『重曹を使って掃除をするという方法』が広まって、ナチュラルクリーニングが流行るきっかけになりました。
環境に優しく、人にも優しい重曹で、油汚れ落としや排水管の掃除など、安心して掃除に使えることで、日頃から愛用している人も多いと思います。
しかし、重曹のことを、まだよく知らない人の中には、「重曹って本当に安全なの?」と思っている人も、いるかもしれません。
掃除用重曹のパッケージを見ると、「食品ではありませんので、食べないでください。」と書かれていますよね。
その注意書きを見て、「重曹は口に入ると危険なの?」 「口に入って危険ならば、触っても大丈夫なの?」 などという疑問を持ったことはありませんか?
または、重曹は安全だと思って、安心して使っていたのに、重曹とクエン酸を一緒に使って掃除をしたら、金属部分が錆びてしまって、「重曹は金属を錆びさせるほどの危険なものなの?」と、驚いた経験がある人もいるかもしれません。
重曹を使って掃除を始めてみたのはいいけれど、使い方がよく分からなくて、使い方のコツを知りたいと思っている人は多いと思います。
私も、重曹を使う掃除が流行り始めた頃、「自分も挑戦してみよう!」と思い、重曹を買い、さっそく使ってみました。
しかし、重曹の使い方として私が知っていたことは、排水溝のつまりを取ることくらいでした。
他に使い方が思い浮かばず、結局、買った重曹をお菓子作りに使っていました。
ある日、鍋を焦がしてしまい、コゲを取る方法を調べていたら、『鍋に水と重曹を入れて沸騰させ、しばらく沸騰させた後、放置するだけでコゲが浮いてくる。』という、焦げ落としの方法を見つけ、試してみたことがあります。
金属タワシでこすっても、なかなか落ちにくかったコゲが、水と重曹入れて火にかけただけで、簡単にプカリと浮いてきた時は、本当に感動しました。
また、最近では、タケノコのアク取りに使ってみました。
毎年春になると、たけのこを茹でるのですが、米ぬかと一緒にタケノコを茹でても、米ぬかの量が少ないためか、アクが残ってしまうという失敗を、繰り返してきました。
今年はタケノコを茹でる時に、家に米ぬかがなかったので、『タケノコのアク抜きに重曹を使える』という話を思い出し、試しに重曹を入れて、タケノコを茹でてみました。
すると、今までになくしっかりとアクが抜けて、「重曹ってなんて便利なんだろう!」 と、今更ながら驚きました。
重曹の使い道は幅広く、料理や掃除などに使うことができます。
しかし、正しい使い方を知らないと、汚れがうまく落ちなかったり、物を傷つけたりしてしまうなどのトラブルがあります。
そこで今回は、「重曹を使って掃除を始めたい」と思っている人が、重曹の力を十分に引き出せるようになれるために、『失敗しない重曹の活用術』について、さらに、『掃除以外にも使える重曹の使い方』についてご紹介します。
正しい重曹の活用法を理解しておけば、どういう時に使っていいのか?どういう時に使うと危険なのか、深く理解できるようになるので、重曹が持っている本来のパワーを充分に活用出来るようになります。
ぜひ最後までお読みください。
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重曹ってそもそも何?
重曹とは、何で、どんなことに使われているのかを知ることで、重曹に対するイメージが、安全なものであるというイメージに変わってくると思います。
また、重曹の特徴を知っておくだけでも、使い道の幅がグンと広がります。
重曹ができるまで
重曹とは、『炭酸水素ナトリウム』のことで、他にも『重炭酸ナトリウム』、『重炭酸ソーダ』という名前があります。
一般的には、重炭酸ソーダを略して、『重曹』と呼ばれています。
合成されて作られる重曹は、塩化ナトリウム溶液(食塩水)を電気分解して作られた、水酸化ナトリウムに、二酸化炭素を反応させて作られます。
水酸化ナトリウムは、ガラスを製造する時に出た副産物です。
天然の重曹は、重炭酸ソーダ石という鉱物を、精製して作られています。
合成された重曹と天然の重曹の、成分や効果の違いはありませんが、天然の重曹の方が粒子は細いです。
実は、重曹は、体内のphバランスを維持するために、人の体内でも作られています。
重曹の3つのグレード
販売されている重曹は、『医薬品用』『食用』『農・工業用』の、純度の違いや品質により、3つのグレードがあります。
医薬品用
