発達障害(の疑い)がある方向けの片付けのコツ

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「小さい頃からずっと片付けが苦手で、片付けができずに悩んでいます。発達障害なのでしょうか?」
「妻が片付けを全然してくれません。他の家事はできるのに片付けや整理整頓ができません。発達障害なのでしょうか?」
「子供が全然片付けができない。言っても言っても言うことを聞かない。発達障害なのかも?」

という、片付けや整理整頓と、発達障害との因果関係についての相談や質問をよくされます。

結構な数の人が、片付けができないからという理由で、自分や身の周りが発達障害ではないかと疑っていらっしゃるみたいです。

僕の友人で、発達障害者の支援をしている方がいるのですが、そういった片付けや整理のことで悩んでいる発達障害の方や、その家族の方は多いらしいです。

その方も実際にそういったことで悩んでいる方の家に行くことがあるのだそうですが、個人差はあれど、部屋の中は要るのか要らないのかわからない物で溢れているそうです。

その方が言っていましたが、発達障害と片付けとの因果関係はあります。

もっと言うと、発達障害は障害なので完治することはありません。

すなわち、発達障害が原因の片付けや整理整頓ができないといったことは、直ることはありません。

ですが、悲観しないでください。

発達障害がどういうものか理解することで、「片付けられない」「整理整頓ができない」といった状況を改善することはできます。

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なぜ発達障害の人は片付けが苦手なのか

なぜ発達障害の人は片付けが苦手なのか
発達障害と言っても、個人によって現れる症状は様々で多岐に渡るので、一概に一言で言えるものではありません。

実際、逆に片付けや整理整頓が得意な発達障害の人もいます。

なので、発達障害でも様々なケースがあるので、ここではあくまでも一般論を述べていこうと思います。

興味が無いことには基本無関心

一般的に発達障害の人は「過集中」と言われますが、それは興味のあることだけに限った話です。

基本的に発達障害の人は「興味の無いことには無関心」です。

なので、片付けや整理整頓に関して無関心であれば、自発的にそういったことをする気になることは、無いと言えるでしょう。

もし、そういった方が片付けをし始めても、関心が無いので、きっとすぐに手が止まってしまうでしょう。

誰か他人にあれこれ指摘されたら、腹が立って機嫌を損ねてしまうかもしれません。

なので、指摘の仕方にも注意が必要です。

片付けようと思っても、どこから手を付ければいいかわからない

部屋が散らかってどうにかしたいと思う発達障害の人もいます。

しかし、壁にぶつかります。

どこから、何から片付けていいかわからないという壁です。

周りを見渡せばゴミや物だらけ、そんな中で自分自身に何が必要で不必要かが、混乱してわからないのです。

ただでさえ片付けや整理への関心が薄いのに、混乱してしまっては、余計に片付けへのモチベーションが落ちてしまいます。

それはそうでしょう、発達障害じゃない人でも混乱してわからなくなるから、片付けられない人が多いのに。

空間の管理が得意でない

空間の管理が得意でない
発達障害の人は相応にして「空間認識能力が欠けている」と言われています。

空間認識能力とは何かというと、物体の大きさや形状や位置や間隔を認識する能力が、そうでない人と比べて劣っているということです。

これはどういうことかと言うと、物が散らかっていて片付けなければならないとはわかるのですが、何をどこの収納にどうやってどのように片付ければいいかわからないといったことです。

例えば、大中小の大きさの異なるボールがあるとして、それをある袋の中に収納するとします。

その袋の大きさは中と小のボールは入るのですが、大は大き過ぎるので入りません。

普通の人なら、その大きさを認識して、中または小のボールを袋の中に入れることができるのですが、空間認識能力が欠如している人だと、どのボールを入れればいいかわからなかったり、入らないはずの大のボールを袋の中へ一生懸命入れようとするかもしれないのです。

このように発達障害の人は空間認識能力が欠けている場合があるので、上手く片付けや整理整頓ができないのです。

飛んできたボールを上手く取れないとか、旅行の時に荷物がやたらと多くなってしまうとか、距離感がわからなくて電信柱にぶつかってしまうとかも、空間認識能力が欠如しているからだと言われています。

なので、発達障害の人は収納が上手くできないという人が多いと言われます。

以上のような理由や原因が、発達障害の人が片付けや整理整頓ができない理由とされています。

では、こういった状態を改善する方法があるのでしょうか?

