「使わない物がたくさんあるなぁ、どうしようかなぁ」と思っている時に、都合の良い感じに、「不用になった、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・ミシンはありませんか~?」というアナウンスを流しながら、廃品回収車が通りかかったことはありませんか?

また、「いらない食器、衣類、壊れた家具や家電製品があれば買い取りします!」という電話がかかってきたことはありませんか?

私の知り合いは不用品買取会社から「不用品を買い取ります」という電話がかかってきたので不用品の買い取りをお願いしたら、逆に価値が無い物ばかりだからという理由で、処分料を請求されたということがあったそうです。

しかし、実は僕のこのケースのような業者とお客さんのトラブルって、結構多いのです。しかも、トラブルの起こす業者のほとんどが、違法に操業していたり悪徳業者だったりするのです。

では、もしそのような悪徳不用品回収業者に引っかかってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

今回は、悪徳不用品回収業者とは何なのかということや、悪徳不用品回収業者に引っかかったらこうなるということや、悪徳不用品回収会社の対処の仕方などについて、紹介します。


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1 悪徳業者の特徴

廃品回収業者や不用品回収業者の前提として、一般家庭から排出されるゴミや不用品を回収して販売・処分するためには、いくつかの許可が必要です。

※許可については「許可が無いと話にならない!不用品回収を個人でするためのバイブル」「こんなにも資格を得るのは大変!不用品回収に欠かせないモノ」に詳しい情報を明記していますので、参照してみてください。

アナウンスをかけながら町中を回っている廃品回収車や、電話で営業をかけてくる不用品回収業者のほとんどが、これらの許可を取らずに営業している違法業者ばかりです。つまり「悪徳業者になる可能性が高い」という意味です。許可があれば、電話で営業したりアナウンスをかけながら車を走らせたりする必要がないのです。

さらに、そういった違法営業している業者のほとんどが、不用品回収の先に利益になる目的を抱いています。

例えば、アナウンスをかけながら町中を走っている廃品回収車は、いわば「リサーチ」をしていると言われています。

車を走らせて廃品を回収していること自体に利益を生み出すシステムは含まれておらず、実は廃品回収のバックにリフォーム業者がいてリフォームを提案できそうな家を探していたり、貴重品や貴金属がたくさんありそうな家を探していたりするのです。

つまり、廃品回収はいわば「おとり」のようなことで、本当はその先に儲かるシステムを忍ばせているのです。なので、違法に営業している悪徳業者は利用せずに、キチンと不用品回収業者として営業できる許可を取っている業者に、不用品回収をお願いすることが重要です。

悪徳業者に引っかかった実例

主婦のA子さんが違法な不用品回収業者に引っかかってしまった時の話をします。

A子さんが家で家事をしていると、電話がかかってきました。電話に出ると、どうやらリサイクルショップのようで、「いらない食器、衣類、壊れた家具や家電製品があれば買い取りをいたします」と言うのです。

A子さんは、ちょうど家に色々といらない物があるので持って行ってもらえればいいなと思い予約しました。修理するつもりで置いておいた壊れた炊飯器を、やっぱり捨てようかと思い始めていたので、壊れていていいということを確認し、炊飯器で予約しました。

すると次に、「女性の方の場合、使わなくなった化粧品や、においのキツい香水も買い取っています」と言うのです。A子さんは該当する化粧品や香水を持っていなかったので、断りました。

すると、さらに「ただ今キャンペーンで貴重品や貴金属の買い取りもしている、売る売らない別で値段だけ聞いてもらうわけにはいかないか?」という内容を言ってきたのです。

A子さんは「貴金属はあるが、大事な物なのでお見せできない」と言うと、相手の業者は「貴金属と不用品を一緒に出してくれないと行くことができない」というのです。炊飯器の回収の予約をしてしまって引っ込みがつかなくなったのと、元々断ることが苦手なA子さんは、その業者を家に呼んでしまったのです。

するとその業者は、壊れた炊飯器と、A子さんの貴金属を捨て値同然の価格で買い取っていったのです。貴金属は自分の母からもらった物だったので、相当に悔やんだそうです。

こういったケースの場合、捨て値で買い取った貴金属は高値で売られその差額が業者の儲けになるのです。

このように違法営業している不用品回収業者は、あれよあれよと話を大きくしていき、姑息なやり方で必要な物まで回収していくのです。

2 悪徳不用品回収業者への対処の仕方

では、こういった悪徳不用品回収業者は、どうやって対処すればいいのか紹介します。

(1)電話がかかってきた場合

前にも書きましたが、電話で営業をかけてくる不用品回収業者は大体が許可なく違法に営業をしています。

なので、あなたが不用品回収にニーズがあったとしても、電話口でキッパリと断りましょう。それでも相手がしつこくしてくるのなら、古物商や一般廃棄物処理業の許可の番号や、個人情報保護方針を尋ねてください。

違法に営業している業者なら許可の番号や個人情報保護方針が答えられなかったり、嘘の番号を伝えてくるはずです。仮に嘘の番号であったとした場合のことを考えて、相手が口頭で言った番号はメモをし、後で確認を取るように伝えましょう。

(2)回収を依頼した後にキャンセルする場合

相手が電話してきた時に回収を依頼してしまったけど、やはり不安になってその依頼をキャンセルしたいということもあると思います。

その場合、不安になってキャンセルしたいと思った時点で相手に電話をかけてキャンセルを申し込みましょう。相手はキャンセルを受け入れたくないでしょうから、代わりのプランを提案してくると思いますが、一切拒否してキャンセルを突きつけてください。

ここでのポイントは、「キャンセルしたいけど怖い…」と思い、結局キャンセルしなかったということです。キャンセルしたいと思った時点で電話でキャンセルしましょう。


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3 良い業者と悪い業者の見分け方

正当に営業をされている不用品回収業者は、営業に必要な許可をキチンと取得しています。なので、許可番号や個人情報保護方針をしっかり表記している業者にお願いしてください。

悪徳業者は許可を取得していなかったり、個人情報保護方針を定めていない場合があります。

また、ホームページの完成度はアテになりません。今時は5万円ほど出せばキレイで見やすく、如何にもちゃんとやってますオーラを出したホームページが作れます。

また、ホームページに「お客様の感想」を載せている業者は、信ぴょう性が高いです。違法な業者はその場その場で儲けがあればそれで良いと思っていますから、いちいちお客様に感想を求めてきません。

そして、タウンページに記載されていたり、地域の情報誌に広告を載せていたり、ホームページにちゃんと許可番号や個人情報保護方針を明記しているというところを見ましょう。

まとめ

不用品回収業者というのは、軽トラ一台あったらやれてしまうと思われています。

しかし様々な許可を取得しないといけない事業構造になっており、許可がなければビジネスとして成立しないと考えられます。もし許可を持っていない違法な業者に出くわしたら、自分には必要がないという旨を伝えてキッパリと断りましょう。

前に書いたA子さんはその一件以降、かかってくる一切の業者に対して「ノー」を突きつけているようです。

また、不用な物が出てきたら自分で捨てれる物は捨て、大きくて捨てられないという物は、ちゃんと許可番号や個人情報保護方針を明記している不用品回収業者に依頼をしています。仮に違法業者に不用品回収を依頼してしまったら、不用ではなくむしろ必要な物まで買い取られるかもしれません。

なので、不安になった時に依頼のキャンセルをするようにしましょう。