医薬品用の重曹が最も高純度で、きめ細やかで、ダマになりません。
医薬品用の重曹は、薬局で販売されています。
次に純度が高い食用の重曹は、少し粒子が大きくなり、長期間保存している間にダマになります。
食用
食用の重曹はスーパーで販売されていて、パッケージには食品添加物と表示されています。
農・工業用
農・工業用の重曹は、食用の重曹よりも純度低く、不純物が混ざっていることもあるため、食用として使うことはできませんが、掃除には使うことができます。
農・工業用の重曹は、ホームセンターで販売されています。
医薬品用と食品用の重曹は、農・工業用の重曹よりも高純度で、人が摂取しても安全であるという、品質の保証がされています。
重曹の特徴
重曹は、掃除から食用まで使い道が多いです。
ただ、ごく弱いアルカリ性であることや、水に溶けにくいなどという特徴あるので、重曹の力を十分に引き出して活用するには、ちょっとした知識とコツが必要です。
水に溶けにくい
重曹は、水に溶けにくく、柔らかい粒子です。
この性質により、重曹には傷をつけにくい研磨作用があります。
水に溶かしたい場合は、重曹にぬるま湯を加えれば、簡単に水溶液を作れますが、冷たい水で水溶液として作りにくいということです。
弱アルカリ性である
弱アルカリ性である重曹は、酸を中和する中和剤として働きます。
酸性の汚れを中和することで、汚れを落としやすくする働きを利用して、掃除に使われます。
重曹は、水に溶かすと、『pH8.2のアルカリ性』になります。
Ph8.2というのは、ごく弱いアルカリ性で、汚れをゆるやかに落としてくれます。
しかし、重曹水に熱を加えることによって、重曹が分解され、pHが10〜12くらいの強アルカリ性の水溶液に変化します。
アルカリ性を強くすることによって、洗浄力をアップすることもできます。
ただし、ph10~12というのは、漂白剤と同じくらいのph濃度になりますので、直接触ると肌荒れをおこしますので、ゴム手袋を着用して使用してください。
もちろん、Ph8.2のままの重曹水で掃除をしても、汚れは落とせますし、アルカリ性が強くない方が安全で、オススメです。
他にも、重曹の洗浄力を高める方法として、『重曹をクエン酸と反応させて、パワーアップさせて掃除をする』方法や、『弱アルカリ洗剤に加えて、洗剤の洗浄力を上げる』という方法は、高い洗浄力を引き出す方法でもあります。
ただし、クエン酸と一緒に使用した場合は、クエン酸の酸で金属部分が腐食する恐れがあるので、拭き取りをして、掃除を仕上げてください。
消臭作用がある
重曹には、酸性の臭いを吸収して中和し、臭いを消すことができる特徴があります。
消臭作用の他にも、吸湿作用も持っています。
発泡作用がある
重曹は、加熱すると、炭酸ナトリウム・二酸化炭素・水に分解されます。
この時、分解反応が激しく進み、発泡する特徴があります。
中和作用がある
重曹には、水を柔らかくする作用があります。
水に溶かすと、超軟水を作ることができます。
重曹は安全なのか?
炭酸水素ナトリウム(重曹)は、体の中にも存在する物質です。
人の体内でも作られて、身体の中のphバランスを整えています。
口の中にも存在し、口の中で作られる酸を中和して、歯を守っています。
また、ベーキングパウダー、胃腸薬、入浴剤など、身近な製品にも多く使われている、安全な物質です。
また、顔に重曹パックや、シャンプーとしても使われます。
しかし、利用する際に、注意すべき点もあります。
どんなものでも、用量を守らなければ、安全なものでも害になってしまいます。
取り扱い方法に気をつければ、安全なものなので、安心してご使用ください。
安全のため、子供の手の届かない場所に保管しておきましょう。
素手で触っても大丈夫?
重曹は水で溶かすとシュワシュワしているため、一見危険なように思えますが、長時間でなければ、重曹は触っても大丈夫です。
しかし長時間、高濃度の重曹に触れていると、皮膚のタンパク質が分解され、肌荒れ起こしてしまいます。
長時間重曹に触れる場合は、ゴム手袋をつけて作業しましょう。
しかし、重曹は入浴剤や、顔のパックなどにも使われることも多く、うまく利用することで、美容としても利用されています。
入浴剤としてなど、濃度が薄い重曹水は、肌荒れの心配はありません。
濃度が濃い重曹ペーストを、直に触っても、短時間であれば、肌荒れはそれほど心配ありません。
口に入っても大丈夫?
