抑えられるのは『行政処分』で、最も早く簡単に片付けられるのは『不用品回収業者』です。
行政での処分代金と不用品回収業者を利用する料金は大きく異なりますので、『お金』を取るのか、『時間』を取るのか、適切な判断が求められますよ。
行政処分と不用品回収業者の利用の流れについて、詳しく解説します。
どちらが自分にとって最もメリットがあるか、確認してみてくださいね。
行政処分の「持ち込み」と「戸別収集」の2つの手順
行政処分での『持ち込み』と『戸別収集』における2つの手順を、横浜市を例に、ご説明します。
『行政処分』が安く済むのは、処分料金の一部に、住民の税金の一部が当てられていて、一部が自治体から支払われるためです。
手間と時間はかかりますが、「お引っ越しまでに、十分片付けや手続きの時間が取れそうで、処分場へ移動させるトラックもある」なら、行政処分が「安く済ませたい」に一番叶います。
【持ち込みの場合】
持ち込みによる行政処分は、全部で3つの手順を踏む必要があります。
自治体ごとに、申し込み方法や支払いのタイミングが異なりますので、事前に確認しておきましょう。
- 『粗大ごみ受付センター』に電話で予約をします。
- 申し込み時に伝えられた手数料金を、市内の指定された金融機関、郵便局、コンビニで納め、領収書・収集シールを受け取ります。
- 電話予約で決められた指定日に、処理場へ粗大ゴミを、申し込み者本人が持ち込みます。
【戸別収集の場合】
戸別収集では、全部でつの手順を踏むことで、家の前まで回収に来てもらうことができます。
回収してもらえる粗大ゴミのサイズは、金属では30cm以上、プラスチック、木製品は50cm以上のものが対象で、最大サイズも明確に決まりがあります。
- 回収の申し込みをします。申し込み時に収集日・手数料・出す場所などを伝えられます。
- 手数料金分の横浜市粗大ゴミ収集シールを、市内の指定された郵便局、コンビニ等で支払い、シールを受け取ります。
- 横浜市粗大ゴミ収集シールに、名前を記入して粗大ゴミの既定の位置に貼ります。
- 粗大ゴミの収集日の朝8時までに、申し込み時に伝えられた場所に出しておきます。
行政処分の注意点
行政処分には注意点がいくつかあり、知っておかなければ、計画通りに処分が進まないことがあります。
自治体のルールに、私たちが寄り添って行う必要があるため、個人の融通は通りません。
事前に『対応して貰えるもの』かどうか、『引っ越しまでに間に合って処分できるか』を確認しておきましょう。
特に次の点に注意が必要です。
- 予約収集日でないと収集してもらえない。
- 予約できる収集日が、早くても1~2週間先になる場合が多い。
- 予約した粗大ゴミ以外は、収集してもらえない。
- 粗大ゴミは、自分で運び出さなければならない。
- 事業系の粗大ゴミは、収集してもらえない。
- 指定以上の大きさの粗大ゴミは、収集してもらえない場合がある。
行政処分の手続きをとる際は、1ヵ月~半月程の余裕を持つことが、失敗しないためには必要ですね。
不用品回収業者の回収までの流れ
不用品回収業者の回収までの流れをご説明します。
『希望日時』で『運び出し作業からすべておまかせ』できますので、人件費や作業代など、お金はかかりますが、家具を早く楽に捨てることが可能です。
「仕事が忙しい」「急いでいる」「荷造りで時間が取れない」「重いものを持てない」「家具を捨てに行く車がない」「とにかく手間をかけたくない」ならオススメです。
不用品回収業者に家具の処分を依頼した場合の回収までの流れは、通常次の通りです。
- 無料見積もりを依頼する。
- 現地見積もりのあと、見積書を出してもらう。
- 金額に納得すれば、依頼の予約をする。
- 希望日時で予約ができるか確認してもらう。
- 約束の回収日に来てもらい、運び出して回収してもらう。
- 当日現地現金で回収代金を支払う。
不用品回収業者利用のメリット・デメリット
不用品回収業者利用のメリット・デメリットについてご紹介します。
両面を知っておくことで、「ああすればよかった」という後悔を防ぎ、「お願いして良かった」と後で達成感や安堵感を得る選択ができますよ。
【メリット】
- 希望する日程で回収してもらえる。
- 家の中から運び出してくれる。
- サイズに関係なく対応してもらえる。
- 分別なしで応じてくれる。
- 必要に応じて解体作業もお願いできる。
- 階段からの運び出しもお願いできる。
【デメリット】
- 行政処分よりも料金がかなり高くなる。
「とにかく安くしたい」という気持ちが先行しているなら、不用品回収業者を選ぶことにメリットはありませんね。
「手間なく簡単に処分したい」「引っ越しごみを全部まとめてお願いしたい」という人には、非常に有益な選択になります。
まとめ
今回は、「引っ越しで不要になる家具を買い取りしてもらいたい」という人のために、最善の片付け方法を紹介してきました。
家具を少しでも高価買い取りしてもらうためには、『事前に心証を良くする準備』をし、『業者選びを慎重に行う』のがポイントです。
拭けば落ちる汚れでも、付いたまま査定してもらえば、シミと見なされ、査定が悪くなってしまいます。
業者選びでは、無作為に査定依頼をかけてしまうと、自宅から距離があり過ぎる場合、遠方料金がかかってしまいます。
大阪市内から札幌のリサイクルショップに食器棚を郵送買い取りしてもらうとなると、かなりの運搬料金が査定額から減額されてしまいますね。
自分でマイナス要因を作り出さないのが、高価買い取りのコツでした。
しっかりと知識を持って、家具買い取りの結果が『プラスなのかマイナスなのか』を見極めることも重要です。
中古家具の買い取りのリアルは、家電とは違い、シビアな世界だということが、わかっていただけたかと思います。
お引っ越しで忙しい中、最も自分にメリットのある家具買い取りと、家具処分を行うには、あなたが『家具の価値を客観的に見極める』ことが最優先です。
その上で、自分にとって一番の『願い』が、「とにかく安くしたい」なのか、「手間なく早く片付けたい」なのかを明確にしてみましょう。
行政処分と不用品回収業者、どちらがあなたにとっての『お得』なのか、適切に判断することで、後悔のない家具の買い取り・処分が実現できますよ。
引っ越し前の忙しい時だからこそ、ストレスが溜まります。
この記事が、あなたの負担を減らし、あなたの正しい判断のお手伝いになれば、幸いです。
即日お片付けサービス
業者を選ぶなら「業者紹介サービス」が一番安心です。すぐに片付けをしてほしい!でもどこに相談してもすぐに対応してくれない…。初めての業者選びだからどこに相談すれば失敗しないか?ネットで検索したら業者にボッタクられたという記事を見た…。など、不用品回収業者選びについてお悩みではありませんか?
結論から書きますが、片付け・不用品回収業者を選ぶなら「業者紹介サービス」を選ぶことをオススメします。業者紹介サービスでも「片付け110番」が一番。