発達障害の疑いがある人が実践したい片付けのコツや収納術

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子供の頃から部屋を片付けることが苦手で、親から『おもちゃを片付けなさい』と言われていたことがある人は多いと思います。

成長し学生になると勉強やサークルが忙しく、部屋が散らかっていて生活スペースが少なくても、汚いままでも、そんなものだと思って過ごしてきたかもしれません。

大人になり就職してみると、仕事ではミスが多く仕事がうまくこなせなくて悩んでいる人や、結婚してから自分がどんなに努力をしても、どうしても部屋を片付けられないことに気付き悩んでいる人が、『難しいことではないのに、どうしてうまくできないのだろう?』と調べているうちに、自分が発達障害ではないかと心配になり、病院で診断を受ける人が増えているそうです。

部屋を片付けたいけれど、どうしても片付けられなくて困っている人が、自分が発達障害ではないかと心配になって病院を受診したところ、自分が発達障害、または発達障害の傾向があると言われたとしたら、『発達障害だから片付けられなかったんだ…。』と納得しながらも、『発達障害だからこれから先も部屋を片付けができるようにならないのだろうか?』と不安になってしまいますよね。

発達障害があっても、工夫をしたりコツをつかめば片付けられるようになるのでしょうか。

何年か前、テレビでADHDという発達障害の夫婦が、『片付けられない』という障害を乗り越えて、2人で工夫や努力をしながらとても片付いた部屋に暮らしているという番組を観たことがあります。

その夫婦は2人ともADHDだったので、お互いが片付けられない理由がよく分かるので、お互いが片付けができるようになる収納や方法を、工夫しながら生活していました。

この夫婦のように発達障害があってもその発達障害を知ることで、自分が苦手とする部分をよく理解し、弱点を乗り越える方法を身につけながら生活することで、『片付けられない』という障害があっても片付けられるようになるのです。

そこで今回は、自分が片付けられない障害を持っているのではないかと思っている人のために、発達障害があっても部屋を片付けられるようになり、そのまま片付いた部屋で生活できるようになる収納や方法のコツをご紹介します。

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発達障害を持っているとなぜ片付けが苦手なのか?


発達障害は先天的な脳の機能的障害です。

大人になってから自分が発達障害であることが分かったという人は、軽度の発達障害だったため子供の頃は気付かず、大人になって様々な失敗や困難に直面するようになってはじめて気付いたということなのです。

発達障害は大きく分けて3つあります。

広汎性発達障害

1つめは、自閉症、アスペルガー症候群、トゥレット症候群を含む、広汎性発達障害です。

広汎性発達障害の人は、対人関係、コミュニケーション、社会性が苦手で、パターン化した行動があるのが特徴です。

学習障害

2つめは、学習障害で、LDとも呼ばれます。

学習障害の人は、聞く、読む、書く、計算するなどの学習や習得に非常に困難があります。

注意欠陥多動性障害

3つめは、注意欠陥多動性障害でADHDとも呼ばれます。

注意欠陥多動性障害(ADHD)の人は、不注意、他動性、衝動性という特徴があります。
ADHDの人は、部屋を片付けることが非常に苦手で、『片付けられない症候群』とも呼ばれています。

ADHDの人が部屋を片付けられない理由は、注意がほかへ向きやすく集中力が持続しないため片付けを始めてもほかへ注意が移ってしまい、片付けのことも、つい忘れてしまうためです。

また片付けをする時に必要な要素である、計画的に物事を進めることや、優先順位をつけることが苦手であるために、片付けが苦手なのです。

大人の発達障害の特徴


大人になって分かる発達障害は、主にADHDとアスペルガー症候群です。
知的な障害を伴わないため、子供の頃に分かりにくいからです。

大人の発達障害の特徴は以下のようなものです。

  • 落ち着きがなく、せっかちである。
  • 空気が読めないなどコミュニケーションが苦手である。
  • 対人関係が苦手だったり興味がなかったりして、人付き合いが苦手である。
  • 忘れ物やなくしものが多い。
  • 変化は苦手、嫌いである。
  • 遅刻が多い。
  • 衝動買いや借金をするなど、お金の管理が苦手である。
  • 人に気持ちを伝えるのが苦手だったり、人の気持ちが分からなかったりして、会話が苦手である。
  • 片付けが苦手である。
  • 好きなものへのこだわりが強い。
  • お金や時間の管理が苦手で計画性がない。
  • 協調性や集団行動が苦手である。
  • 融通がきかない。
  • 思ったことを何でも口にする。
  • 感覚が敏感だったり鈍感だったりして偏っている。
  • 感情の起伏が激しくすぐに怒る。
  • 手先が不器用だったり、道具を使うに運動が苦手であったりする。
  • 集中力がなく、最後までやり遂げられない。