重曹は、食品添加物や医薬品として利用されるなど、食べられるほど安全な物質です。
しかし、いくら口に入れても安全といっても、摂取して良い量の限度があります。
1日に摂取できる重曹の量は、5g以下とされています。
重曹は食塩水と二酸化炭素から作られているため、体に取り込まれて代謝されることで塩分に戻るため、5g 以上の重曹を摂取した場合、塩分の摂取過多となってしまいます。
胃腸薬代わりに重曹をそのまま飲む人もいますが、飲み過ぎないように、摂取量に気をつけましょう。
口に入ってもよい重曹の選び方
胃腸薬や料理として、口に入れてもよい重曹は、医薬品または、食用の重曹のみです。
重曹を掃除だけでなく、料理にも使いたい場合は、食用グレードの重曹を使いましょう。
ベーキングパウダーと重曹の違い
ベーキングパウダーと重曹を、同じものであると思っている人が意外と多いです。
ベーキングパウダーは、重曹が基剤になっていますが、酒石酸、クエン酸、リン酸カルシウム、コーンスターチなど、他の成分が混ぜられているため、純粋な重曹とは違うものです。
掃除に使う場合は、ベーキングパウダーではなく重曹を使用してください。
目に入っても大丈夫?
重曹が目に入ると、粒子が角膜を傷つけてしまいます。
アルカリ水溶液が目に入った場合も、濃度が濃い場合は、角膜のタンパク質を溶かしてしまいます。
重曹の粉末も、水溶液も、目に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。
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重曹はどんな働きをするの?
弱アルカリ性である重曹は、酸性の汚れなどを、中和させる働きがあります。
掃除に使う場合、油汚れやたんぱく質の汚れなど、酸性の汚れを中和させで落とすことができます。
料理に使う場合、酸性のアクを中和させる働きを利用して、アク抜きに使われます。
また、重曹を熱湯を加えたり加熱すると、激しく発泡する働きがあります。
掃除に使う場合、発泡する力で汚れを浮かして、剥がすことができます。
料理に使う場合、発泡する力は、クッキーやパンケーキなどの生地を膨らます働きをします。
重曹で掃除をする方法
重曹を使って掃除をする方法は、『粉のまま使う方法』と、『重曹スプレーにして使う方法』、『重曹ペーストにして使う方法』があります。
重曹を、他のものと組み合わせて使う方法もあります。
酢やクエン酸スプレーをプラスすることで、重曹の発泡作用で汚れを浮かして汚れを取る方法があります。
また、粉せっかんなどの弱アルカリ性の洗剤に重曹をプラスし、50度以上のお湯を加えると、強力な洗浄力を引き出します。
色移りした洗濯物のシミなどを、粉せっけん+重曹+お湯の浸け置き洗いで、キレイに落とすことができます。
粉のまま重曹を使う掃除方法
重曹を粉のままで使うには、ふりかけタイプの容器や瓶などに入れて、振りかける時に、使いやすいようにしておくと便利です。
排水溝の掃除
排水溝の軽いつまりを取りたい時や、つまりを予防したい場合に、重曹を使います。
排水溝に重曹を振り入れ、熱湯または温めた酢を重曹にかけると、重曹が激しく発泡して、排水溝のつまりを取る働きをします。
しばらく放置した後、熱湯を流します。
ベトベトした油汚れに
換気扇、コンロ周り、トースターの汚れなど、ベトベトしている油汚れに、直接重曹の粉をふりかけてしばらく放置しておけば、ピカピカになります。
ただし、古くなって固くなってしまった油汚れの場合は、重曹では落としにくい場合があります。
汚れが強い場合は、『重曹に酢をスプレーしてしばらく放置する方法』や、『重曹にお湯をかけて油汚れ部分を浸しておく方法』、または、『重曹の粉に濡れたキッチンペーパーでパックして、更に重曹を振りかけておく方法』などで、念入りに汚れを取ってください。
茶渋落とし
重曹の『水に溶けにくい特徴』を生かして、粉のまま、重曹をスポンジにつけてお湯呑みを洗うと、重曹の研磨作用によって、茶渋を落とすことができます。
重曹の粒子は柔らかく、また、適度に水に溶けるため、金属タワシを使って茶渋を落とすよりも、食器に傷をつけにくいので、食器洗いにオススメです。
重曹を、すぐにふりかけられるように、容器に入れておくと、使いやすいですよ。
鍋のコゲ落とし
ステンレスの鍋や、フライパンがコゲ落としをしたい時にも重曹は大活躍。
焦げ付いてしまった鍋やフライパンに、重曹を小さじ2杯と水を入れ、火にかけて沸騰させます。
火を止めて数時間放置しておくと、コゲが自然に剥がれて、浮き上がってきます。
剥がれなかったコゲも、重曹で浸け置いた後は、金属タワシでこすると、簡単に落とせるようになっています。
