片付けられなくてADHDを疑っている人が受けるべき、治療と支援

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家や部屋の片付けができないという悩みを抱えている方の多くが、インターネットなどでいろいろと調べて発達障害のひとつであるADHD(注意欠陥・多動性障害)に辿り着くようです。

自分がADHDであるということがわかったら、治療すれば片付けの他にできなかったことができるのではと考えられている方がいらっしゃるようです。

僕が2年前に自分自身がADHDだということがわかりましたが、自分がADHDではないかと思ってからADHDの診断が下るまでは、いろいろと苦労しました。

おかげでできなかった片付けもできるようになりましたが、結局はADHDの治療を受けなくとも片付けができるようになりました。

僕の場合、まず注意欠陥・多動性障害はもとより、発達障害を診察してくれる病院を探すことで骨が折れた覚えがあります。

最近ようやく認知され始めましたが、以前はADHDって子ども特有の症状だとされており、僕のような成人を超えた人の診察をしてくれる病院や医者は少なかったのです。

僕はとある製薬会社が運営しているサイトで「◯◯県でADHDを診察してくれる病院を探す」という項目で病院を探したのですが、どの病院に電話で問い合わせをしても「大人の方は診ていない」と言われる始末。

「おいおい全然ダメじゃないか…」と思っていた矢先、問い合わせたある病院の先生が別の病院を紹介してくれました。

その後もいろいろと苦労しました。

当時は勤め人で平日仕事をしていて、病院に行くとなったら会社を休まないと行けない状態でした。

しかし会社にそういうことを言うと何と言われるか怖くて、いろいろと仮病と偽って有給を使いながら病院に行きました。

ADHDの検査をしてADHDとわかった時は、「あぁ、やっぱりそうだったんだ」と安心しました。

きっと今このブログを読まれている方の中にも、自分がADHDなのではないかと思っている人がいるのではないかと思います。

しかし、恐らくあなたが想像しているよりもADHDの診断や治療については、簡単でない場合が多いのではと思います。

今回は片付けられないという症状を中心に、注意欠陥・多動性障害の診断・診察や治療について紹介していきます。

ADHDに関する疑問

ADHDに関する疑問
まだまだ存在すら知らない人の多いADHD。

知られていないこともたくさんありますし、研究の段階の域も出ません。

誤解しがちなことや特徴などを紹介していきます。

ADHDの特徴

「注意欠陥・多動性障害」と言われるように、注意力や集中力の欠落、多動しがちな障害ということです。

・だらしない、怠ける

・努力出来ない

・無計画

・金銭感覚がない

・優先順位が分からない

・ケアレスミスが多い

・忘れ物が多い、忘れっぽい

・注意力散漫、集中出来ない

・興味ある事には過集中、しかしふと糸が切れたように過集中がなくなる時がある

・時間にルーズ、時間配分が分からない

・約束を守れない

・人の話を聞かない

・人の話声が聞き取り辛い

・会話をしていて途中で頭がボーっとなり話が理解出来なくなる

・何事も先延ばしにする、ギリギリまで物事放置

・自分が間違っている事に気付かない

・空気が読めない

・興味の対象がすぐ移り変わる

ザッと挙げると、これくらいADHDには特徴があります。

特に僕は「忘れっぽい」のと、「注意欠陥障害、集中出来ない」や「何事も先延ばしにする」がよく当てはまりますし、未だにそれで苦労しています。

この中で、特に「だらしない、怠ける」「時間配分が分からない」「優先順位が分からない」の要素が強い人は、片付けられないことが多いようです。

ちなみにADHDの検査では、さらに細分化されてこれらの特徴に当てはまるか問われます。

子供だけでなく大人も…

最近になってようやく「大人のADHD」も認知されるようになってきましたが、それまではADHDはもとい発達障害と言われる障害は全て子どもの時期特有の障害だと思われてきました。

あなたの通っていた小学校や中学校には「特別支援学級」と言って、落ち着きがなかったり授業中に歩きまわったりソワソワしたりしている子どもだけのクラスがありませんでしたか?

