母は典型的な片付けられない人でした。
幼少期、5歳くらいでしょうか、父と母が離婚しました。
原因は父の浮気と母の浪費癖です。
私は母に育てられることになり、幼少期を過ごしました。
モノを買っては、使わずにタンスにしまっていく。
モノを買っても、買った上にさらに買ったモノが積み重なっていく。
もらったものは「モッタイナイ」ということで使わずにどこかに置きっぱなし。
そんな繰り返しでした。
そのおかげか、家はいつも汚く、友人を呼ぶことが嫌になっていました。
友人はもちろんのこと、お付き合いしていた女性も家に招待することに躊躇してしまいます。
そんな実家に嫌気がさし、家を出ることになります。
4歳離れた姉も、子供に悪影響があるのを危惧して、掃除されていない家に帰ることは全く無くなりました。
家を出てからも帰省する度に、毎度片付けをしていましたが、次来ても同じように散らかっていました。
来た時には元通りです。毎回リセットされることにすごい嫌悪感を覚えました。
それでも片付けをしないと、いつまでも片付けが終わることがなく、さらに悪化してしまいます。
「片付けをしない」という選択肢はありませんでした。
一番困っていたのは「ゴミの処分」
姉は帰ってきませんし、家に住んでいる弟も仕事を理由に片付けをしません。
片付け作業はいつも一人です。しかも片付けをしている最中は仕事は全く手につきません。
収入ゼロの状態です。
片付け作業をしてから2週間くらいでしょうか、呆れた父が助け舟を出してくれることになります。
ゴミ回収業者を呼んでくれたのです。
片付けの作業はとても時間がかかり、大変でしたが、中でも一番困っていたのは「ゴミの処分」です。
仕分けや整理作業は頭を使えば何とかなりますが、ゴミは処分しないとたまる一方です。
しかもゴミ収集日で捨てられるモノも限られていますし、プラスチックや乾電池、燃えるゴミか燃えないゴミか分ける作業もすごく大変です。
大きな粗大ごみとなると、自分で持って行ったり、捨てるタイミングも重要になってきます。
そう考えながら片付けをしていると、一向に前に進まない日々が続きました。
1時間整理しても、処分に2時間以上かかっていました。
作業は1人だけだったので、1日で出来る作業と言えば、10畳分くらいの仕分けくらいです。
後は日を分けて処分しに行ったりするしかありません。
なので父が呼んでくれたゴミ回収業者さんは神様のように思えました。
「これでやっと楽になれる…。」
期待と高揚感でいっぱいになりました。
ゴミ回収業者さんは家に来るなり、車庫にまとめてあったゴミを一気に持って行ってくれました。
分別していようが、分別していまいが、袋に入れてさえすればトラックに積み込んでくれます。
2週間以上にわたり、片付け作業とゴミの処分、両方を一人でやり切るのには限界が来ていたいので、本当に助かりました。
抱えていた不安
ですが、不満もありました。
大きく2つです。
1 ゴミ回収業者はトラックで搬送するのみで、袋に入ったゴミのみしか持って帰らないこと。
2 料金が高額だったこと。
1 ゴミ回収業者はトラックで搬送するのみで、袋に入ったゴミのみしか持って帰らないこと。
困っているのはゴミの処分だけではありません。
片付け作業にも多くの時間を費やしていました。
2週間以上働いていなかったので、収入が途絶えてしまっていた私には、一刻も早く働き始め収入を得なければいけません。
死活問題です。
業者さんに片付け作業をお願いしたところ、「うちはそういうのやってないから!」とキッパリとお断りされました。
2 料金が高額だったこと。
ゴミ処分は2トントラックに10杯分ほどありました。
父が手配してくれたので、料金については無頓着だったので興味なかったのですが、聞いてみてビックリ。
2トントラック1台当たり10万円です。
10台分あったので、ゴミの処分のみだけで100万円かかってしまったということです。
後日別の業者さんに聞いてみたところ、片付け作業もやってくれて、ゴミの処分も合わせて70万円くらいでやってくれたようです。
…
業者さんが来てくれたおかげで、家の片付けは以前よりも圧倒的に早くなりました。
一人でやり続けていたのですが、業者さんが来てくれなかったらおそらく途中で挫折していたと思います。
すごく助かりました。
こんなサービスあったらいいな!
一方で私は「無知は損だ」ということを体験しました。
別の業者さんを知っていれば、もしかしたらもっと早く終わっていたかもしれない。
もっと楽に、安く済んでいたかもしれない。
知らないことがこれほど損なことなんだなと、私の中で貴重な体験と学びになりました。
こういった私自身の体験から「もっとわかりやすく、もっと便利な業者さんを世の中に紹介したい」「こんなサービスあったらいいな」と思い、片付け110番はサービスを開始しました。
リベラルマーケティング株式会社
創業者 藤田 貴弘