アルミ鍋で重曹を使用すると、変色してしまうので、アルミ鍋のコゲ落としには使わないように、気をつけてください。
消臭剤
重曹を蓋のない容器に入れて、靴箱など、臭いが気になるところに置いておき、消臭剤として使うことができます。
冷蔵庫の臭い取りにもオススメです。
重曹は酸性の臭いを中和してくれます。
足の臭い、汗の臭い、生ゴミの臭い、排水溝の臭いなどに効果がありますが、タバコの臭いや、トイレのアンモニア臭は、アルカリ性の匂いなので、重曹では臭い取り効果は期待できません。
生ゴミには、ゴミ箱の中に直接振りかけておくだけで、臭いを取ってくれます。
食器洗い機をキレイに
食器洗い機の底に、重曹を振りかけて使用すると、食器洗い機の汚れ取りになります。
食器の汚れも、落ちやすくなります。
カーペットの汚れ落としに
カーペットに食べ物をこぼしたりして、汚れてしまった時や、ペットが粗相をした時に、重曹で掃除することができます。
汚れを拭き取った後、カーペットに重曹を振りかけてしばらく放置し、汚れを中和させた後、掃除機で重曹を吸い取ってください。
掃除や食器洗いに
掃除や食器洗いをする時に、重曹を溶かした水で雑巾や食器の浸け置きをすると、汚れを落としやすくなります。
普段の掃除やお皿洗いに、重曹を少し加えるだけの、簡単な使い方です。
重曹スプレーを使う掃除方法
重曹スプレーを使った掃除方法は色々あります。
スプレーボトルに水100cc と、重曹小さじ一杯を入れて、よく振って溶かして作ります。
重曹の濃度は好みによって、濃い目にすると、汚れを落としやすくなります。
水で溶かしにくい場合は、65度以下のお湯で溶かすと、重曹が溶けやすくなります。
65度以上のお湯で重曹を溶かすと、水溶液が強アルカリ性になり、肌荒れを起こしやすくなりますし、掃除の際に塗装などを剥がしてしまう恐れがあるので、65度以上に加熱しないように気をつけてください。
油汚れ落としに
コンロ、レンジフード、電子レンジの中などの、軽い油汚れに重曹スプレーを吹きかけて、しばらく置いた後、拭き取って油汚れを落とします。
皮脂汚れも落ちるので、家具や壁についた皮脂汚れ落としなど、家中の掃除に利用できます。
消臭スプレーとして
臭いが気になるところに、重曹スプレーを吹きかけとくと、酸性の臭いを中和します。
酸性の臭いとは、体臭、足の臭い、靴の臭い、生ゴミが腐った臭いです。
しかし、重曹を粉で使う場合と同じように、トイレのアンモニア臭は、アルカリ性なので、酢やクエン酸スプレーで中和できます。
重曹ペーストを使う掃除方法
重曹に、少しづつ水を足しながら混ぜ合わせ、ペーストを作ります。
重曹と水の比率の目安は、2:1~3です。
水で溶けにくい場合は、ぬるま湯を加えると、重曹が溶けやすくなります。
油汚れ落としに
重曹ペーストは、キッチン周りの油汚れに効果的です。
ペーストが汚れに留まりやすいので、油汚れに塗って放置すると、汚れが中和されて浮いてきます。
重曹ペーストが乾いた頃に、重曹を拭き取って汚れを落としてください。
襟汚れの下処理として
洗濯をする前に、襟などの皮脂汚れに重曹ペーストを塗って、しばらく置いた後洗濯をすると、汚れをキレイに取ることができます。
バーベキューグリルの掃除に
バーベキューの後、油のこびりつきを取るのは大変ですよね。
油汚れ部分に重曹ペーストを塗って、しばらく置いた後拭き取り、拭き取れなかった分は焼いて、汚れを落とします。
掃除以外にも使える重曹
重曹は、掃除以外にも使い道が、たくさんあります。
掃除方法以外にも使用方法を知っておくと、とても便利です。
キッチンで活用しよう!
料理用の重曹は、『食用』の重曹を使用してください。
お菓子作りに
重曹を入れてケーキやクッキーなどを焼くと、重曹の発砲・膨張作用により、ふっくらと焼きあがります。
ベーキングパウダーだけで作るよりも、ベーキングパウダーの半分を重曹に置き換える方が、ふっくらと仕上がります。
重曹だけでお菓子作りをする場合は、材料1カップ当たり、小さじ1/2の重曹を加えます。
生地を混ぜた後は、すぐに焼くのがコツです。
野菜の農薬落としに
野菜の農薬落としにも有効です。
ボールなどに重曹を大さじに2~3杯を入れて溶かし、野菜を浸けておくと、野菜の農薬やワックスを中和させて落とす働きをします。
豆を柔らかく煮る
豆料理は、大豆など、煮てもなかなか柔らかくならない豆がありますよね。
豆を一晩浸水する時に、2%の重曹水に浸しておくと、豆が早く柔らかく煮えます。
山菜のアク抜きに
1リットルにつき5グラムの重曹を入れて、山菜を茹で、一晩放置しておくと、アクが抜けます。
タケノコや、ゼンマイなどのアク抜きに使えます。
スキンケアに活用しよう!