ああいったクラスに入っているのが、いわゆる発達障害の子どもたちなのです。

発達障害の子どもは「落ち着きがなかったり授業中に歩きまわったりソワソワしたり」という「多動」の特徴が見てわかりやすいのですが、その多動の少ない発達障害の人がそのまま大きくなって、成人してからわかるというケースが、いわゆる「大人のADHD」と言われるのです。

本当は生まれた時からADHDなのですが、多動の特徴が少ないと他人にわかってもらえなかったのです。

僕もそうでしたが、落ち着きはあるんですよね。

だから、ここまで成長しても気づきにくかったのだと思います。

「障害」であって「病気」ではない

多くの人が誤解をしているのが、ADHDは「病気」ではなく「障害」なのです。

病気は元々健康な状態が害されて損なわれたりすることで、治ったり治らなかったりします。

片や障害は生まれつき持ちあわせたものがほとんどで、治ることはほとんどなく長期間に渡ります。

ADHDの方の中にはこの「病気」か「障害」かを間違えられることに不快感を覚える方が多い印象にあるので、知って身に付けておきましょう

医者は「治療」はしてくれない

医者は「治療」はしてくれない
ADHDの診察・診断をしてくれる病院を見つけても、安心してはいけません。

前でも書いた通りADHDは治るものではありません。

ではどうしていくかと言うと、薬を飲んで症状を一時的に改善させることと、生活する上で様々な工夫をしていくこと、この2つしかやっていくことはありません。

私の場合は、コンサータという薬を処方されて飲んでいましたが、眠れなかったり動悸がしたりして体に合わなかったので、止めました。

他にも薬があるようなのですが、飲まなくても現状やっていけているので飲んでいません。

医師による診察も最近何があったとか、生活していて不安症や不自由は無いかなどの問診がある程度です。

医師よりもむしろ活用していただきたいのが、発達障害支援センターです。

名の通り発達障害の人を支援するための施設で、各都道府県と政令指定都市にひとつづつあります。

発達障害の支援のプロが集まっていますので、この施設の方々と一緒に片付けられるようになるための工夫や、忘れっぽい性格を補助するためのアイデアを考えていきましょう。

片付けられるようにする方法

片付けられるようにする方法
僕が発達障害支援センターの方と話した中で、片付けができない方が片付けができるようになるために有効な方法をいくつか紹介します。

誰かと一緒に

ADHDの方が明確に片付けたいという意志があって、でもやり方や何から手を付ければいいかわからないというのであれば、お母さんでも誰でも良いので、片付けが得意な人と一緒にするのが一番です。

片付けは本来であれば、ゴミの分別を確認して、いらない物やゴミを捨てて、と順序を踏んでやっていくのが望ましいのですが、優先順位がつけられなかったり先延ばしにしてしまうADHDの方にとって、それは苦痛だと思います。

だとしたら、それを代わりにやってくれる、または代わりに意思決定してくれる人と一緒にした方が良いのではないかということです。

片付けの得意な人と一緒に、いる物といらない物の判断をしていき、ゴミの分別を確認し合いながらできれば、ADHDの方にとっては片付けがしやすいのではということです。

誰かと一緒に片付けるということに関しては、「ADHDは病気ではない!?片付けられない原因は一体何!?」も参考に読んでみてください。

片付け・掃除の過程をマニュアル化する

いくら片付けが得意でも、どうしても他人と一緒に片付けや掃除をしたくないとなれば、もうひとつ方法があります。

片付けが得意な人と一緒に、片付けや掃除のやり方や過程をマニュアル化するという方法です。

無計画であったり時間配分がわからないADHDの方にとっては、あらかじめ何をどのようにするかということが決まっていれば、混乱せずに落ち着いて集中力を途切れさせることなく片付けや掃除ができるのではということです。

何をするか、どうすべきかをあらかじめ考えるということについては、「片付けられない原因はADHD!?特徴、診断、片付け方法etc」も参考に読んでみてください。

まとめ

僕の場合マニュアルまでではないですが、何をすべきか・どうすべきかわからなかった掃除や片付けにおいて、やるべきことや確認しておくべきことを順序立てて考えるようになったら、苦手だった片付けや掃除に対して苦手意識が薄れていきました。

個人的な見解ですが、片付けや掃除だけではなくADHDだとわかった段階で、苦手なことやできないことはなるべく避けるようにして、頼めることは他人に頼めるようにすることが、今後生きていく上で重要なのではないかと思います。

なぜならADHDの方は、できないことを無理にしようとして歪みが生まれて、上手くいかなかったり人間関係で軋轢を生んでしまったりするのではないかと思うからです。

できること・得意なこと・やっていて時間を忘れられるような「才能が伸びる無限の可能性がある」ことを一生懸命にして、できないこと・苦手なことは無理せずそれらが得意でできる人に頼るか一緒にするようにすれば良いと思います。

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