発達障害の疑いがある人向け!片付けのコツ・収納術


それでは発達障害があっても片付けられるようになるコツや、収納術についてご紹介します。

ものを減らす

発達障害がある以上、多くのものを管理することは難しいことです。

また発達障害の人は衝動買いなどにより物を買いすぎたり、物を捨てるのが苦手で、ものがどんどん溜まったりしてしまいます。

同じような雑誌を複数買ったり、クローゼットの中にある洋服も中々把握できにくい方も多いです。
いざ引越しというときには、買ったはいいけれど荷物が散乱している状態になりやすいため、余計に時間がかかってしまいます。

ですから極力ものを買わないように気を付け、人の助けを借りながら不必要なものを処分するようにしましょう。

ゴミと思われるようなものを何故かとっておいてしまうのが、発達障害の人の特徴です。
使えるか使えないかで判断して捨てると、効率よく捨てられます。

ラベリングをする

片付けの基本であることですが、すべてのものに定位置を決めます。
そしてその場所に、片付けるものの名前を書いて貼っておきましょう。

無意識のうちに手に持っているものを、つい全然関係のない所に置いてしまったりするのが発達障害の人の特徴です。

ですから物を確実に片付けられるように、全てのものひとつひとつの片付け場所を決め、その片付け場所に名前を書いておくのです。

収納用品は透明か半透明のものを使う

ケースの中にものを片付ける時、そのケースにラベリングはしてはあるのですが、ケースの中身が見えることでそこへものを片付けやすくなります。

時間や場所を区切ったり、ものを決めたりして片付ける

集中力が続かない発達障害の人にとっては、時間や空間を区切って集中的に片付けをする方が効率よく片付けをすることができます。

棚に置いている荷物も、仕切り板などをつけておけば管理がしやすくなります。

また、散らかっているものを片付ける時も、まずは部屋の中で散らかっているものを種類別に集中して集めてしまい、すべて集めた後に、使えるものと使えないものを分けて捨てたり片付けたりすると、ひとつひとつの作業に集中することができ、片付けをやり遂げることにつながります。

【実践したい人向け】読んでおきたい片付け本


発達障害の中でもADHDの人は特に片付けが苦手です。
『片付けられない症候群』と呼ばれるほど、片付けることが生活していく上で困難を覚えます。

片付けが苦手であるADHDの人のために書かれた、片付けられるようになることが書かれている本をご紹介します。

ADHDタイプの【部屋】【時間】【仕事】整理術「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本
※司馬クリニック院長 司馬理恵子著』
※アマゾンにリンクしてあります。

この本は、発達障害クリニック専門の医院長である著者が、『ADHDタイプの人のために、部屋の管理や片付けの方法とコツ』、『時間やスケジュール管理の方法とコツ』、『仕事や家事を効率よく片付けるコツ』、『ADHDの人特有のうっかりを減らすコツ』、『くよくよしがちな気分をやる気に変える方法』などが書かれています。

ADHDタイプの人は、

  • 集中力を持続させるのが難しい。
  • いつも体や心が落ち着かない。
  • 待つことが苦手で衝動的に行動してしまう。

という特徴があります。

(『「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本』 より)
※アマゾンにリンクしてあります。

この脳のクセを踏まえた上で少しずつ片付けのコツをつかめば、片付けを出来るようになると励まし、実際的な方法を教えてくれる本です。

ADHDの人だけでなく、片付けが苦手な人にもお勧めの本です。

まとめ

今回は発達障害があって、どうしても片付けができないでいる人のために、片付けができない脳のクセをよく理解しながら、そのクセを踏まえながら片付けができるようになる方法やコツについてご紹介しました。

発達障害の人のための片づけ本も出ていますし、発達障害専門の病院もあります。

大人になってから発達障害であることが分かった場合でも、相談の窓口になっているところがあります。

『保健センター』と、『発達障害者支援センター』です。

各市町村が運営している保健センターでは、子供だけでなく大人に対する発達障害についての相談にも乗ってくれます。

発達障害者支援センターとは、発達障害の人とその家族が安心して暮らせるように、様々な方面へのサポートをしてくれる専門機関です。

発達障害者支援センターでは発達障害の人が暮らしていく中で、困っている事柄に対して具体的な対応や方法、時には仕事について、ケースワーカーや心理判定員、理学療法士などが相談に乗ったり、支援をしたりしてくれます。

苦手な部分を克服する方法をよく知っている人たちの力や知恵を借りることで、片付けができないと困っている発達障害の人や、発達障害であるかもしれないという疑いのある人たちの生活が助けられるように、支援してくれる機関や病院があるのです。

また、発達障害そのものに対する理解や、発達障害であること故に苦手としている事柄を、まずは自分自身が理解し、そして周りにいる人たちにも理解してもらうことで、適切な助けをもらえるのではないかと思います。

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