入浴剤として
お風呂に重曹を大さじ2~3杯を入れると、水が柔らかくなります。
入浴剤として使えます。
重曹には、皮脂や角質を落とし、殺菌作用や体臭を消す作用があるので、肌を清潔に、そしてスベスベにする働きがあります。
手についた臭い取り
手についたニンニクの臭いや、灯油の臭いなどを落としたい時、重曹を粉のまま手にとって、こすり合わせると、臭いが取れます。
虫刺されに
虫に刺された部分に、重曹ペーストを塗り込むと、痒みが取れます
ガーデニングに活用しよう!
防虫剤として
重曹を1000~400倍ほどに水で希釈して、サラダオイルを少し加えると、防虫剤として使えます。
霧吹きなどで噴射して使います。
うどんこ病や、黒点病、アブラムシやハダニなどの駆除に使います。
除草剤として
粉のままや、重曹水を雑草に振りかけるだけで、除草ができます。
コンクリートの隙間などの除草に使うのが、オススメです。
重曹の保存方法
重曹は安定した性質なので、注意して保存すれば、3年は品質を保ったまま保存することができます。
重曹は、吸臭作用や吸湿作用が高いので、臭いや湿気を吸わないように、きちんと容器に入れ、水がかからないように保存してください。
重曹を使う際の注意点
重曹を使うと、変色したり痛んだりする素材のものもあるので、掃除をする時は注意が必要です。
アルミ製品
アルミ、銅、真鍮製品に重曹を使うと、黒く変色してしまいます。
重曹を使ってコゲ取りができる鍋は、ステンレス製の鍋です。
フライパンにも使えますが、重曹の粒子が残った状態でこすると、塗装に傷をつける恐れがあります。
アルミサッシにも注意が必要です。
畳などの天然素材
畳やござなどのい草製品や、黄麻(ジュート)製品に重曹を使うと、黄色く変色してしまいます。
塗装していない白木の製品や無垢材のフローリングも、重曹を使うと、黄色く変色するので、使用しないように注意しましょう。
大理石
大理石は、アルカリ性にも酸性にも弱い素材なので、アルカリ性である重曹も使えません。
重曹で掃除をすると、大理石が変質するなどしてしまいます。
塗装
漆器やニスの塗装面などを、重曹をつけてこすると、研磨作用により、コーティングに傷がついたり、ツルツル感が損なわれたりする恐れがあります。
重曹をしっかりと溶かした水溶液で、フローリングを水拭き掃除をした後、白い粉のようなものが残る場合があります。
この粉はコーティング剤が剥がれたものではなく、重曹が乾いて白く残ったものなので、もう一度、水拭きをして拭き取ってください。
まとめ
今回は、「重曹を使って掃除を始めたい」と思っている人のために、重曹を使った便利な掃除方法と、掃除以外でも活躍する重曹の使い方についてご紹介しました。
重曹のことがまだよく分からない人から受ける、よくある質問内容を中心に、重曹の特徴や、扱う上での注意点についてまとめました。
重曹は価格が安いのに、利用価値の高い素材なので、ぜひ家にストックしておきたいですね。
重曹があれば、家の中のほとんどの場所を掃除できますし、掃除以外のことでも、家事の上で困った悩みを解決したい時に、とても役に立ちます。
重曹を扱う上で押さえておきたいポイントは、重曹の特徴を知ることです。
最も重要な特徴は、『重曹はごく弱いアルカリ性』であることです。
汚れの多くは酸性の性質があり、アルカリ性の重曹で中和させることで、汚れを除去するという仕組みがあります。
重曹の能力を十分に引き出せるようになると、「重曹ってこんなに便利だったの!」と、驚かれると思います。
一方で、使い方を間違えると、掃除したものを痛めてしまったり、台無しにしてしまったりする恐れもあります。
重曹の使い方を身につければ、掃除や暮らしに、重曹が欠かせないものであると感じるようになるに違いありません。
まずは、重曹を使ってみて、重曹の便利さを体験してみてください。
重曹が、あなたの暮らしを、びっくりするほど便利にして、身近なものになると思いますよ。
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