発達障害の人が片付けられるようになるコツ

発達障害の人が片付けられるようになるコツ

治す方法は無い

先述しましたが、発達障害は治りません。

よって、発達障害が起因の片付けや整理整頓ができないといった症状を治すこともできません。

ですが、努力や対症療法で限りなく良くすることはできます。

集中力を上げるための薬を飲む

ストラテラやコンサータという、発達障害の人のための薬があります。

これらの薬を飲めば、集中力が上がるとされています。

しかしこれらの薬は、病院で発達障害の診断が出ない限り、処方されることはできません。

だから、「片付けができない自分は発達障害かもしれない」という疑いの段階で止まっている人は、その状態では処方されることはありません。

ストラテラやコンサータという薬を飲んで集中力を上げるためには、「自分は発達障害かもしれない」から「自分は発達障害だ」という事実が必要になります。

心療内科や精神科へ行って診断してもらいましょう。

特に「大人の発達障害」に関しては、心療内科は断る傾向にあると思います。

精神科に行くことをオススメします。

また、薬も対症療法なので、薬の効き目が消えてしまったら元に戻ってしまいます。

ただ、投薬で頭が冴えてるうちに自己訓練と習慣化を行うことで、社会適合できるようになります。

物を置く位置を決める

「物の住所を決めよう」とよく言われますが、そのことです。

発達障害の人は、自分の持ち物を頻繁に無くす傾向にあります。

物が多すぎるという理由もありますが、物をその辺にポンと置いてしまって、後でどこに置いたかわからなくなってしまうのです。

なので、そういったことを予防するために、何をどこに置くのか決めましょう。

財布はココ、携帯電話はココ、かばんはココという風にです。

誰かと一緒に片付ける

発達障害の人は、興味の無いことには基本無関心なので、片付けや整理整頓に興味がなければ、行動することはないでしょう。

なので、片付けや整理整頓ができる、または得意な人と一緒に片付けをするということをオススメします。

一緒にすることで、モチベーションが維持できるかもしれないですし、その人が監視役になることもできます。

また、誰かと一緒に片付けるということを習慣化すれば、その人となら片付けができるようになるかもしれません。

その人となら片付けをするように習慣化して、徐々にその人抜きでも片付けができるように持っていくこともできるかもしれません。

誰かにやってもらう

ここまでくると、「発達障害の人が片付けられるようになるコツ」ではなくなってしまうのですが、実はコレが、一番の近道だと言う人もいます。

一緒にするのではなく、片付けや整理整頓ができる人に一任してやってもらう方が良いということです。

片付けや整理整頓ができる人にやってもらう良いところは、何より時間が早くて済みます。

一緒に片付けていたり、ひとりで片付けさせていたりすると、発達障害の人は片付けとは違うことに興味を持ってソッチに意識が向いてしまったりするかもしれないので、なんだかんだで時間がかかってしまいます。

なので、片付け整理整頓だけで言うのであれば、誰かにやってもらった方が早く済みます。

誰かにやってもらうのであれば、事前に何を捨てて何を残すかという話し合いをしなければなりません。

「発達障害者支援センター」をご存知ですか?

以上のことは、発達障害に関して極めて一般的な知識から導き出した、いわゆる一般論として捉えていただきたいです。

なぜなら、発達障害というのは、その人その人それぞれで全然傾向や症状が違うからです。

傾向や症状が人によって違うということは、その人ひとりひとりに合った改善方法を探さなくてはならないからです。

そのために、発達障害者支援センターに相談されてはいかがでしょうか?

都道府県にひとつ、政令指定都市にひとつづつという風に、お住まいの自治体にひとつはあります。

片付けや整理整頓で悩んでいるなら、発達障害者支援センターに相談してみると良いと思います。

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